2007/04/09 - 2007/04/09
240位(同エリア392件中)
ショコラさん
ソレント滞在4日目はエルコラーノ遺跡へ行きました。
エルコラーノは79年にヴェスーヴィオ火山の噴火でポンペイとともに時を止めた町。この噴火で、ポンペイは火山灰によって埋めつくされてしまいましたが、エルコラーノは溶岩流で埋められてしまったのだそうです。
とくに遺跡好きというわけではないのだけれど、考えてみるとイタリアやフランスの遺跡はわりと見ている気がする。もともと昔の暮らしが垣間見られるような場所に興味があるので、2000年前の人々の暮らしがそのまま残るこのエルコラーノには行ってみたいと思いました。ポンペイには10年近く前に行ったことがあるので、今回はエルコラーノをゆっくり見学することにしました。
※旅行記中、遺跡の名称などは手元のガイドブックに載っている日本語表記を使っていますが、載っていないものについては現地の窓口で入手したポケット・ガイド記載の英語表記を使用しています。
《旅程》
□4/06 ケルン・ボン空港 ⇒ ナポリ空港 ⇒ ソレント 〔ソレント泊〕
□4/07 日帰りで アマルフィ ⇒ ラヴェッロへ 〔ソレント泊〕
□4/08 日帰りで カプリ島へ 〔ソレント泊〕
■4/09 日帰りで エルコラーノ遺跡へ 〔ソレント泊〕
□4/10 ソレント ⇒ ナポリ空港 ⇒ ケルン・ボン空港
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 鉄道
-
ソレントからヴェスーヴィオ周遊鉄道に乗ってエルコラーノへ向かいました。
ううむ、この周遊鉄道、あまり雰囲気よくないなぁ(言葉ではうまく説明できないけれど、感覚的に感じた)。着くまでけっこう緊張して乗ってました。
手元のガイドブックに「ナポリ近郊の小さな町はナポリの中心地よりも危険だとの声もある」「観光地以外の住宅地域には踏み込まないほうがよい」と書いてあったけれど、そんな雰囲気はたしかにあるかも。
なにはともあれエルコラーノ駅に着き、遺跡へ向かって歩きました。なんだか人がたくさんいるなと思ったら、お祭りのよう。キリストのタペストリー(?)を掲げた人たちや、宗教画を抱えた人たちがぞろぞろパレードをしています。復活祭の月曜日のお祭りでしょうか?
ちょっと見てみたいとも思ったけれど、あまり治安のよくなさそうな場所で人ごみに留まっているのはリスクがあるので、まっすぐ目的地へ向かいました。 -
エルコラーノ遺跡の入り口まで来ました。
チケット売り場の門を抜け、坂道を下りていくと下に遺跡が見えてきた!!
遺跡は周囲を住宅街に囲まれていて、遺跡があるその場所だけまるで異次元の世界のよう。この対比がものすごく強烈で、思わず立ち止まって見入ってしまいました。 -
坂道を下りきったところにあったこれは、なんだったか思い出せない。。。
ボートを係留する場所だったような気も(でも自信なし)。
2000年前の当時は、このあたりまで海だったそうです。
その名残りを示すかのように手前には沼のようなものがあり、のぞきこむと―― -
カエルがいた(笑)。
-
↑の近くにには、銅像の建っている広場がありました。
銅像はかなりいい状態で残っています。
ところで、この方はどなた?? -
《Sacellum of Venus(ヴィーナスの小礼拝所?)》
金網で遮られていたので、なんだか不思議な写真になっちゃいました。
中央にあるのは大理石でできた祭壇。ほとんど完全な状態で残っています。
ヴェスーヴィオ山の噴火の前の62年に起きた地震でも、この礼拝所はほとんど被害を受けなかったそうです。 -
《Scacellum of the four Gods》
