長江春酣【014】長江に架かる巨大橋たち

2011/03/11 - 2011/03/11

2011年3月11日（金）

乗船直後に、船の後部甲板から、気になるものが見えていた。

春霞の遠くに奥深く、夢のように浮かんで見え「空飛ぶ竜」かと見える、聳えるように大きなアーチ橋である。

それがアーチ橋では世界一スパンの長い（552ｍ）「朝天門長江大橋」と知ったのは、船内放送のお陰だった。

橋の全長4881ｍ、アーチ橋の全長932ｍ、総工事費約460億円。


この橋は重慶の市街地を跨ぎ、長江を横断し、これまで一時間の行程を１０分に短縮した。

一昨年（2009年）開通したばかり、中国の勢い、そして重慶の勢いを示している。


ところで、それまでの世界一を調べてみたら、やはり中国の盧浦（ルプ）大橋で、中央スパン550ｍだった。

中国は、大河を挟んで人口密集しており、長大橋プロジェクトの多いことは理解できるが、最近急速に工事の実現が続いていることには注目したい。


重慶にはもう一つ中国が誇る橋がある。

それは、橋の路面面積がアジア最大と称する、重慶嘉華嘉陵江大橋。

長さ252ｍで幅８車線。

この橋の特徴は、複雑な地形でのインターチェンジ設計で、長いトンネルが付帯している。


地図を見ると、重慶市内だけで長江を渡る橋は数本あり、中国は今や橋梁大国になったようだ。

重慶に橋梁が多い一つの原因は、三峡ダムの湛水による川幅の拡大だろう。

これからの旅で、たくさんの橋との出会いが楽しみだ。


写真は「ソフィさんの旅行記」http://4travel.jp/traveler/katase/をご覧ください。

「片瀬貴文の記録」http://blog.alc.co.jp/d/2001114もご訪問下さい。


（2011.4.5　片瀬貴文）

エリア 重慶(中国)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.0

• 交通手段: 船

自室のデッキから眺める
重慶のビル群

色々な船で賑わう
重慶朝天門港

重慶朝天門港浮桟橋

玄関ロビーに立つ

重慶朝天門大橋
橋脚

次にまた
大きな橋が見えて来た
斜張橋だ