2010/01/15 - 2010/01/16
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Krisflyerさん
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シタデルを後にすると、双子のモスクを巡り、ワジール通りを北上してみる事にした。
ワジール通りは車1台が通るのがやっとの細い路地で舗装もきっちりなされていないので、時折横を車がガタガタと音を立てながら走っていく。そんな細い路地の脇にはアイユーブ朝からアイユーブ朝にかけて建てられた数多くのモスクやメドレセが建ち並んでいる。
かつてのイスラム王朝時代のたたずまいを見せる民家の軒先をゆっくりと歩いてそれらのモスクを訪れてみるのはなかなか情緒が有る。日も暮れかけてきた夕陽の中に建つモスクは一層その神々しさを引き立てられている。
ズウェーラ門を超えるともはや車は立ち入れない喧噪の中のマーケットが広がっている。黒いアバヤを来たエジプト女性達が品定めをしながら店店を練り歩いている中を同じように人をかき分けながら歩いていく。
そしてスルタン・バルスパイの建造物群まで到達すると、いよいよカイロでも最大級のマーケット、ハーンハリーリである。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 3.0
- グルメ
- 3.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 2.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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●ウム・スルタン・シャーバンのメドレセ
Sultan El-Ashraf Shaaban Ibn Husseinによってその母のメッカ巡礼を記念して設立。 マムリク様式の建築である。
メドレセの上には1本のミナールと天井部分に小ぶりのドームが取り付けて有るのが見える。壁一面はマムリク様式の2色の縞模様で装飾され、各層毎にアーチが取り付けてある。
細い路地に面して建てられているので、全体像を撮るにはこの位置以外に無い。 -
入り口アーチ部分。の装飾。壁全体は縞模様のマムリク様式で、アーチ天井部分は鍾乳石模様の彫刻が施されているのが見える。残念ながら扉が閉まっていたので中には入れなかった。
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●アルティンブガ・アル・マリダーニのモスク
ファサードには2つのコーランの碑文が入った羽目板が有る。それぞれの羽目板には窓が付けられている。モスクの入り口脇にはミナレットが有り何本かの四角いshaftsやMabkhara at its end and some pendentives and 幾何学模様 。
モスクのいくつかの壁は漆喰の装飾とコーランの碑文で装飾されている。四角いクーフィーの碑文と矢のデザインの羽目板も見られる。天井はひし形や紋章で装飾された竜骨アーチで支えられている。 -
モスクには3つの入り口が有るが、現在使用されているのはこの北側に面した部分。そびえ立つ様な大きなアーチ型の入り口となっている。
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入り口アーチの壁にはこの様に白黒大理石によるフリーズや装飾が施されているのが見える。
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これがミハラブの有るギブラの壁に面した講堂部分。この講堂の上部には3つのドーム天井が有り、講堂自体は8本のファラオの柱で支えられている。
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こちらがギブラに取り付けられたミハラブとミンバル。ミハラブは大理石のフレームとモザイクの象嵌に囲まれている。他のマムリク様式のミハラブの様に木製細工が有る。
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天井はこの通り軒蛇腹の装飾も見られる。
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中庭は4つの講堂で取り囲まれておりアラベスク模様の装飾が有る。モスクの通路は教会から取ってきた柱やマムリク様式の柱で囲まれている。
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ギブラの有る回廊部分とモスクの中庭の間にはマシュラビーヤ(透かし彫り)の入った壁で隔てられている。
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●アフマド・アル・ミフマンダールのモスク
Sultan El-Nasir Muhammad時代の貴族Emir Shehab El-Din Ahmed Ibn Akoush El-Aziziによる設立。 -
小さいマムリク様式の装飾が有るファサードが特徴。 ファサードは床の間、コーランの碑文鍾乳石の笠で飾られている。
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●クィジマス・エル・イシャークのモスク
Sultan Qaytbay時代の要人であったSeif El-Din Qijmas El-Ishaqi El-Zaheiryによる設立。1487年に亡くなりキブラの脇のドーム付きの廟に葬られている。
このモスクは三角形の土地の上に建てられているが、建物そのものを三角形にする事によって土地を有効利用しているのが面白い。
入口には色つきの葉の組合せの大理石で装飾された羽目板が有る。 -
こちらは上の写真とは逆サイドから見た様子。こちら側からみると建物が本当に三角形なのかよく判らない。
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ミハラブはアラベスク模様の羽目板による装飾が有る。
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入口の奥には四角い中庭とGildedの天井が見える。左側には明り取りと通気用の通路が有る。
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窓にあるステンドグラスはオスマン時代に追加されたものである。
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●アル・サレー・タライのモスク
13:00-日没後の礼拝まで/無料
ズウェーラ門からも見下ろすことが出来るモスクで、ファーティマ朝時代の宰相El-Saleh Talai Ibn Rozeikによって設立された。ファティマ朝時代唯一のHanging Mosqueと考えられている。
後方の壁には古い柱が有り、ribbedと竜骨アーチで装飾されている。玄関部分上部のマシュラビヤ透かし彫りやメインの扉にある青銅製の紋章は1303年に追加されたもの。アーチには建築当初のコーラン碑文の装飾が見られる。ファーティマ様式は花模様のクフィー碑文に見られる。
聖所部分はアーチを支える柱廊が有り、キリスト教会から持ってきたため異なる装飾となっている。ミナレットは1303年の地震で崩壊した模様。 -
●バブ・ズウェイラ(ズウェイラ門)
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●ムアイヤード・イル・シェイフ・モスク
1145年の建築。もともと監獄として使われており、このモスクを立てたムアイヤード自身もこのモスクにとらわれとなっていた。
入口部分は高いアーチ天井となっており、天井部分の鍾乳模様が素晴らしい。 -
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ミハラブとミンバルが設けられているキブラの壁。このミンバルは1300年に
Mamluk Emir Baktimur El-Jugandarによって提供されたもの。幾何学模様や星模様で装飾されているのが見える。
ミンバルの上にはMalqaj (wind scoop) が通気口として作られている。 -
三層の玄関は扉を色付きフレームで囲んでおり、アラベスク模様による装飾が見られる。両サイドに玄関にはShahadaやコーランのクーフィー碑文が見られる。
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●ナフィサ・アル・ベイダのサビールクッタブ
18世紀、オスマントルコ時代の建築。 -
●アル・ファカーニーのモスク
モスクはファティーマ時代のスルタンEl Zahirによって建てられたが当時の建築はファティマ様式の装飾が残る扉と葉模様の彫刻が有るアラベスクの羽目板のみであり、現在の建築はオスマン時代に Emir Ahmed Katkhuda Mustahfizan El-Kharbotlyによって再建されたもの。 -
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●スルタン・エル・ゴーリーのモスク、廟、サビールクッタブ群
こちらがモスクと廟 -
こちらはサビール・クッタブ
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