壁にあるレリーフは、ローマ神話の戦神ミネルウァ、海神ネプチューン、商売の神メルクリウス、火の神ウルカヌスだそう。 -
これらのレリーフも地震の被害をほとんど受けなかったとのこと。
-
《鹿の家》
こちらは裕福な貴族が暮らしていた家。
ここの庭園から鹿の彫刻が出土したため、こうに呼ばれるようになったとのこと。
当時、エルコラーノはポンペイのように農業や商業は盛んではなかったようですが、港町として経済的に豊かで文化水準も高かったそうです。 -
《鹿の家》
庭園の様子。この屋根つきの建物は東屋みたいなもの? -
《鹿の家》 屋内の様子。
黒い壁に囲まれた部屋。
当時、部屋壁の装飾は赤や黒が好まれたのだとか。 -
《鹿の家》
赤の装飾といえば《ポンペイの赤》が有名だけれど、エルコラーノのこの赤もとても鮮やかで、ポンペイにひけをとらないと思います。 -
《鹿の家》
この赤色は現代の技術をもってしても再現が難しいそうです。それほど当時の技術は優れていたんですね。 -
《鹿の家》
壁画に四角の枠をつけて絵画のように見せています。
なかなかおもしろいアイディア。 -
《House of Relief of Telephus》
ここは62年の地震で被害に遭い、地震後に再建され場所だそう。 -
《House of Relief of Telephus》
柱や壁には赤が使われています。 -
《House of Relief of Telephus》
壁に掛けられていたレリーフ。 -
《Large Taberna》
つまりパブ。
大理石でできたカウンターにはいくつかの壺が埋め込まれています。この壺の中には食べ物や飲み物が入れられていたそうです。 -
エルコラーノ遺跡は南北に走る《カルド》と呼ばれる3本の大通りと、東西を横切る《デクマーニ》と呼ばれる通りによって区画されています。
←これはカルドのひとつ(たぶん)。 -
こちらもカルドだったと思う。
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遺跡から目を上げると、向こうには現代の人々が暮らす住宅地。
現代と2000年前の住宅が隣り合っているというこのギャップが、なんとも不思議でおもしろい。 -
《House of the Corinthian Atrium》
エルコラーノ遺跡の中で最も古い住居のひとつ。 -
東西を横切る通りデクマーニに沿って並ぶ円柱。
その真上は現代の人々が暮らす住宅地。
住人たちは自分たちの足元からこんな遺跡が出現して驚いただろうなぁ。 -
大通りカルド沿いの家々は壊れてしまっているところもあるけれど、原型に近い姿で残っている家もあります。
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《黒いサロンの家》
家の一室が黒色で装飾されていることから、こう呼ばれているそうです。 -
《黒いサロンの家》
家の名の由来になった部屋。 -
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《ネプチューンとアンピトリティスの家》
ガラスのモザイクで描かれたふたりの神、ネプチューンとアンピトリティスが食堂の壁を飾っています。
このモザイク画、めちゃくちゃ綺麗〜〜!!
写真では見たままの美しさが伝えられないのが残念。 -
《ネプチューンとアンピトリティスの家》
噴水跡。
半円の上にはモザイクで狩りの様子が描かれています。 -
《食料品店》
「ネプチューンとアンピトリティスの家」に併設された店で、店内の棚などは木製。 -
《フォロの浴場》
浴場は男女別に分かれています。
こちらは男性用の「warm room」。ということは、低温サウナ? それとも温浴室でしょうか?
