2010/08/10 - 2010/08/10
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ドクターキムルさん
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新潟県南魚沼市のJR浦佐駅裏にある普光寺を訪れた。吉祥山普光寺と言い、真言宗豊山派の寺院である。通称、浦佐毘沙門堂と呼ばれている。毘沙門堂の創建は大同2年(807年)に坂上田村麻呂が開基したと伝えられている。3月3日に行われる裸押合大祭裸祭りが有名で、日本三大奇祭の1つと言われている。そのとき使う巨大なローソクが回廊や毘沙門堂高覧に並べられている。山門は日光東照宮の陽明門を模した欅造りだ。天井に2つの龍図がある双龍図板絵で、谷文晁が描いたものとされる。山門には大きな草鞋が懸かり、中の金剛力像は腰ミノを付け、顔もユーモラスな感じさえ受ける。
山門をくぐり長い回廊を進むと、その奥に不動明王が祀られている。不動明王下の洗盤池(うがい鉢)は八海山の大岩をくり抜いて作られたそうだ。祭りに参加する男たちがこの中に入って水垢離(みずごり)をする。
この寺の境内には巨木が多く、長寿欅、夫婦欅、吉祥欅、桂の大木などで静けさの溢れる雰囲気を醸し出している。また、山門前には狛犬が立ち、宝蔵前にも古い狛犬が立っている。お寺に狛犬があるのはそう多くはない。吉祥の欅の傍あたりの境内の真ん中に白山神社が鎮座していたが、神仏分離で裏手に移される際に、狛犬はそのままになったようだ。土蔵造りの多門天宝蔵はおよそ400年前に建立されたもので、昭和6年(1932年)に毘沙門堂が焼けた火事でも焼け残ったものだそうだ。宝蔵前の狛犬の古さに見合うものだ。
間口11間の本堂では牡丹の欄間彫刻に漆を塗った直後のようだ。越後の古刹にはこのような欄間彫刻が良くあるのにはやはり驚いてしまう。鎌倉の寺ならば、さしずめ徳川将軍家が(江戸時代に)建てた伽藍でもないと見られないからだ。鎌倉の寺ばかりを巡っているとやはりスケールが歪曲化してしまうが、こうした寺を見ないと見る目が戻らない。とても新鮮に映った。
裏手の白山神社と墓地の間の山道を登ると浦佐城跡になる。勿論、山城である。
普光寺の周囲約7kmの散策コースに立像・座像が並んでおり、西山三十三番観音巡りのコースがある。所要時間は約2時間だ。
(表紙写真は浦佐毘沙門堂山門)
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JA魚沼みなみ支店浦佐支店駐車場入り口の銀杏の木。
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浦佐毘沙門堂門前の民家。
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浦佐毘沙門堂遠望。
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浦佐毘沙門堂参道入り口の門石柱。
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浦佐毘沙門堂山門前の「浦佐城跡」観光案内図。
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浦佐毘沙門堂山門。
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浦佐毘沙門堂山門。
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浦佐毘沙門堂山門。
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浦佐毘沙門堂山門。
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浦佐毘沙門堂山門。
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浦佐毘沙門堂山門。
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浦佐毘沙門堂山門。木鼻は象と唐獅子だ。
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山門の仁王像(阿形)。
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山門の仁王像(吽形)。
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大草鞋。
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大草鞋。
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楼門の概説。
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双龍図板絵の1枚目。谷文晁が描いたもの。
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双龍図板絵の2枚目。谷文晁が描いたもの。
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浦佐毘沙門堂山門出口。
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山門の禅宗様の木鼻。
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山門の木鼻。象か?
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山門の木鼻。象と唐獅子。
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山門の木鼻。象と唐獅子。
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山門の木鼻。唐獅子。
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山門の木鼻。2つとも唐獅子だ。
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山門の木鼻。皆な唐獅子だ。
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山門の木鼻。2つとも唐獅子だ。
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山門の木鼻。皆な唐獅子だ。
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山門。
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山門。
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山門前に鎮座する狛犬(吽形)。
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山門前に鎮座する狛犬(阿形)。
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山門。
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山門。
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山門。
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山門。
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山門。
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山門。
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山門。
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山門。
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山門。
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鐘楼。
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長寿欅と鐘楼。
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鐘楼。
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鐘楼。
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鐘楼。
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鐘楼。
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吉祥欅と鐘楼。
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吉祥欅と鐘楼。
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長寿欅と鐘楼。
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鐘楼。
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鐘楼。
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長寿欅と鐘楼。
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鐘楼の鐘。
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山門屋根とは斜めに回廊の屋根が始まる。
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回廊。
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回廊。
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回廊。
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回廊。
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回廊。
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回廊。
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回廊。
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回廊。
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回廊と夫婦欅。
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回廊。
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回廊。
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回廊。
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回廊。
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回廊。
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聖徳太子堂。
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聖徳太子堂。
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聖徳太子堂。
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「古山門」説明板。聖徳太子堂は古山門をお堂として使っている。
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並んで建つ石碑と夫婦欅。
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並んで建つ石碑。
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聖徳太子堂の石燈籠。
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聖徳太子堂脇の聖天さま(石仏)。
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「浴油講」石碑。
浴油講とは、聖天さまのご祈祷に使うごま油を奉納するお祭りで使う油を奉納させて頂く講のこと。 -
宝篋印塔。
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不動明王を祀るお堂。
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不動明王を祀るお堂。
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不動明王。
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不動明王。
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不動明王。
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不動明王。
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不動明王。
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不動明王。
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龍の口から洗盤池(うがい鉢)に注がれる。
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裸祭での洗盤池(うがい鉢)に入って水行する様子。
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三十三番観音様。浦佐・西山三十三番観音めぐりの最後三十三番観音さまだ。
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子育地蔵菩薩。
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庚申塔。
