★２０１０　気ままな旅ｉｎパリ【アール・ヌーヴォーの建物を求めて16区へ】★

2010/12/14 - 2010/12/21

厳冬のヨーロッパに行って来ました。

成田から飛び立ち、プラハで3泊、パリで３泊、機中の１泊を加え７泊８日の一人旅です。

サッカーの試合観戦と街歩きをメインに気ままにぶらぶらと彷徨う旅。吹雪とアイスバーンに悩まされ、ちょっとしたアクシデントも。まっ、一人旅の気楽さゆえ楽しんで来ました。

折からの円高から、３年前の欧州旅行時に比べると交通費・食事代・呑み代・・・いずれも安い（！）
ただ、数百年に一度の大寒波に見舞われた今回の旅、思い通りの所には行けませんでした。
それでも、白銀の世界に浮かぶプラハ城・ヴェルサイユ宮殿、そして吹雪の中でのサッカー観戦など貴重な体験でした。

エリア パリ(フランス)

ここパリの16区は、建築家ギマールが設計したアール・ヌヴォー様式の建築物が残されています。パリ市内の西側、セーヌ川とブローニュの森に挟まれたエリアで、高級住宅街とのことです。
パッシー地区といった方が分かりやすいかもしれません。お洒落なブティックやカフェ、そして高級アパルトマンが軒を連ねます。
東京で例えると目黒東山（？）あたりの感じでしょうか？

ギマール巡りで彷徨ったのは、地下鉄のパッシー駅というよりも、もう少し西のモーザール通りやラ・フォンテーヌ通り周辺です。
そして最終目的地のコルビジェ財団を目指します。

