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<br />2010年5月28日(金)<br /><br />地下鉄で私が座席のないのを見て、五席ほど先の女の人が「座りませんか」と手招きしてくれた。<br /><br />私は嬉しかったので、右手を挙げて「判った。ありがとう」というサインをした後、両手を合わせて「済まない」と断った。<br /><br /><br />下車駅が次であり、間もなく着くだろうと考えたからである。<br /><br />しかしこの一事は、私の心を明るくした。<br /><br />だがその一方では、私がよほどヨボヨボに見えたのではなかろうかとも、懸念する。<br /><br /><br />私に席を譲ろうとした女性は、もう40歳前後に達しているように見えた。<br /><br />昨年12月に旅行したソウルでも、何回となく席を譲ってもらったが、ほとんどが青年で、こんな年頃の女性は初めてだった。<br /><br /><br />地下鉄台北駅の照明は明るくて、日本を思い出した。<br /><br />ソウルは、もう少し暗かったように思う。<br /><br />台湾には、あちこちに日本の面影が残っているのを感じる。<br /><br /><br />台湾新幹線を「高鉄」と呼んでいる。<br /><br />「高鉄」の表示を辿ってゆけば、少し混雑した感じのところがあって、切符売り場だった。<br /><br />四つほど窓口が開いており、一番右側の窓口は「高齢者」と書いてあって、人混みが少ないので、その列に着く。<br /><br /><br />私はあらかじめ用意していた「左営 自由席」と書いた紙きれを見せたが、自由席は無かった。<br /><br />それがなぜなのか判らなかったが、言葉が通じないので理由は聞けなかった。<br /><br />クレジットカードが使えて、便利だった。<br /><br />切符の販売スピードは速く、日本より効率の良さを感じる。<br /><br /><br />台北・左営間339キロに対し運賃1265台湾ドル、日本円にしてほぼ3600円。<br /><br />大体同じ距離の東京・名古屋間(366キロ)が、10580円。<br /><br />キロ当たりにすれば、日本の3分の1くらいの安い運賃である。<br /><br />この運賃の差は、何をもたらしているのだろうか?<br /><br /><br />新幹線のプラットフォームは、非常に狭かった。<br /><br />恐らく、これまでの台北中央駅の地下空間には十分なゆとりがなく、そこに新幹線の駅を造ったので、窮屈な設計になったのだろう。<br /><br />折り返し駅としてはホーム面数も不足しており、将来の増発を考えれば、もう1駅先の「南港」までの延伸工事が必要と考える。<br /><br /><br />現在1時間5本のダイヤで、内3本は各駅停車である。<br /><br />それでも私の感覚では、1時間に5本もの列車が走っているなんて、台湾も発展し、繁盛したものだ。<br /><br />ただし日本の700型とほとんど同じ車両を使っていても、編成は日本の16両ではなく12両と短い。<br /><br /><br />写真は、「ソフィーさんのブログ」(写真6,600枚)、<br />http://4travel.jp/traveler/katase/<br /><br />スイスの写真が美しい、「片瀬貴文さんのブログ」(写真2,400枚)<br />http://4travel.jp/traveler/takafumi/<br /><br />文字が大きくて読みやすい、「片瀬貴文の記録」<br />http://blog.alc.co.jp/d/2001114<br /><br />などもご覧ください。<br /><br />(片瀬貴文 79歳)<br />

新鮮になった台湾を訪ねる【05】日本から輸出した新幹線車両と出会う胸のときめき

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2010/05/28 - 2010/05/28

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ソフィ

ソフィさん


2010年5月28日(金)

地下鉄で私が座席のないのを見て、五席ほど先の女の人が「座りませんか」と手招きしてくれた。

私は嬉しかったので、右手を挙げて「判った。ありがとう」というサインをした後、両手を合わせて「済まない」と断った。


下車駅が次であり、間もなく着くだろうと考えたからである。

しかしこの一事は、私の心を明るくした。

だがその一方では、私がよほどヨボヨボに見えたのではなかろうかとも、懸念する。


私に席を譲ろうとした女性は、もう40歳前後に達しているように見えた。

昨年12月に旅行したソウルでも、何回となく席を譲ってもらったが、ほとんどが青年で、こんな年頃の女性は初めてだった。


地下鉄台北駅の照明は明るくて、日本を思い出した。

ソウルは、もう少し暗かったように思う。

台湾には、あちこちに日本の面影が残っているのを感じる。


台湾新幹線を「高鉄」と呼んでいる。

「高鉄」の表示を辿ってゆけば、少し混雑した感じのところがあって、切符売り場だった。

四つほど窓口が開いており、一番右側の窓口は「高齢者」と書いてあって、人混みが少ないので、その列に着く。


私はあらかじめ用意していた「左営 自由席」と書いた紙きれを見せたが、自由席は無かった。

それがなぜなのか判らなかったが、言葉が通じないので理由は聞けなかった。

クレジットカードが使えて、便利だった。

切符の販売スピードは速く、日本より効率の良さを感じる。


台北・左営間339キロに対し運賃1265台湾ドル、日本円にしてほぼ3600円。

大体同じ距離の東京・名古屋間(366キロ)が、10580円。

キロ当たりにすれば、日本の3分の1くらいの安い運賃である。

この運賃の差は、何をもたらしているのだろうか?


