2011/03/11 - 2011/03/11
201位(同エリア232件中)
ソフィさん
2011年3月11日(金)
そよ風を受け、船は春霞の悠々たる長江を行く。
「悠々と 長江流る 春霞」
遠くからうっすらと船影が現われ、次第に濃く、大きくなってすれ違う。
かと思うと、夢か幻かと、はるか遠くの橋のおぼろなかげを追ううち、次第に現実の風景となってくる。
長江の両岸には桜の仲間のピンクの花、モクレンの仲間の白い花、菜の花の黄色い花、花々がいっせいに春を謳歌している。
造船所らしい工場、橋や工場の建築現場などが田園風景に混じり、この辺りの開発エネルギーを感じる。
恐らく三峡ダムの補償に関する投資が、盛んなのだろう。
太陽が西に傾き、春の日が暮れかかったころ、右岸に真新しい「豊都」のビル群が見えて来た。
朝から数時間航行して、ここはまだ重慶の市内だ。
広さは3千平方キロもあるそうだが、とにかく人口も80万人の大きな都会でもある。
この街には、三峡めぐりの観光地「鬼城」があるので有名だが、集落は三峡ダムによりほとんど水没し、右岸に集約されたと聞く。
古い集落は、あとかげのないように取り壊された。
「懐旧の念を残さないため」と言う。
水没以前は、豊都からカーブルカーで鬼城に登ったようだが、今は電気自動車で途中まで登り、残りは徒歩だ。
夕刻船は豊都の浮桟橋に着き、鬼城観光に向け上陸する。
長江に移る入り日を愛でながら、浮桟橋を結ぶ長い浮橋を楽しく歩く。
岸について、電気自動車が迎えている道路まで、数十段の階段がある。
私にとって、中国の農村部に入るのは初めての経験とて、どんな雰囲気なのか楽しみだ。
岸に集まっている天秤棒を担いだ運び屋、旅行客目当ての露店果物屋など珍しく、写真を撮らせてもらう。
皆明るく、堂々としている。
写真は「ソフィさんの旅行記」http://4travel.jp/traveler/katase/をご覧ください。
「片瀬貴文の記録」http://blog.alc.co.jp/d/2001114もご訪問下さい。
(2011.4.10 片瀬貴文)
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 3.5
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