2010/09/05 - 2010/09/09
6918位(同エリア11695件中)
さんしぇさん
クルーズ3日目。
いよいよ上海上陸です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- タクシー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
昨夜の船酔いはどこへやら、気持ちの良い目覚めの
航海3日目時は6:00前。
TVで流される航海地図に拠ると、船は既に長江の支流
黄浦江を遡上中、これは急ぎ見に行かねば。
デッキには、カメラ片手の乗客がちらほら。
かなたにようやく岸らしき黒い邨、でも確か一方は更に
倍する川幅の中央にある中州だった筈、河の大きさを
目の当たりに感嘆する事しきり。
行き交う船や舟、いずれも、この辺りに物見遊山の筈は
ありません。
物流、はたまた漁獲など、大河のもたらす恵みの豊かさ
などに、思いを馳せながらのひと時も格別でした。
今しも、小型船を追い抜きました。
と、見ると小型船がやにわに船首を捻り、我々コスタの
航跡に直角に船体を置きました。
大型船の横波の煽りを逃がす為でしょうか、そんな事
ひとつ珍しくも面白い。 -
川に掛かる大橋を潜れば。
-
上海市街。
-
米、ロイヤル・カリビアン社のレジェンド・オブ・ザ・シーズ。
どうやら、レジェンドの前に接岸です♪ -
いよいよ接岸です。
レジェンドも、どうやら今しがた着いたところらしく、
後から後から乗客がこちらに向かって歩いてきます。
何処からの寄港か、茶色い髪の色の欧米人が多くを
占めています。
その合間を、ボーディング・ブリッジがするすると、
受け入れ準備に余念ありません。 -
もやい綱をシュート。
そのまま横滑りするように寄せて行きます。
何の躊躇もなく、しかも手早く、乗っている我々には
反動の揺れ一つ無い。
う〜ん、プロの技。 -
思わず、キャプテンに向けて手を振ったら返してくれる
なんて、余裕です。 -
ブリッジが5デッキへ向けて伸びる伸びる。
さぁ、我々もこれからパスポートを受け取って、
街歩きに出発です。 -
この時期の上海と来れば、万博見物と来る筈が、さに
在らん。
何しろ本日、接岸10:00離岸17:00の予定。
こういった、国挙げての行事、しかも大中国の人々が
雪崩打って押し寄せようと言う場に、正味5時間とは
微妙に過ぎる。
ツアーに入れさえすれば、時間不安からは開放される
と踏み、普段からフリーが旨の我々がここぞと参加を
決めたツアーそのものが、人数不足による催行不可、
とか。
と、言う訳で旬の楽しみを目の前に、みすみす指を
咥えつつも次善策を講じた我々、意見の一致を見た
のが、上海博物館と、女子供には外せない、小籠包
(ショウロンポウ)など小吃(シャオチー軽食)の
食べ歩き。^^
さて、まずは中国に入国させて貰わねばなりません。
出口5デッキへ降りると、そこは中国語飛び交う、
カオス状態。
このクルーズは、ここ上海から出航、そして帰港する
のが、コスタ社のメイン航路で、9対1と言う中日比が
語っているように、我々のような福岡発着は、言わば
サイドビジネスです。
ここでメインの中国人が大挙下船、そして又午後同じ
だけの中国人を乗せ、再び我々と共に、福岡を目指し
ます。
今や、その1200人が一堂に参集しつつあるこの
出口、入国する前にまず出して貰うのが、いつになるの
やら・・。
すると、中国客を尻目に、我々外国旅行者を優先する
かのように誘導が入り、以後いともするすると運ばれ
るままに、気付けばタクシー乗り場。
透明なボーディング・ブリッジを歩むも、飛行機で海を
跨ぐのと大差なく、けれどもやはり上陸とは船でやって
来てこそ似つかわしい言葉だと思ったのは、後のこと
でした。
さて、いの一番に博物館に向かうとします。 -
上海の何て事の無い、しかし生活臭ふんぷんな辺りに
繰り出し、一筋川を渡ったと思ったら、とたんに片側
5車線の広々した界隈。
それが外灘(外国人の河岸)と呼ばれ、かつてここに
生活していた英米人からはThe Bund(バンド
埠頭 築堤)と言い慣わされていた租界地域です。
ここは、映画“太陽の帝国”の、スピルバーグ描く
華やかなりし頃の映像が印象的だった言わば中国の
中の外国。
租界だった18世紀半ばから実質100年程の間に、
次々建てられた西洋建築は実に50を数え、各国銀行
として機能、今や美しい建築はそのまま、観光スポット
として内装を改めブティックやカフェとして
集客する、上海のレトロモダン地区です。
右手に眺めながらしばらくで右折、今度は高架道路の
連なる地域。
など、スイッチを切り換えるように次々、違う映像が
目の前に展開する内、はや目的地に。
広大な緑地の木々の間から、見え隠れするのは、話に
聞く青銅器の「鼎」を模した建物。 -
難なくやって来たエントランス、なかなか縮まらない
列に並ぶ事、10分でようやく日陰にそして更に5分。
見れば厳しいセキュリティが敷かれ、ゲートをようやく
潜るも、オーディオ・ガイドを借りる為には、再度
ゲートの外に出る必要があり、やれやれと借り出せば、
も一度チェックが入り、と動線にとっても無駄を感じ
つつようやく、チケット売り場・・。
ぐるり探すも、どうやらお国の施設だからか常設展は
無料のようで、ガイド本に記載のない訳がようやく判り
ました。
太っ腹な配慮に与り、ありがたく見学を始めましょう。
ここの見学を含め、市内見学のツアーもあったのですが、
日本語のオーディオ・ガイドが借りられると聞いたので、
当てにしてやって来た我々、意気揚々と向かったのは、
当館の目玉、中国一の所蔵を誇る、青銅器フロアーです。
画像は、当館のシンボルであり、建物のモデルでもある
“大克鼎” -
BC6世紀からBC476年 “八牛コンテナ”。
中国語表記では理解が及ばなかったり、対応する
漢字が無いのは、並んだ英語を借りて、日英
ちゃんぽん表記します。
青銅器ゾーン、1歩入ると、この8頭の牛が
行く手を阻むかにお出迎え。
祀事用なのか、実際入れ物として使われたのか、
蓋の上に戯れる牛の精緻さに、まず驚いてしまう。
奈良博物館の奥に、青銅器コレクションがあって、
一堂に様々な型を見られるのですが、いわゆる
ステレオタイプな同一規格品であって、目の前の
牛の群れがいかに、名も無い作者の心血注ぐ“作品”
かと思いを馳せました。
かつて確かに生きていた作者や、これを使用した人などの
息吹が感ぜられて、しばらく魅入ってしまいました。 -
水盤。
とある、同じ春秋時代の何とも遊び心溢れるこちら。 -
何て愛らしい。
両腕を丸く広げたくらいの大きさに、点々と水鳥やら
魚が遊んでいる、日々これを眺めたのは誰あろう女性
でしょうか。
権力者が、その細君にあるいは恋人に贈ったのかも
しれません。 -
ベル。
お察しのように、音階を奏でます。
どう言った用途なのかは今後調べます。^^
音声がスポットで流されていましたが、幽玄な重い音、
さほど大きな音ではありません。
およそお寺の鐘のように、遠くに向けての合図など
ではなさそうで、例えば祭祀用でしょうか。
他にも、龍や牛の形ごと物入れにした、装飾的なもの
など、足を留めさせるあれやこれやが大物量で迫って
くる、とんでもゾーンを泣く泣く駆け足で巡ってきま
した。
明日は、景徳鎮磁器の世界に遊びます。
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