最北の地へ　8日目

2010/07/01 - 2010/07/15

　さて今回の旅も前半を終えて、いよいよ南下を始めます。

　今度はノルウェーからフィンランドに入って、いやというほどトナカイに逢い、サーメ文化にどっぷり・・・ってほどでもないですが。

エリア サーリセルカ(フィンランド)

• 同行者: カップル・夫婦
• 航空会社: スカンジナビア航空
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

　一夜明ければドピーカン！ってやつですが、昨日の夜中からすっかり良い天気になって、気分爽快です。

　これが私たちが泊まったロッジです。自分で荷物をゴロゴロしていくわけですが、お年を召した方が二階に入るとこれが悲惨なことになります。若い人が走り回って面倒を見ていました。それだけが問題、という宿舎です。

　昨日の反対ですから、海底トンネルをまたくぐってE-69をひたすら降りてきます。またE-6に合流してひたすら南下するのですが、Lakselvの手前でこれまで沿海を走ってきたPorsangenと分かれて内陸に入ります。

　サーメのテントが数張り張ってあったのですが、土産物を売っているような、そうでなさそうな雰囲気で、どうも日頃は普通の生活を送っているのだけれど、夏になるとこうしてサーメの生活をしているようです。

　そこになぜか、視力検査をやってみよう看板。この先に確かに文字を書いた看板も設置されているんです。ただし、銃弾で穴だらけになってました。

　なんでみんなこういうものを見るとターゲットにしようとするんでしょうね。

　トホホ、トホホの昼食です。

　ようやくKarasjokの街に到着して昼飯はRica Hotel Karasjokのサーメ・レストランです。

　いや、まずいなぁという予感はしておりました。なにしろ私は名うてのマトン・ラムだいっ嫌い人間なんです。


　なにやらシチューのようなものが運ばれてきた時のちょっとした匂いで、もうダメです。鼻をつまんで野菜を2-3回つまんだだけです。降参！

　ここがNorway最期の地になるので、Osloで買ったカメラの税金を還付して貰います。

　カウンターに行くと、そこにいた係りの女性は三人が三人とも可愛いんです。可愛いんですが、まったくの話、愛想ってものがなにひとつありません。最悪です。さぞかし、ろくでもない家族に育てられたに相違ありません、なんて考えちゃう、余計なお世話ですけれど。

　リファンドされた500クローネと今まで持っていた400クローネを両替したら102ユーロになりました。

　E-75-4を南下してInariにやってきました。サーメの博物館を見学に行きました。

　この「SIIDA」ということばは他国にまたがるサーメの人びとの総合的組織を意味しているのだそうです。

　ここでガイドをしてくれた女性は、話し始めるとまったくのアメリカ英語で、一体全体どうしたことかとびっくりです。

　彼女はカナダ生まれで、アラスカの大学で学ぶうちにサーメとフィンランドのダブルの今の旦那と知り合い、結婚して7年前にこの地に引っ越してきたのだそうです。なぁるほど。しかし、久しぶりの米国英語でホッとします。

　ここの展示は実に良くできていて、大変に興味深いものがあります。

　この太鼓の作者は女性だそうで、彼女の二人の娘は伝統的な太鼓を使いながら現代的な音楽に取り組んでいるんだそうです。

　逆光になってしまって良く見えませんけれど、彼女が抱えているこの鞄はサーメの伝統的な技法を使って彼女自身がなめすところからすべて創ったものだそうです。

　彼女はこの中から様々なハンディクラフトのものを取りだして見せてくれました。

　ここまで来ると伝統工芸の美術品ということができそうです。

　さて、今宵の宿泊地、Holiday Club Saariselkäに到着です。
　今日は殆どバスにゆられてばかりで、妙な疲れ方です。一体何キロくらい南下したのでしょうね。400kmくらい走ったかもしれません。

　ここは冬のリゾートでもあって、このホテルにはプールやらサウナやらが着いていてバスローブで歩いている家族連れも見ます。

　もちろんトナカイもたくさんいてぞろぞろ餌を求めて歩き回っていて飽きません。

　どなたかが、「ラーメン屋か！？」と冗談を言った看板です。

　これじゃ、お稲荷さんとラーメンの専門店かと思うね。