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石仏。
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石仏。
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北川岸次(1836〜1882年)の像。
製作者・北川岸次は天保7年(1836年)船ヶ沢の小杉家に生まれ、安政元年(1854年)浦佐北川家に養子に入る。幼少より手先器用にして工匠となり毘沙門堂に数々の偉作を残す。明治5年(1872年)八色ケ原開発を志し動力水車を考案す。その模型を携え特許出願のため上京した折政府に懇望され様式建築、洋風家具の製作に携わる。またわが国初の人体解剖模型を完成。さらに石膏蝋細工等の技術により医学研究分野に貢献す。明治15年(1882年)8月3日病死す。亨年47歳、昭和3年11月10日(1923年)生前の功により贈従五位を受く。 -
北川岸次の像。
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墓地奥のお墓。
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三十三番観音めぐり道標。ここが浦佐城跡への登口だ。
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境内奥から。
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境内奥から。
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石燈籠。
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御灰塚。
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二十四夜塔。
18世紀の後半から昭和の初期にかけて、日本の各地で「講」を組織した人々が集まって、月を信仰の対象として精進・勤行し、飲食を共にしながら月の出を待つ、月待ちの行事をしました。その際供養のしるしとして建てた石碑(月待塔)のひとつが、二十三夜塔です。
崇拝の対象として十三夜は虚空蔵菩薩、十五夜は大日如来、十七夜から二十二夜までは、観音様を本尊とし、二十三夜は勢至菩薩を本尊として祀りました。
勢至菩薩は、智慧の光をもっており、あらゆるものを照し、すべての苦しみを離れ、衆生に限りない力を得させる菩薩といわれています。月は勢至菩薩の化身であると信じられていたことから、二十三夜講が最も一般的で全国に広まりました。
(「道祖の神と石神様たち」 西川久寿男著 穂高神社より) -
沙門堂横奥の庭園。
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沙門堂横奥の庭園。
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沙門堂横奥の庭園。
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沙門堂横奥の庭園。石仏が並ぶ。
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沙門堂横奥の庭園。石仏が並ぶ。
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沙門堂横奥の庭園。石仏が並ぶ。
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沙門堂横奥の庭園。石仏が並ぶ。
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沙門堂と回廊。
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沙門堂前の銅燈籠。
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沙門堂前の銅燈籠。
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沙門堂。
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沙門堂。
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沙門堂。
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沙門堂。
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沙門堂前の記念撮影用顔出しパネル。
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沙門堂前の記念撮影用顔出しパネル。左右に置いてある。
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沙門堂。
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沙門堂。
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沙門堂。
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沙門堂。
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沙門堂。
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沙門堂。
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沙門堂。
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沙門堂。
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沙門堂。
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沙門堂入り口。扁額には沙門天ではなく多聞天王と書かれている。
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沙門堂。
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沙門堂軒の風鐸。
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沙門堂軒の風鐸。
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沙門堂軒の風鐸。
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沙門堂の禅宗様木鼻。
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沙門堂内の蝋燭。
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沙門堂内の蝋燭。
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沙門堂内の蝋燭。
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沙門堂内の蝋燭。
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沙門堂内の鰐口。
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提沙門堂内の提灯にも多聞天王と書かれている。
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沙門堂内の鬼子母神。
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沙門堂内の賓頭盧尊者。
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土蔵造りの宝蔵は約400年前の建築物だそうだ。
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宝蔵。
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宝蔵。
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宝蔵。
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宝蔵。
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宝蔵。
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宝蔵。
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宝蔵前の狛犬(吽形)。
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宝蔵前の狛犬(阿形)。
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境内の宝篋印塔。
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境内の宝篋印塔。
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境内の宝篋印塔前には2つの石祠。
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境内の吉祥欅。注連縄が張られている。かつては白山神社の御神木であったのだろう。
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庫裡前の寺標石。
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庫裡前の石の擬宝珠。
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鐘楼傍のお地蔵さま。
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本堂。延宝8年(1680年)建立。
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本堂。
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本堂。
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本堂横唐破風玄関。
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本堂。
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本堂。
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本堂。
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本堂。
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本堂。
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本堂。
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本堂。
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本堂(裏から見る)。
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本堂表面玄関。
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本堂表面玄関。
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本堂表面玄関。
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本堂。
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本堂。
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本堂表面玄関。
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庫裡。
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庫裡。
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庫裡。
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庫裡。
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庫裡。
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庫裡。
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庫裡後の桂の大木。
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庫裡後の桂の大木。
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庫裡後の桂の大木。
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庫裡後の桐の木。
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庫裡後の桐の木。
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境内夫婦欅他1本の欅の茂み。
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境内の欅。
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山門。
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山門。
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山門。
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山門。
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山門。
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