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1).  旅の始めに<br /><br />              帰期問いし 人愛おしや 秋時雨<br />  <br />   「政府直轄都市」であるj重慶は、「長江」と「嘉陵江」が、両側から、陸を押し上げるように流れ、半島のように突き出た「朝天門」で、再び合流するが、その辺りが、市の中心である。その市街地も、起伏のある地勢のまま街が造られており,嘗ては「山城」とか、「巴山」と呼ばれ、実に坂が多い街である。車を横着けできる家は少なく、多くの人は乗り物から下りるや、坂道や石段を上り下りしなければならない。それ故、この街では、自転車や人力三輪車等は、見当たらないが、「竹の天秤」と、「ネット(網)」を持った人達が,あちこちで屯(たむろ)している。「棒棒軍」と呼ばれる田舎からの出稼ぎの、荷物等の「運び屋」である。夏は40度を超え、「釜戸」と言われる程暑く,秋は靄が掛かる日が、冬は霧で覆われる日が続く等、決して、住み易い街とは言えないのである。<br /><br /><br />2).重慶へ<br /><br />   「重慶」の「江北空港」には、日本からの直行便があり、ここを起点に、「桂林」の「漓江下り」や、「九寨溝」、「黄龍」などの世界自然遺産に向かい、「朝天門」から船で、「三峡下り」などに向かう旅が人気の様だ。僕は、「国慶節」の午後、「上海」から、「重慶江北空港」に到着し、「重慶」のホテルへ、午後6時頃に到着した。<br /><br />3).若き友との再会<br /><br />      ホテルのロビーに入るや、花束を持った青年が、僕に近づいてきた。孫君である。4年ほど前の夏、僕は山東省の「泰山」の7,000段の石段を登り、始皇帝が雨宿りしたという「五大夫松」の近くを、息を切らしながら、登っていた。その僕を、後ろから支えながら押してくれた青年が、孫君である。彼はその年、「重慶大学」の「美視電影学院」に合格し,母親と二人で、道教の霊地でもある「泰山」に、合格のお礼のため登っていたのである。この旅で、「重慶大学へ、きっと会いに行く」という、その時の約束を、僕は、やっと果たすことになったのだ。早いもので、彼はもう4年生になっていた。専攻は「演劇」で、演出と演技を勉強しており、年末に公演があるので、是非に見に来て欲しいと言う。<br /> <br /> 4).「重慶」の街を行く<br /><br />      荷を解くや、早速、孫君に案内され、近くの「解放碑」に向かったが、「国慶節」の休日のためか、街は人で溢れていた。「重慶市」の三大名物は、「美女」、「火鍋」、「夜景」だそうだ。『北京に来て己の官位の低いことを知り、「深セン」で、自分が蓄えたお金の少ないことに気づき、「重慶」に来て、己の結婚が、早まっていたかを、知る』と、言われるほど、「重慶」には美人が多いと言われている。僕は、周りを見渡しながら街を散策したが、噂の重慶美人との出会いは、なかなか難しかった。<br />  <br />   夕食は、この街の名物である「火鍋」を食べようと、「解放碑」近くの「海鮮火鍋」の店に入った。運ばれてきた唐辛子と山椒が、しっかりと入った鍋を見ただけで、汗が滴り始めたのである。長江で獲れる、歯ごたえのない魚の身を、口にしたが、その辛さに、食後も、滴り落ちる汗を拭きながら、「朝天門広場」に向かった。<br />  <br />   名物第三の『夜景』は、ここ「朝天門広場」からの眺めが最高だと聞き、「長江」と「嘉陵江」の合流点に立ち、見渡せば、大河に跨るレーザー光線の演奏など、規模は確かに大規模ではあるが、余りの大音量に、只々驚くばかりであった。<br />  <br />  <br />以下  『【重慶市】 *  『宋家三姉妹』 戦いの日々を 旅する(2)』に続く。<br /> <br /><br />  表紙写真:宋家三姉妹の次女「慶齢」の故居<br /><br />  * Coordinator: Gu Hong        <br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />                          <br /><br /><br /><br />

【重慶市】 重慶 *  『宋家三姉妹』 戦いの日々を 旅する(1)

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2008/10/01 - 2008/10/06

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彷徨人MU

彷徨人MUさん

1).  旅の始めに

              帰期問いし 人愛おしや 秋時雨
  
   「政府直轄都市」であるj重慶は、「長江」と「嘉陵江」が、両側から、陸を押し上げるように流れ、半島のように突き出た「朝天門」で、再び合流するが、その辺りが、市の中心である。その市街地も、起伏のある地勢のまま街が造られており,嘗ては「山城」とか、「巴山」と呼ばれ、実に坂が多い街である。車を横着けできる家は少なく、多くの人は乗り物から下りるや、坂道や石段を上り下りしなければならない。それ故、この街では、自転車や人力三輪車等は、見当たらないが、「竹の天秤」と、「ネット(網)」を持った人達が,あちこちで屯(たむろ)している。「棒棒軍」と呼ばれる田舎からの出稼ぎの、荷物等の「運び屋」である。夏は40度を超え、「釜戸」と言われる程暑く,秋は靄が掛かる日が、冬は霧で覆われる日が続く等、決して、住み易い街とは言えないのである。


