モナリザは、いくらなんでも遠すぎ！！　　　　　　　　　　　　　

2010/08/23 - 2010/09/01

写真情報で知ってはいたが、モナリザに直面してあ然！！　

いや直面はしていない。遠すぎたのだから。

絵の質感が分からなければ（近くで見ることができなければ）鑑賞したこと
にはならない。

監視員は絵の両側に２人ずついたが職務放棄。ストロボは１分あたり
ゆうに１０発以上焚かれていたが放任。ますますひどくなった。

ＮＹのＭＯＭＡでも同じことを経験したが、美術館の雰囲気は皆無。

これほどまでに作品から離されるのでは、鑑賞したことにはならない。


参考までに絵のサイズは「７７ｃｍＸ５３ｃｍ」という小ささだ。

監視員がここに４人もいるのなら、たとえばこの部屋は「カメラ禁止」に
して入室時にチェツク、その後も目を光らせればいいのでは。

それも無理というのならオルセー同様「全館カメラ禁止」にすればいいのだ。

少なくとも手前のサークルからでなければ鑑賞したことにはならない。

注意もしない監視員は何のために存在しているのだろうか。

この喧騒のせいで、ルーヴルで最大の絵画「カナの婚礼」（左）が迷惑を
被っている。

ヴェロネーゼが１５６２〜３年に描いた６６６ｃｍＸ９９０ｃｍの大きな絵。

ヴェネツィアのサンジョルジョ・マッジョーレ修道院の食堂に飾られて
いたがナポレオンによってパリに持ち去られ、１７９３年に開館した
ルーヴル美術館に収められた。

１８１５年に略奪した美術品が、イタリアに返還されたときにも、この作品は
返されずに、そのまま現在に至る。

エリア パリ(フランス)

• 旅行の満足度: 4.5

ここまで離されては「鑑賞」どころではない

ストロボが焚かれても監視員は放任、無秩序な空間

ここはルーヴルで飛びぬけて人口密度の高いゾーン

ヴェロネーゼが１５６２〜３年に描いた６６６ｃｍＸ９９０ｃｍの「カナの婚礼」

画面中央下にはコントラバスを弾くティツィアーノ、その左には楽器を奏でる白い洋服のベロネーゼと、ティントレットなどが描かれヴェネツィアの栄華を象徴するような豪華さを醸し出している