京都桜紀行（２）　桜の園・原谷苑

2003/04 - 2009/04

京都に原谷苑という桜の名所があるのをご存知でしょうか？
金閣寺の上の山にあります。
不便な場所、高い入場料（桜の咲具合によって替わりますが、最盛期は土日１５００円です平日１２００円です）にもかかわらず大勢の観光客であふれる桜の園です。
苑内に何十本という八重の紅枝垂れ桜が咲きあふれ、その他雪柳、水仙、ボケ、などが咲き乱れ、まさしくこの世の楽園の風情です。
長々とした説明は無用です。
まずは写真をどうぞ。

エリア 今出川・北大路・北野(京都)

原谷苑の紅枝垂れ桜です。
場所は本当に不便なところにあります。
あまり数多く出ていない原谷行きのバスに揺られて行くか、金閣寺あたりからタクシーで行くか、急な坂道を歩いて上るかの３つにひとつです。
駐車場が狭いのでマイカーは禁止です。

とにかく桜、桜、桜です。
まだ若い桜が中心なので、平安神宮の紅枝垂れ桜より勢いがあります。

動画をアップしておきます。
http://www.youtube.com/watch?v=iSA805-qK38

写真でも凄いのですが実物はこの何倍も凄いです。
写真では本物の迫力は出ません。

一度友人を連れて行ったことがありますが、「下品なまでに凄い！」「まるで舞台のセットみたい」とのたまってましたが、けなし言葉のようである意味最高の誉め言葉なんだろうなと思います。

ほんとやりすぎるまでに紅枝垂れが植えられてます。

上を見上げればピンクの空。

前を見ればピンクのカーテン。

ただただ凄いの一言です。

この桜は源平桜といいます。
一本の桜から赤と白の花が咲いています。
赤（平家）白（源氏）で源平桜だそうです。

こんな美しい桜の群れを見て本当に幸福を感じます。
しかし幸福の後には不幸がやってくるのがこの世の習いです。

そうです。
ここの桜を見た後はどんな桜を見ても感激しなくなりました。
最高のものを知ってしまうと、もうどんなものでも感激することはなく、その後は退屈な人生を送ることになる・・・・・・少なくとも桜に関してはこの言葉が当てはまってしまいました。
今まで毎年楽しみにしていた近所の紅枝垂れ桜。この後見ても何の感動もしなくなってしまいました。
人はこれを贅沢な不幸と呼びます。