アジアハイウェイの源流を訪ねて（３）Airport Link.

2010/12/24 - 2011/01/08

長らくお待たせしたBangkok　Airport Link.　バンコクを訪問する度、高速道路の横に高い足下駄のみを無残に雨に晒し、この空港シャトルの鉄道は永久に完成しないのではないか、と危ぶんでみていたが、いつの間にか着々と工事が進んでいたらいしい。ついに今年の8月バンコク市内とスワーナブーム空港を結ばれることになった。

僕が所属している小金井タイ語サークルの古参メンバーで、タイ語にも堪能な稲本さんは2か月前の１０月、早くもこのAirport　Linkに乗車し、ドイツ・シーメンス製の高架鉄道の乗り心地を講評していたが、開閉の際のドアが頑丈に作られているのか、その音がうるさい、との判定以外、他に不満はないようだったが、今回僕も初めてこの電車に乗り、日本と変わらない、或いはそれ以上の勝れた運行システムに感心もした。

一つだけ難を言うと、高架の位置がバカ高く、プラットホームまでの長い階段を上り下りする大変さは並みのものではなく、部分的にエレベーター、エスカレーターも設置はされているが、大体どこも1カ所で、日本と比べたら利便性は遥かに劣るだろう。ただまあ、健康の為にはむしろこの方が良いかも知れないが。


そういうことで今日初めてこのAirport　Linkに乗車するが、場所は空港のカスタムを出て、同じ空港ビルを地階まで下っていったところに改札口があり、バンコクへ初めて来た人でも迷うことはない。

以前はこのカスタムを出ると、途端にタクシー客引きがうるさく付きまとってきたが、今はこのAirport　Linkが開通したお蔭で、客引きは全く影をひそめ、本当に成田のような静かな出迎え風景に変わっていた。

Linkは現在バンコク都心部のパヤータイまで結ばれていて、凡そ３０分、従来の渋滞した高速道路を心配しながら空港まで向かった頃を思い出すと、雲泥の差だ。

今のところ運行本数はやや少なめだが、それでも15分に1本程度は運行されていて、料金も２０バーツから３０バーツ、１００円程度で済むから、今まで荒稼ぎしていた雲助タクシードライバーは、このシャトルができたおかげで商売上がったり、は間違いない。尤も、当方にとっては、彼等との料金値引き交渉ができなくなったのは、楽しみが一つ少なくなったものだが。

当方、今晩のホテルはラムカムヘン通りにあるAll Seasons　Hotel。途中駅のラムカムヘンまで僅か15分。あっという間に着いてしまい、ホテルには早くも６時にはチェックインすることができた。

エリア バンコク(タイ)

• 旅行の満足度: 4.0

今年8月に漸く完成したAirport　Rail Link.新しいだけあって近代的だ。

バンコクの場合、BTSもそうだが、切符はトークンになっている。地下鉄は日本の援助でできたせいか、トークンではなく、磁気カード式になっている。

これが切符の代わりに使用されるトークン。ヨーロッパはこうした方式が多い。

トークンの表か裏の図柄。この中に磁気記憶が入っていて、改札でこのトークンを入場バーに近づければ、パスできる。

ホームには電光掲示板の時計などもあって、流石にドイツ・シーメンスらしい。

その電光掲示案内を見ると、今日はイブ、何か24時間運行しているようだ。

ラムカムヘン通りにあるAll Seasons,旧Ibis,駅からもそう遠くない。タクシーで約５０バーツ、１５０円ほど。

近くにショッピングモールなどもあり、便利だ。

1泊24ドル、２０００円程度のホテルにしては綺麗だ。

日本人はほとんど泊まらず（当日も当方一人）、圧倒的に中国人つああー客が多い。それでもフロントは片言の日本語が分かる。