2011/04/28 - 2011/05/08
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ちゃおさん
「ロンボク島」、という名前を聞いて、あることを想起する人は、相当経済に強い。今から20年、30年前、10万トン以上の大型タンカーが日本と中東の産油地を往復するようになった時、この島の名前が連日のように新聞紙上をにぎわした。それはこの島とバリ島との間の海峡、Lombok Straightを大型タンカーが通過できるかどうかの問題で、それはたとえて言うと、津軽海峡をロシア艦隊が通過できるかどうかの問題に似ていた。
このロンボク海峡を通らずして、遠くパプアニューギニアの方まで迂回したら、燃費と日数が大幅に嵩み、輸送コストがその分余計に掛り、政府・業界としては重要な懸案事項であった。当時インドネシアは既にスカルノが死去し、次のスハルト政権になっていたと思うが、彼も又親日的で、日・印蘭の協定で、内国水路を通過できるようになった。その後、この問題がニュースになるようなこともなく、今では、全く問題なく、これ等20万トンを越える大型タンカーがバリとロンボクの間を今日も毎日通過しているに違いない。
そのロンボク島のインドネシアで3番目に高い山、リンジャニ山が雲の上から朝日を浴びて目の前に聳えていたが、それも一瞬の間で、10分、20分も経たない内に厚い雲の間に隠れてしまった。ガイドのケルタナさんに聞くと、この山はいつもこんな感じで、朝の一瞬山頂を見せるが、直ぐに雲に隠れ、今日のような雄姿を眺められたのは、ラッキーだ、とのこと。昨日からキャンプしていた学生も、何枚も記念写真を撮っていた。
ロンボクの山が雲に隠れる頃、周囲も明るくなり、周辺の山も良く見えるようになる。目の前には、二重の山影を見せてアグン山も見える。手前の山と二重写しになっているが、奥の高い山がアグンだ。このバリ島で一番高い山。何故か、崇高に見える。
このバトウール山頂には山小屋があって、数人の女性が泊まり込みでいるが、朝食は彼女たちの作ったブレッド。食パンにバターを塗って、近くの蒸気の吹き出すところで茹でた、玉子が一つ。山の朝食だから、こんなものでもやむを得ない。頂上の間近に噴火の蒸気を出している所があったり、座っている石が温かくなっていたり、以前、高千穂の峯の頂上で、石が少し温まっていたが、この山の石はそれよりも更に暖かく、地熱が直ぐ近くまで来ていることを思わせた。
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