2010/01/15 - 2010/01/16
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Krisflyerさん
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感動のピラミッド観光を終え、カイロに帰還。まだまだ時間があるので、残った時間を利用してイスラミック・カイロを歩いてみようと思い、ツアー会社にお願いしてホテルに戻らず、タリフール広場で降ろしてもらう。
タリーフールからは地下鉄でサイード・ゼーナブ駅まで移動する。そこからサイードゼーナブのモスクまでは歩いて10分もかからない。少々道が込み入っており駅からのアクセスが分かりにくい所も有ったが、大通りに出ると目の前に高いミナレットが飛び込んでくる。一目見てサイードゼーナブのモスクであることが判る。
サイード・ゼーナブのモスクからは東へ向かってアブデル・メグイド・アル・ラバン通りが伸びており、そのままアズ・サルビーヤ通りへと続いて行き、最後はカイロのシンボル的存在のシタデルまで続く。
この地域の通りはイスラミックカイロを走る他の道に比べて比較的広い道が続いており、自動車も難なく走れる道である。そんな通りの両脇にはカイロがイスラム王朝によって統治されていた時代に建築されたモスクやサビール・クッターブと呼ばれる建造物が数多く並んでいる。
建築された時代によってデザインが異なっており、それらの違いを見て歩くのも面白い。
- 交通手段
- 鉄道 タクシー
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●サイーダ・ゼーナブのモスク
ユズフ・アル・シバル Yusuf al-Sibalとアブデル・メグイド・ラバンAbdel Meguid Al-Labbanの角に建つ大きなモスク。この地域では最大の建築なので大変目立つ。
モスクの設立はこの辺りの建築ではかなり新しい方であり、1884年。建築様式はネオ・マムリク様式となっている。
モスクの北側に回ると大きなドームとひときわ目立つ高いミナレットが目に入ってくる。モスクへの入口はこちら側。 -
モスクの内部。もっと奥に行こうと思ったが、モスクの中に居たおばさんに「ムスリム以外は入っちゃだめ」と言われたので引き返すと、靴預かりのおじさんに「もう帰るの?」なんて言われたから一体どうなっとんねん???
そのうちそのおばさんと靴預かりのおじさんが口げんか始めたので、早々に退散。
とりあえずルールちゃんと決めてくれ。 -
イーワーンと呼ばれるモスクの塔門式玄関。
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●スルタン・ムスタファのサビール・クッタブ
サイーダ・ゼーナブのモスクより通りを挟んで斜め向かいに建つ小さな円形の建物。こちらは1759年の建築で、イスランブールに有るLateli Complexの廟のデザインを真似て作った。
近くにいた人が管理人呼んで鍵開けるように頼もうかと言ってくれたが、時間がなかったのと、バクシーシ攻撃に疲れているので、丁重にお断り。 -
●ラディン・サイフィのモスク
1450年の建築とだけ、入口に書かれていた。中に入れないし、詳細不明。 -
表玄関の部分。玄関上部は半アーチとなっており、軒蛇腹の鍾乳石彫刻が加えられている。
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●不明
これは何? -
●モニュメント番号211
詳細不明。名前が消されていた。 -
●サラールとサンガールのモスク廟
1304年の建築。 -
●サルガトミッシュのメドレセ
次に出てくるイブン・トゥルンモスクの北側に隣椄する。元々この辺には家が有ったが、1356年にそれらをサルガトミッシュが取り壊し、このモスクを建てた。
この建造物はマムリク様式で建てられているが、ペルシャから来た教員たちがイスラム教育を行っていた為、ところどころにペルシャ様式の装飾も見られる。 -
正面玄関の左側には3層のミナレットが有る。下層部、中層部は八角形の形をしており、上層部は吹き抜けのあずま屋の様になっている。それぞれの層の間には透かし彫りの入った壁に囲まれたバルコニーが付けられている。
それぞれのバルコニー下の軒蛇腹の鍾乳石模様の装飾も必見。 -
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中庭中央部分にあるサフーン(貯水設備)。大理石で作られたドームを8本の柱で支えている。残念ながらこの部分はオリジナルの建築物ではなく、後で改築されたもの。
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サルガトミッシュの廟
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キブラと呼ばれる壁に取り付けられたミハラブとミンバル。メッカの方角を向いており、色大理石によって作られている。
ミンバル(説教壇)は木製だが1706年に作られたもの。このミンバルを提供したアハメド・アズバンの名前が金色の文字で入れられている。 -
●イブン・トゥルンのモスク
オリジナルの形を留めているモスクとしては、カイロで最古かつ最大級。876年に建築開始し、879年に完成。その後何度か改築されている。
設立はアッバース朝時代の政治家、アフマド・イブン・トゥルンによるもの。
入口は東側にあるので、サルガトミッシュのモスクの隣にある道からモスクの壁沿いに回り込むように行く。 -
モスクはサマラン様式の建築で、中庭をこのような二重の柱廊式の回廊で四方を取り囲んでいる。回廊の天井の軒蛇腹にも注目。
柱の間はそれぞれ中庭に向いてアーチ型に開いている。 -
中庭に有る貯水設備。1296年にスルタン・ラディンによって改装された時に追加された。
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●タグリバルディのモスク
シカルシア人のマムリク、アミール・タグリバルディによって1408年に建築された。
鉛筆形の尖塔を持つミナレットが特徴。星形模様が付けられている。 -
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●ウム・アッバスのサビール
1867年の建築。19世紀後半エジプトを統治したアッバス1世の孫娘によって建てられた。
建築様式は典型的なオスマン様式。本来巡礼者や旅の人たちののどの渇きを潤す目的で建てられている。六角形の形をしており、各面にデザインの施された鉄格子がはめられており、その周囲をオスマン様式のアラビア文字碑文で囲まれている。 -
●シェイクーのモスク
1349年の建築。モスクとハーンカーが通りを挟んで向かい合って建っている。通りに面している正面玄関のすぐ上にミナレットが立っている。 -
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●シェイクーのサビール
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●カーニーベイ・イル・ムハンディのモスク
15世紀に活躍したマムリクであるカーニーベイによって建てられたモスク。 -
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ミハラブとミンバル。ミハラブは非常にシンプルな創りとなっている。ミンバルは木製、この時代に作られたミンバルと同じようなデザインとなっている。
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●カイトベイのサビール・クッタブ
1479年にスルタン・カイトベイによって建てられたサビール・クッタブ。これ以前の時代にはサビール・クッタブはモスクの一部として建てられたのが一般的であったが、これは独立したサビール・クッタブとして建てられた初めての建築である。
二層建築となっており、ファサードは西側に面している。1層部分の壁には細かいアラベスクの模様が入っている。2階はバルコニーが付いている。 -
さて、いよいよシタデル前のサラフッディン・アユーブ広場に到着しました。ここでサルビーヤ通りは終わりとなります。これからシタデルとその周辺を歩いてみます。
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