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 奈良市にある元興寺は南都七大寺のひとつであった。日本最初の本格的伽藍である法興寺(飛鳥寺)が平城遷都にともなって、蘇我氏寺から官大寺に性格を変え、新築移転されたのが、元興寺(佛法元興の場、聖教最初の地)である。しかし、中世以降次第に衰退した。奈良町はかつての元興寺境内に広がる。現在は次の2つの寺院、旧元興寺極楽坊(中院町)と五重塔跡(芝新屋町)に分かれている。宗派も旧元興寺極楽坊(中院町)は西大寺末寺で真言律宗、塔跡(芝新屋町)は東大寺末寺で華厳宗である。世界遺産になっているのは旧元興寺極楽坊(中院町)である。極楽坊本堂、禅室、五重小塔(収蔵庫に安置)が国宝である。<br /> 収蔵庫に安置されている五重小塔(国宝)も撮影禁止であった。小塔とはいえ、五重塔がカメラに納められないのは初めてのことだ。五重塔好きの私には残念なことだった。<br />(表紙写真は元興寺極楽坊本堂)

奈良元興寺

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2009/09/02 - 2009/09/02

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ドクターキムル

ドクターキムルさん

 奈良市にある元興寺は南都七大寺のひとつであった。日本最初の本格的伽藍である法興寺(飛鳥寺)が平城遷都にともなって、蘇我氏寺から官大寺に性格を変え、新築移転されたのが、元興寺(佛法元興の場、聖教最初の地)である。しかし、中世以降次第に衰退した。奈良町はかつての元興寺境内に広がる。現在は次の2つの寺院、旧元興寺極楽坊(中院町)と五重塔跡(芝新屋町)に分かれている。宗派も旧元興寺極楽坊(中院町)は西大寺末寺で真言律宗、塔跡(芝新屋町)は東大寺末寺で華厳宗である。世界遺産になっているのは旧元興寺極楽坊(中院町)である。極楽坊本堂、禅室、五重小塔(収蔵庫に安置)が国宝である。
 収蔵庫に安置されている五重小塔(国宝)も撮影禁止であった。小塔とはいえ、五重塔がカメラに納められないのは初めてのことだ。五重塔好きの私には残念なことだった。
(表紙写真は元興寺極楽坊本堂)

  • 財団法人元興寺文化財研究所(特定公益増進法人)。昭和36年(1961年)に設立。この建物があの元興寺文化財研究所であると気付く人はまずいないだろう。

    財団法人元興寺文化財研究所(特定公益増進法人)。昭和36年(1961年)に設立。この建物があの元興寺文化財研究所であると気付く人はまずいないだろう。

  • 元興寺(芝新屋町)の門。「史蹟元興寺塔址」石碑が建っている。最近建った門で露盤の飾り瓦が上がっている。彫刻も質素なものだ。

    元興寺(芝新屋町)の門。「史蹟元興寺塔址」石碑が建っている。最近建った門で露盤の飾り瓦が上がっている。彫刻も質素なものだ。

  • 元興寺(芝新屋町)の四脚門(南大門)。「元興寺」の扁額が掛かる。唐獅子の飾り瓦が上がり、棟に上がるの龍の棟瓦が美しい。<br />因みに、法興寺と法隆寺の寺名は「佛法興隆」の言葉から取っている。

    元興寺(芝新屋町)の四脚門(南大門)。「元興寺」の扁額が掛かる。唐獅子の飾り瓦が上がり、棟に上がるの龍の棟瓦が美しい。
    因みに、法興寺と法隆寺の寺名は「佛法興隆」の言葉から取っている。

  • 元興寺(芝新屋町)。小堂(昭和10年(1935年)頃再建)屋根に上がる飾り瓦。恵比須さまか?

    元興寺(芝新屋町)。小堂(昭和10年(1935年)頃再建)屋根に上がる飾り瓦。恵比須さまか?

  • 元興寺(芝新屋町)。小堂(昭和10年(1935年)頃再建)屋根に上がる飾り瓦。大黒さま?

    元興寺(芝新屋町)。小堂(昭和10年(1935年)頃再建)屋根に上がる飾り瓦。大黒さま?

  • 元興寺東大塔跡。五重塔の礎石が残る。

    元興寺東大塔跡。五重塔の礎石が残る。

  • 元興寺(中院町)東門(重文)。応永18年(1411年)に東大寺西南院の門を移築。<br />傍らに「元興寺  極楽房 僧坊」の寺号標石が建つ。<br />「元興寺」の扁額と「元興寺」の寺号標石が、宗派の異なる2寺院のものであることに気付くことはない。

    元興寺(中院町)東門(重文)。応永18年(1411年)に東大寺西南院の門を移築。
    傍らに「元興寺 極楽房 僧坊」の寺号標石が建つ。
    「元興寺」の扁額と「元興寺」の寺号標石が、宗派の異なる2寺院のものであることに気付くことはない。

  • 元興寺極楽坊本堂(国宝)。寛元2年(1244年)に旧僧房の東端部分を改造。内陣周囲の太い角柱や天井板材には奈良時代の部材が再利用されている。また、屋根瓦の一部にも飛鳥〜奈良時代の古瓦が使用されており、行基葺(ぎょうきぶき)と呼ばれる葺き方が見られる。

    元興寺極楽坊本堂(国宝)。寛元2年(1244年)に旧僧房の東端部分を改造。内陣周囲の太い角柱や天井板材には奈良時代の部材が再利用されている。また、屋根瓦の一部にも飛鳥〜奈良時代の古瓦が使用されており、行基葺(ぎょうきぶき)と呼ばれる葺き方が見られる。

  • 元興寺極楽坊本堂

    元興寺極楽坊本堂

  • 元興寺極楽坊本堂。

    元興寺極楽坊本堂。

  • 元興寺極楽坊本堂。奥にあるのが元興寺禅室。

    元興寺極楽坊本堂。奥にあるのが元興寺禅室。

  • 元興寺禅室(国宝)。飛鳥時代初期の586年頃に伐採されたヒノキが使われていることが、年輪年代法を用いた調査でわかった。世界で最も古い木造建築とされる法隆寺(7世紀末〜8世紀)を約100年さかのぼり、世界最古の「現役」の木造建築部材になる。禅室は平城遷都(710年)に伴って、飛鳥寺からの移築だった可能性が高まったとされる。 <br />

    元興寺禅室(国宝)。飛鳥時代初期の586年頃に伐採されたヒノキが使われていることが、年輪年代法を用いた調査でわかった。世界で最も古い木造建築とされる法隆寺(7世紀末〜8世紀)を約100年さかのぼり、世界最古の「現役」の木造建築部材になる。禅室は平城遷都(710年)に伴って、飛鳥寺からの移築だった可能性が高まったとされる。

  • 元興寺小子房(極楽院旧庫裡)。

    元興寺小子房(極楽院旧庫裡)。

  • 元興寺小子房の梁。

    元興寺小子房の梁。

  • 元興寺小子房の梁。

    元興寺小子房の梁。

  • 元興寺墓地。

    元興寺墓地。

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