新幹線のプラットフォームは、非常に狭かった。

恐らく、これまでの台北中央駅の地下空間には十分なゆとりがなく、そこに新幹線の駅を造ったので、窮屈な設計になったのだろう。

折り返し駅としてはホーム面数も不足しており、将来の増発を考えれば、もう1駅先の「南港」までの延伸工事が必要と考える。


現在1時間5本のダイヤで、内3本は各駅停車である。

それでも私の感覚では、1時間に5本もの列車が走っているなんて、台湾も発展し、繁盛したものだ。

ただし日本の700型とほとんど同じ車両を使っていても、編成は日本の16両ではなく12両と短い。


写真は、「ソフィーさんのブログ」(写真6,600枚)、
http://4travel.jp/traveler/katase/

スイスの写真が美しい、「片瀬貴文さんのブログ」(写真2,400枚)
http://4travel.jp/traveler/takafumi/

文字が大きくて読みやすい、「片瀬貴文の記録」
http://blog.alc.co.jp/d/2001114

などもご覧ください。

(片瀬貴文 79歳)

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  • 台北駅の地下にある<br />台湾新幹線(高鉄)切符売り場<br />人ごみだが<br />整然と並んで切符を買っている

    台北駅の地下にある
    台湾新幹線(高鉄)切符売り場
    人ごみだが
    整然と並んで切符を買っている

  • 切符売り場の一番左に<br />高齢者や妊婦など専用の<br />窓口があった

    切符売り場の一番左に
    高齢者や妊婦など専用の
    窓口があった

  • 台北から左営までの<br />新幹線切符

    台北から左営までの
    新幹線切符

  • 新幹線の台北地下駅は<br />非常に狭いので<br />驚いた

    新幹線の台北地下駅は
    非常に狭いので
    驚いた

  • 台湾新幹線の<br />普通車車内<br />まだ出発まで時間があるためか<br />空席が目立っている

    台湾新幹線の
    普通車車内
    まだ出発まで時間があるためか
    空席が目立っている

  • 台湾新幹線<br />普通車の椅子間隔に<br />ゆとりを感じる

    台湾新幹線
    普通車の椅子間隔に
    ゆとりを感じる

  • 台湾新幹線<br />座席前のテーブル裏に<br />車内案内図がある

    台湾新幹線
    座席前のテーブル裏に
    車内案内図がある

  • 台湾新幹線<br />台北駅の次に<br />板橋駅に停車する<br />その間ずっとトンネルが続き<br />列車スピードは出ない

    台湾新幹線
    台北駅の次に
    板橋駅に停車する
    その間ずっとトンネルが続き
    列車スピードは出ない

  • 台湾新幹線<br />板橋から乗る人が多かった<br />座席もやや混み合ってくる

    台湾新幹線
    板橋から乗る人が多かった
    座席もやや混み合ってくる

  • 板橋からややあって<br />トンネルから出た<br />台北の郊外風景だ

    板橋からややあって
    トンネルから出た
    台北の郊外風景だ

  • 車内販売も<br />日本と似ている

    車内販売も
    日本と似ている

  • 車内販売から<br />コーヒーを買った

    車内販売から
    コーヒーを買った

  • 板橋の次の<br />桃園駅付近<br />道床はコンクリートである<br />

    板橋の次の
    桃園駅付近
    道床はコンクリートである

  • 桃園駅だろう<br />駅全体が大きな屋根に覆われている

    桃園駅だろう
    駅全体が大きな屋根に覆われている

  • ビジネスクラスの<br />上級車両内部<br />一編成に一両含まれている

    ビジネスクラスの
    上級車両内部
    一編成に一両含まれている

  • ビジネスクラスの<br />椅子

    ビジネスクラスの
    椅子

  • 車窓には<br />広々とした田園風景が広がる

    車窓には
    広々とした田園風景が広がる

  • 車間の自動ドア開扉ボタン<br />かなり強く押さなければ開かない

    車間の自動ドア開扉ボタン
    かなり強く押さなければ開かない

  • 私の乗った7号車には<br />台北方ドアに近く<br />このような車いすスペースがあった

    私の乗った7号車には
    台北方ドアに近く
    このような車いすスペースがあった

  • 左営駅から出発する<br />台湾新幹線車両

    左営駅から出発する
    台湾新幹線車両

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