床には海の神トリトンがタコやイカなどの海の生き物に囲まれたモザイクが。 -
《フォロの浴場》
男性用の水風呂。
赤い壁に設けられた4つのニッチの内部は黄色に塗られ、その下のドームは水色になっています。 -
《フォロの浴場》
女性用の「warm room」。
こちらの床には渦巻き模様のようなモザイクが施されています。
上の棚は衣服置き場として使われていたそうです。 -
《フォロの浴場》
大理石の浴槽のある、女性用の「hot room」 -
《フォロの浴場》
浴槽は7〜8人入れるくらいの大きさ。 -
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《Hall of the Augustals》
わたしにとって、エルコラーノでとくに印象深かった建物のひとつ。 -
《Hall of the Augustals》
なんといっても壁画が見事。今見てもすごいと思うのだから、当時はどれほど立派なものだったことか。 -
《Hall of the Augustals》
この建物では公的な会合や宗教行事などが行われていたようです。 -
《Hall of the Augustals》
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《Hall of the Augustals》
建物のあちこちに立派な壁画が。 -
《Hall of the Augustals》
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《板仕切りの家》
アトリウムと食堂を仕切る可動式の木板壁があることから、この名がついています。
もともとは貴族の家で、62年の地震後に商店に改装されたのだそうです。 -
《板仕切りの家》
両端にあるこの重々しい扉が、名前の由来の板仕切り。 -
《格子垣の家》
庶民の共同住宅。
道に張り出したバルコニーがレンガの柱で支えられています。壁は石造りで、骨組みは木。 -
《House of Argus》
ここの柱廊はほとんど完全な状態で残ってます。 -
《House of Argus》
別の角度から。 -
エルコラーノの発掘された遺跡はポンペイの4分の1にも満たない広さだそうだけど、その保存状態のよさや充実ぶりはポンペイに勝るとも劣りません。
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コンパクトにまとまっていてポンペイほど観光客もいないので、ひとつひとつゆっくり見て回れるのがよかった。
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エルコラーノの全景。
まさにタイムトラベラーになったような一日でした!
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この旅行記へのコメント (5)
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- フランさん 2010/09/15 22:36:14
- はじめまして!
- 今度、ソレントを中心にまわるので、参考にさせてもらいました♪レストラン情報、絶対行きたいと思います、ありがとうございました♪
- ショコラさん からの返信 2010/09/16 11:21:43
- RE: はじめまして!
- フランさん、はじめまして。
旅行記を見てくださってありがとうございます! コメントいただけてうれしいです。
食べ物のおいしい季節に食の国イタリアへの旅、いいですね〜。
おいしいものをたくさん召し上がってきてくださいね。
ソレントのレストラン情報、お役に立ちましたらうれしいです。
素敵なご旅行を♪
ショコラ
- フランさん からの返信 2010/09/17 09:21:33
- すみません、甘えついでに…
- 丁寧にありがとうございます♪、
すみません甘えついでにふたつだけ、教えていただけませんか?
ショコラさんオススメの「Caruso」に絶対行こう♪と思っていますが、前日または当日の予約で大丈夫なお店でしょうか?多分平日になると思います。
一応ホームページからも予約ができる感じなのですが…。後予算はどれくらいでしたでしょうか?
女性2人(30代)で楽しいみたいと思っています。
ぶしつけなお願いですみません。byフラン
- ショコラさん からの返信 2010/09/17 13:36:44
- RE: すみません、甘えついでに…
- フランさん、こんにちは。
「Caruso」はとってもおすすめなので、ぜひ行かれてみてください♪
予約についてですが、平日であれば前日か当日の予約でもたぶん大丈夫じゃないかと思います。我が家が行ったのは祝日で、たしか予約なしで夜7時ごろに行ったと思いますが(3年前のことなのでちょっと記憶がアヤシイですが)、なんとか座れました。でも、ホームページで予約ができそうなら、しておいたほうが安心かもしれませんね。
予算ですが、わたしたちが行ったときは二人でアラカルトで頼んで(コース・メニューはなかったので、前菜&メイン&デザート+飲み物)で二人で120ユーロくらいだったような……。安くはなかったけれど、そんなに高くもなかったと思います。
ちなみに、手元のイタリアのミシュラン・ガイド(2007年版)によると、アラカルトメニュー(←メイン料理のことだと思います)は30ユーロ〜60ユーロとなっています。値段に幅があるので、オーダーする料理によって予算もちょっと変わってくるかもしれません。
こんなコメントで参考になるでしょうか?
ショコラ
- フランさん からの返信 2010/09/17 16:49:46
- とっても参考になりました♪
- ありがとうございます♪、行ってから電話で予約してみます♪、散歩がてらお店を前日に訪問しても良いですしね。ソレントは3日間いる予定にしているので。
ミシュランガイドまで見てもらって助かりました、全然予算内で安心しました。
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