2009/05/17 - 2009/05/24
644位(同エリア1176件中)
おなつさん
マチュピチュ村(最近までアグアスカリエンテスという名だった)
に着くと自動的にバスに乗せられる。
鬱蒼とした森の中、細~い急勾配の道をバスは、谷に落ちそうになりながらジグザグに登る。
下を見ても森が深すぎて道も村も見えない。
山の上では、エスメラルダというゴージャスな名前のフツーの女性ガイドが待っていた。
雨が降ってきたのでエスメラルダは傘を借りてきてくれた。
いよいよマチュピチュが……!
パンフなどでよく見るあの風景が広がる前にちょっと階段を登る(登るまでは見えない)。
と、そこでF子「ちょーっと!!何?!こんなとこ登らせて―
はぁ具合悪い、酸素足りないって言ってんのにぃやだ、死ぬわ、こんなに歩いたら―」
…こいつの「具合悪い」は口癖で「良くない」状態の全部が「具合悪い」のだ。
酸素足りないって言っても、ここは山の上だがクスコよりずっと標高は低いのだ。
むしろこんな森の中なんだから空気が良いくらいなのに―
そんなに歩きたくないなら、来なくて結構。そこで一人で待ってろ!
―と思うが口に出さない私。日本語は通じないが、ただならぬその空気に困ってるエスメラルダ。
その場にしゃがみこみ、ふてくされてるF子。
いっそ、行かないと言えばいいのにそれは言わずに口をとんがらせて水を飲んでいる。
「これ以上登らないんなら、いいけど」だと。
仕方ない。エスメラルダに聞いてやると「ここを過ぎたらそんなに登りはない」と言う。
「じゃー行ってもいい」とF子、歩き出す―来んなよ。そんなに嫌なら。
↑雲も眼下に見えるマチュピチュの谷
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 航空会社
- アメリカン航空
PR
-
そして、やっと目の前にマチュピチュ遺跡が!!
しかーし。このゴタゴタですっかり機嫌が損なわれ、せっかくの感動所が半減。
写真を撮りだすとF子はさっきの不機嫌がどこへやら、結構楽しそうにしている。
なんだ、やっぱりこいつの高山病は気の持ちようじゃないか。
借りた傘をF子と相合傘していたが、バカでかく重い傘を持つ手が疲れたので
「F子ちゃん、これ差してていいよ。私は濡れても大丈夫!」
とF子になすりつけたが、すぐにF子もその重さに
「こんな傘貸すなよなー!雨なんて聞いてねーぞ」とまた悪態をつく。
天気は自然現象、そりゃ聞いてない、聞かせる事でもない。
せっかく貸してくれた傘なのに…
↑翌日のホテルの朝食。デカ粒とうもろこし。
(肝心のマチュピチュ写真はデジタルデータが無いので他の人のブログで見てね) -
エスメラルダのガイドはスペイン語なまりで、ただでさえよく解らない英語が巻き舌になる。
それで全部しっかりと説明してくれるもんだから集中して聞くのも大変。
特にF子はたいして聞いてないんだから…
「重要なところだけの説明でもいいのにね」なんて、ついF子に言ってしまったら
「ベラベラしゃべってんじゃねーよ。聞いてねーんだってエスメラルダだかなんだかのなんて」
と便乗してまた悪態。あんた、普段「私、英語が結構できるんだ」とか
「スペイン語を勉強した」とか言ってるよな。ならこの説明も解るんじゃないのぉ??
本来の予定では午前から見るはずだったのに、変更され5時過ぎからになったので
すぐに閉館(閉園?)が迫り、観光も切り上げじっくり観たかったがマチュピチュを後にした。
ふもとにある小さなマチュピチュ村は、谷あいに宿・飲食店・土産屋が連なる。
雰囲気が登別温泉街のような気がするのは私だけ?
毛を取る背の高い羊のような動物アルパカは肉も食べられるという。そこんとこも羊っぽい。
せっかくだから晩ご飯にアルパカ定食みたいなのを食べる。味は羊より癖が無い。
↑暗い画像を加工したのでざらついてます。 -
帰りの列車は21時。時間はたっぷりある。
土産屋を見たりするが、ぼちぼち閉める店もありそれを変なところにビビリなF子が
「もう終わりなんじゃないの?」とうながす。
まだまだ開いて店もあるし、街を散策してもいいんじゃないかい。
でもF子はあても無い散歩ってのがかなり嫌で、さっさと駅へ向かうことに。
…これが一人旅ならマチュピチュ村を満喫するのにぃ…
ちょっと行ったところには温泉もあるんだぜ(日本の風呂とは違うけど)
結局、駅の椅子で延々待つ。F子はずっと寝てる。
私もすることが無いから寝る、がF子みたいにぐっすりは寝られない。
…無駄な時間だ。普段ならこういうこともあってもいいが、旅行なのに。
金だけの問題じゃないが、今回の旅費は高かったのに。
↑土産屋はカラフル(撮影場所はクスコ) -
時刻が来ても列車は来ない。それどころか、駅には人がどんどん押し寄せて満杯!
これ全員なんて乗れないよな…私らは指定席…だよな確か…大丈夫か??
やがて列車が来たが、駅員がなんともスローペースで押し寄せる乗客を要領悪くさばく。
ちゃんと席はあった。ほっ。
案の定、乗れない沢山の観光客を置いて列車は出発した(最終のはずだけど…どうすんの?)
なんと、行きと同じくパンと飲み物の駅弁が出た。
さすがに私も食べたくないが、そこでF子がまた騒ぐ。
「ご飯食ったばっかなのに、食えねーって。ゲボ吐くべや!」
こいつボヤきに加えて、言葉使いが汚すぎる。
20年前の、田舎の、中学生の、ヤンキーだ。40過ぎの大人の女性の使う言葉じゃない。
周りに通じないのをいいことにそんな大声で叫ぶのもどうなの。
↑駅弁の箱。この画像もざらついて失礼。 -
列車内、せっかくの窓の広いビスタドームも
景色が闇なうえ、窓が曇って星さえ見えず、会話も無く。
夜中ポロイ駅に着き、迎えの車でクスコへ。
山道の途中で車が渋滞する。なんだ?この時刻、交通量の少ないこの道で??
運転のおじさんと他の車の人が降りて駆け寄るその先には
大きめスイカ大の岩がゴロゴロと道路に転がっていて、タイヤが燃えている。
落石?で事故か…? 後で解ったが、これもストライキの一環らしい。
国が変わればストのやり方も違うのだなぁ。
↑実演販売に人が集るのは万国共通(写真は翌日)
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