2).重慶へ

   「重慶」の「江北空港」には、日本からの直行便があり、ここを起点に、「桂林」の「漓江下り」や、「九寨溝」、「黄龍」などの世界自然遺産に向かい、「朝天門」から船で、「三峡下り」などに向かう旅が人気の様だ。僕は、「国慶節」の午後、「上海」から、「重慶江北空港」に到着し、「重慶」のホテルへ、午後6時頃に到着した。

3).若き友との再会

ホテルのロビーに入るや、花束を持った青年が、僕に近づいてきた。孫君である。4年ほど前の夏、僕は山東省の「泰山」の7,000段の石段を登り、始皇帝が雨宿りしたという「五大夫松」の近くを、息を切らしながら、登っていた。その僕を、後ろから支えながら押してくれた青年が、孫君である。彼はその年、「重慶大学」の「美視電影学院」に合格し,母親と二人で、道教の霊地でもある「泰山」に、合格のお礼のため登っていたのである。この旅で、「重慶大学へ、きっと会いに行く」という、その時の約束を、僕は、やっと果たすことになったのだ。早いもので、彼はもう4年生になっていた。専攻は「演劇」で、演出と演技を勉強しており、年末に公演があるので、是非に見に来て欲しいと言う。

4).「重慶」の街を行く

荷を解くや、早速、孫君に案内され、近くの「解放碑」に向かったが、「国慶節」の休日のためか、街は人で溢れていた。「重慶市」の三大名物は、「美女」、「火鍋」、「夜景」だそうだ。『北京に来て己の官位の低いことを知り、「深セン」で、自分が蓄えたお金の少ないことに気づき、「重慶」に来て、己の結婚が、早まっていたかを、知る』と、言われるほど、「重慶」には美人が多いと言われている。僕は、周りを見渡しながら街を散策したが、噂の重慶美人との出会いは、なかなか難しかった。
  
   夕食は、この街の名物である「火鍋」を食べようと、「解放碑」近くの「海鮮火鍋」の店に入った。運ばれてきた唐辛子と山椒が、しっかりと入った鍋を見ただけで、汗が滴り始めたのである。長江で獲れる、歯ごたえのない魚の身を、口にしたが、その辛さに、食後も、滴り落ちる汗を拭きながら、「朝天門広場」に向かった。
  
   名物第三の『夜景』は、ここ「朝天門広場」からの眺めが最高だと聞き、「長江」と「嘉陵江」の合流点に立ち、見渡せば、大河に跨るレーザー光線の演奏など、規模は確かに大規模ではあるが、余りの大音量に、只々驚くばかりであった。
  
  
以下  『【重慶市】 *  『宋家三姉妹』 戦いの日々を 旅する(2)』に続く。


表紙写真:宋家三姉妹の次女「慶齢」の故居

* Coordinator: Gu Hong












同行者
一人旅
交通手段
観光バス タクシー

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  • 重慶一の繁華街に、共産党により重慶が解放された記念に、以前は「抗戦勝利記念碑」と呼ばれていたものを、1950年に「重慶人民解放記念碑」と改められた。回りは今も再開発事業が進捗しているので、今後大きく変化していくだろう。

    重慶一の繁華街に、共産党により重慶が解放された記念に、以前は「抗戦勝利記念碑」と呼ばれていたものを、1950年に「重慶人民解放記念碑」と改められた。回りは今も再開発事業が進捗しているので、今後大きく変化していくだろう。

  • 「翠雲水煮魚」と言う名前の料理である。鳥魚と言うこの重慶付近で取れる川魚を唐辛子、山椒などの香辛料でじっくり煮込んだ煮魚である。上から見ると、真赤な鍋で、見ただけでも顔が火照ってくる料理である。

    「翠雲水煮魚」と言う名前の料理である。鳥魚と言うこの重慶付近で取れる川魚を唐辛子、山椒などの香辛料でじっくり煮込んだ煮魚である。上から見ると、真赤な鍋で、見ただけでも顔が火照ってくる料理である。

  • 僕の若き友人、重慶大学美視電影学院4年生の孫吉招君である。彼との出会いは、彼の故郷、山東省の泰山を登っている時である。

    僕の若き友人、重慶大学美視電影学院4年生の孫吉招君である。彼との出会いは、彼の故郷、山東省の泰山を登っている時である。

  • 本場の「坦々麺」である。さーて、辛さは如何?

    本場の「坦々麺」である。さーて、辛さは如何?

  • これも、長江や嘉陵江などで取れる川魚の清蒸(蒸し魚)である。重慶大学の近くにある磁器口古鎮を訪れた時、目の前の嘉陵江に浮かぶ水上レストランでの昼食で食べた料理である。一番小さいものでも70センチぐらいあり、小骨もあり、肉質も柔らか過ぎ、その上値段はこの料理だけで4百元もしたが、半分以上残してしまった。

    これも、長江や嘉陵江などで取れる川魚の清蒸(蒸し魚)である。重慶大学の近くにある磁器口古鎮を訪れた時、目の前の嘉陵江に浮かぶ水上レストランでの昼食で食べた料理である。一番小さいものでも70センチぐらいあり、小骨もあり、肉質も柔らか過ぎ、その上値段はこの料理だけで4百元もしたが、半分以上残してしまった。

  • 「朝天門」の夜景であるが、丁度レザー演奏も始まった時である。

    「朝天門」の夜景であるが、丁度レザー演奏も始まった時である。

  • 解放碑付近の、路上にある若い女性の像である。重慶の三大名物のひとつである美女のシンボル像である。

    解放碑付近の、路上にある若い女性の像である。重慶の三大名物のひとつである美女のシンボル像である。

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