まずは地下鉄のジャスマン駅を下車し、ジャスマン・スクエアからスタートです。

ギマール邸

ギマール邸の住所表示板

ギマール邸の玄関。
この曲線とアイアン・ワークス、レリーフがアール・ヌーヴォーの特徴ですね。

ギマール邸のバルコニーと窓。
一つの建物でこれだけ多面性を持たせるとは！驚きます！

この施工上の面倒くささが、アール･ヌーヴォー建築を短命に終わらせたのでしょうね。
コルヴィジェの機能美とは正反対ですね。

ギマール邸の隣に有るヴィラ・フローラ

ヴィラ・フローラは隣の建物と一体化してます。
フローラだけだと妙に薄っぺらい建物です。

モーザール通りにはこの手のアール・ヌーヴォー風の建物が目立ちます。

このレリーフも。

この玄関扉も。

このアイアンワークと壁飾りも如何にもですよね。

ラ・フォンテーヌ通りの建物。
パリの建物はこのクーポラが特徴ですね。
中はどうなっているのでしょうか？

住んでみたいですね〜！

パリの市内からはエッフェル塔が良く見えます。
街の美観を保つため、都心部に高層建築物を建てさせないためですね。

ヨーロッパの特に古都と呼ばれている都市はどこでもそうですね、それに比べて日本の京都は・・・

曲線の使い方が“豊か”ですね〜。

ギマールの代表作メザラ邸。

鉄条網で覆われています。
他のギマール作品は普通に住宅として使われていますが、ここは閉鎖されているようです。
残念ながら保存状態良いまいちです。

やはり、曲線美とアイアン・ワークに特徴が表わされています。

ギマール作の集合住宅、ラ・フォンテーヌ・スクエア。

この界隈にはギマール作品が密集してます。

通りを挟んで３棟の建物が隣り合っています。

その１

その２

その３

美しいファサードですね。

エッフェルをバックに。

本当にこのペントハウスの中の作りと間取りはどんな風になっているのでしょうか？

これで、ラ・フォンテーヌ通りとお別れです。

とある教会。

アール・ヌーヴォー建築を見て来た為か、教会の尖ったゴシックが妙に新鮮です。

ここからはコルヴィジェ財団を目指します。

美しいファサードの建物です。

このアール上の内部はどんな使い勝手なのでしょうか？

パリっぽい集合住宅。
屋根の上には煙突がニョキニョキ突き出てます。

条例で街の美観を守るための制約を課されている為、エアコンの室外機とか物干し竿とか、間違っても有りません！！

特徴的なクーポラの有る建物。
この中見たいですね〜。

ここからは美しいレリーフ特集です。

その１。女神と天使（たぶん）。

その２。女性の像が何体も、維持管理大変そう。

その３。バルコニーを支えているのでしょうか。

その４。お重さに耐えきれず、オエッ〜。この構図結構ヨーロッパの街で見かけます。

その５。人面の獅子。

その６。レリーフもそうですが、アイアン・ワークの玄関扉・・・いいですね〜。

コルヴィジェ財団の道案内が・・・分かりずらい。

迷っている間に見かけた建物。

同じく。

迷っている間にオートュイユ競馬場が見えてきました。
この先はもうブローニュですね。

森の向こうに近代建築物が、多分ラ・デファンスかな。
（この後紹介予定）
パリの都心にはこの手の建物は全くありません。

雪の積もった道で散歩をする人。

やっと到着・・・が、本日休館！残念！

コルヴィジェ財団を訪問される方へ。
いわゆる突っ込み道路のどん付きにあるので、非常に分かり難いです。

グーグルMAPで調べてからお出かけください。

この旅行記へのコメント （5）

• rinnmamaさん 2012/11/23 17:00:41

  楽しく、拝見させて頂きました。

  Brighton様
  
  はじめまして。訪問、投票有難うございました。
  この様に、ナンシーの建物を写してくれば、良かったな―と反省。
  でも、こんなふうに説明できないですし。
  私は専門的な事は判りませんので。ただ、いいなーと眺めるだけです。
  楽しませて頂きました。
  
  2010年の12月のパリは、大変でしたよね。
  私の知り合いもクリスマスころ、ロンドン―パリ間で大変な目にあい
  観光どころでは無かったとききました。
  冬のパリもいいんですが、だんだん行けそうもなくなりました。
  有難うございました。　　　　　　　　　　rinnmama
  
  
  
  

• トムソーヤさん 2011/11/01 08:50:22

  パリのアール･ヌーボ建築物、楽しく拝見

  Brightonさん
  
  パリのアール･ヌーボ建築物、楽しく拝見しました。
  
  ミュンヘン、ウイーン旅行と続いて、どちらかというとゴシック様式の教会建築になれた眼には意外感がありました。
  
  この曲線の多用、もう少し先に行くと、アントニ・ガウディになったりして。
  
  パリの街は汚れていて、あまりいい印象はなかったのですが、建築見物という楽しみに方もあるようですね。
  
  
  またお邪魔します。
  
  

  Brightonさん からの返信 2011/11/04 22:17:21

  RE: パリのアール･ヌーボ建築物、楽しく拝見

  トムソーヤさん
  
  こんばんは。
  
  ミュンヘンの旅行記拝見させていただきました。
  神聖ローマ帝国以来の歴史を持つ都市ですので、ヨーロッパの歴史的建築物の博物館の様な街ですね。
  
  ミュンヘンのお城巡り＆アリアンツ・アレナ観戦ツアーを考えている所ですので、またちょくちょく立ち寄らせて下さい。
  
  宜しくお願いします。
  

• わんぱく大将さん 2011/09/24 09:21:09

  好き好きで

  Brightonさん
  
  今晩は。古い旅行記を見ていただき有難うございました。
  
  そうですか、行きたいところにトルファンが。　　はい、仕事で２５年前位にいきました。　　ついでにウルムチも。
  
  フランスも、面白い建築がありますよね。でも、どちらかというと、ブタペスト、ブルュッセルも。　　まあ、プラハも面白かったですが。
  やっぱりバルセロナで、毎日、そういった建物ばかりみてたら、目が普通になってきます。　こりゃ、いかん。
  
  　大将

  Brightonさん からの返信 2011/09/25 11:08:18

  RE: 好き好きで

  大将さん、こんにちは。
  
  あちこち回られていて羨ましいです。
  ２５年前のトルファンですと、まだまだ中華化が進んでいない時代で貴重な訪問だったんでしょうね。
  
  自分も仕事から解放されつつありますので、建物巡り楽しみたいと思ってます。
  まずは、やっぱりバルセロナですかね。
  （サッカー観戦と合わせて検討はしてますがまだ実現せず・・・です。）
  
  ちょくちょく拝見させて頂きますので、宜しくお願いします。
  
  Brighton