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2008年4月17日(木)<br /><br />プティト・フランスを通り抜け、いよいよ大聖堂に向かう。<br /><br />ストラスブールの大聖堂は、私の好きな世界の建物の中でも、トップクラスだ。<br /><br />今回のライン川クルーズでも、最後にこの建物と出会う楽しみが、最大だったかも知れない。<br /><br /><br />何故そんなに、好きなのだろうか。<br /><br />恐らくこの建物が、大きさと同時に、きちっとした緻密さを感じさせるからではないだろうか。<br /><br />その緻密さを生む最大の原因は、この大聖堂を日夜愛している、地元の人たちの性格でないだろうかと考える。<br /><br /><br />この街を走り抜ける路面電車は、特別にデザインされ、その可愛さやスマートさで「ユーロトラム」と愛称されている。<br /><br />大聖堂の緻密さと、ユーロトラムの無駄のない、機能の高さを思わせるデザインと、関連があるように思われて仕方ない。<br /><br /><br />大聖堂の緻密さを生む原因は、技術的には彫刻の細かさである。<br /><br />そうした彫刻が可能なのは、材料となる石の硬さなのだろう。<br /><br />またこの石は赤みを帯びていて、その色合いも建物の風格を生む原因だろう。<br /><br /><br />この大聖堂は、今歩いているグランディルのど真ん中に、12世紀から15世紀にかけて造られた。<br /><br />グランディルの街も、そのころに骨格が出来上がったのだろう。<br /><br />しかし現存の建物は、もっと新しく、せいぜい三百年程度の古さと推察する。<br /><br /><br />恐らくこの街の近くには、簡単に使うことのできる石材や、煉瓦材が少ないのだろう。<br /><br />その結果木材が多く使われ、火災が多かったのだろう。<br /><br />ストラスブールには、五十年前から数回来ているが、来るたびに街が美しく、かつ活気を増しているように感じる。<br /><br /><br />大聖堂のステンドグラスも、だんだん美しくなったように思う。<br /><br />この街は、戦災慣れしているのではなかろうか。<br /><br />どんなに破壊されても、立ち上がる気力が十分なのではないだろうか。<br /><br /><br />写真は、「ソフィーさんのマイページ」(写真6,600枚)、<br />http://4travel.jp/traveler/katase/<br /><br />スイスの写真が美しい、「片瀬貴文さんのマイページ」(写真2,400枚)<br />http://4travel.jp/traveler/takafumi/<br /><br />文字が大きくて読みやすい、「片瀬貴文の記録」<br />http://blog.alc.co.jp/d/2001114<br /><br />などもご覧ください。<br /><br />(片瀬貴文 79歳)<br /><br />

ラインを上る【98】繊細で粘り強く強靭な市民性がストラスブールの大聖堂を造った

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2008/04/17 - 2008/04/17

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ソフィ

ソフィさん

2008年4月17日(木)

プティト・フランスを通り抜け、いよいよ大聖堂に向かう。

ストラスブールの大聖堂は、私の好きな世界の建物の中でも、トップクラスだ。

今回のライン川クルーズでも、最後にこの建物と出会う楽しみが、最大だったかも知れない。


何故そんなに、好きなのだろうか。

恐らくこの建物が、大きさと同時に、きちっとした緻密さを感じさせるからではないだろうか。

その緻密さを生む最大の原因は、この大聖堂を日夜愛している、地元の人たちの性格でないだろうかと考える。


この街を走り抜ける路面電車は、特別にデザインされ、その可愛さやスマートさで「ユーロトラム」と愛称されている。

大聖堂の緻密さと、ユーロトラムの無駄のない、機能の高さを思わせるデザインと、関連があるように思われて仕方ない。


大聖堂の緻密さを生む原因は、技術的には彫刻の細かさである。

そうした彫刻が可能なのは、材料となる石の硬さなのだろう。

またこの石は赤みを帯びていて、その色合いも建物の風格を生む原因だろう。


この大聖堂は、今歩いているグランディルのど真ん中に、12世紀から15世紀にかけて造られた。

グランディルの街も、そのころに骨格が出来上がったのだろう。

しかし現存の建物は、もっと新しく、せいぜい三百年程度の古さと推察する。


恐らくこの街の近くには、簡単に使うことのできる石材や、煉瓦材が少ないのだろう。

その結果木材が多く使われ、火災が多かったのだろう。

ストラスブールには、五十年前から数回来ているが、来るたびに街が美しく、かつ活気を増しているように感じる。


大聖堂のステンドグラスも、だんだん美しくなったように思う。

この街は、戦災慣れしているのではなかろうか。

どんなに破壊されても、立ち上がる気力が十分なのではないだろうか。


写真は、「ソフィーさんのマイページ」(写真6,600枚)、
http://4travel.jp/traveler/katase/

スイスの写真が美しい、「片瀬貴文さんのマイページ」(写真2,400枚)
http://4travel.jp/traveler/takafumi/

文字が大きくて読みやすい、「片瀬貴文の記録」
http://blog.alc.co.jp/d/2001114

などもご覧ください。

(片瀬貴文 79歳)

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  • ストラスブールのグランディルには<br />風格のある建物が多い

    ストラスブールのグランディルには
    風格のある建物が多い

  • これは車椅子の<br />駐車場だろうか

    これは車椅子の
    駐車場だろうか

  • ストラスブールのLRTは<br />「ユーロトラム」と愛称され<br />街の性格を形作っている

    ストラスブールのLRTは
    「ユーロトラム」と愛称され
    街の性格を形作っている

  • このように<br />歩道上に駐車させる<br />ゆとりもある

    このように
    歩道上に駐車させる
    ゆとりもある

  • メリーゴーラウンドは<br />ストリート・ファニチャーになり<br />街にすっかり馴染んでいる

    メリーゴーラウンドは
    ストリート・ファニチャーになり
    街にすっかり馴染んでいる

  • ストラスブールの街には<br />ビヤホールが目立つ

    ストラスブールの街には
    ビヤホールが目立つ

  • オッ!<br />大聖堂が見えて来た

    オッ!
    大聖堂が見えて来た

  • 木組みの模様には<br />工夫が凝らした跡が見える

    木組みの模様には
    工夫が凝らした跡が見える

  • 大聖堂の<br />この繊細さに<br />心が奪われる

    大聖堂の
    この繊細さに
    心が奪われる

  • ストラスブールの大聖堂は<br />千年近い歴史を歩んでいる

    ストラスブールの大聖堂は
    千年近い歴史を歩んでいる

  • 街の音楽家は<br />旅人の心を洗おうと<br />懸命だ

    街の音楽家は
    旅人の心を洗おうと
    懸命だ

  • 街めぐりの<br />交通機関だろう

    街めぐりの
    交通機関だろう

  • 側面から見た<br />大聖堂

    側面から見た
    大聖堂

  • 大聖堂には<br />緑もある

    大聖堂には
    緑もある

  • 大聖堂前の<br />広場

    大聖堂前の
    広場

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