2009/09/04 - 2009/09/07
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k-kaoruさん
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早朝に出発する人には、前日に朝ごはんとしておにぎりが渡される。ずっしり重たいおにぎりを2個食べれば力が湧いてくる。天気も良さそうやし、頑張るでー!!
最初に目指すのは横尾山荘。徳澤園から1時間程。ここまでも平坦な道なので、それ程疲れることはない。フェスに参加するであろう人と連休を利用してやってきた人でかなりの賑わい。横尾山荘を越えると、いよいよ本格的な山道になってくる。結構急な登りもあるやんか。しんど。2時間半程で本谷橋に到着。河原は休憩場所として最適で、大勢の人がここで休んでいる。私もチョコレートを頬張り、一息ついたら出発。ここからは、めっちゃ急な登り。今休んだとこやのに、もうめっちゃしんどいねんけど…。はぁ、今汗拭いたとこやのに、もう汗だくやねんけど…。必死に歩みを進める。一歩ずつの積み重ねやで~登山は、人生は。ハァハァ言い過ぎちゃう?って自分でツッコミたくなるくらいやけど、ハァハァ止まらん。友人と言葉を交わすことはほとんどなくなった。義務的に撮ってみた写真に写る自分の顔の酷さに余計に疲れながら、また一歩を踏み出す。爽やかな笑顔で自分を抜き去っていくイケメンを追いかけようにもこれ以上早く歩けへん。ハァハァ言いまくりながら地道に登ってると、ようやく涸沢ヒュッテが見えた!ここからが長いことは分かってたけど…ビックリするくらい長かったー!!いつでも遠いなぁ、山小屋ってのは。足が棒になった。まだですかー?!極めつけに残雪ゾーン。地味に滑るんだわ。おー怖い。慎重に歩いていく。最後の階段状の登りが嫌がらせのように感じる。前後の人達とあと一歩やでー!と励まし合って、なんとか到着!着いた…。標高2,350m涸沢ヒュッテでございます。良かった。めっちゃしんどかった。とりあえず小屋に入り荷物を降ろす。横になって一眠りしたろかと思ってたら、やけに外が賑やか。あーファッションショー始まってる!これを見る為に7時に出発したんやで。横になるのも、宿泊手続きも後!
スカートでアウトドア推進委員長の四角さんがショーを終えてトークをしてはるとこやった。ちょっと遅かったか…。
四角さんは山でもっとオシャレしてもいいよ!オシャレしてるからこそ気分が上がって頑張れることだってあるはず!と、山女子がもっとオシャレであっていいと様々な活動をしてはる女性。オシャレの代表グッズとして山スカートの普及に努め、良さも悪さも含めて色んな事を教えてくれる。山登りってオシャレやん!って意識が広がれば、そこをキッカケにして山にやってくる人が増えるはず。自分の周りでもそういう人が増える事を願うばかり。山好きやねん!山いいで!って張り切って言ってみても、多くの人の反応は「しんどいからムリー。オジサン、オバサンばっかやろ?ジャージやろ?」否定的なことばっかり出てきて…「面白そうやから、行きたい!」とはなかなか言ってくれない。山の良さってどうやって伝えたらいいんやろ。結局、一人か分かり合える数人で山に来ることになる。多かれ少なかれ、山に来る人は山を知らない人にどう山の良さを伝えるべきか悩んでると思う。そんな中でのカラフェスは何か良いキッカケを与えてくれそうで期待も膨らむ。実際、このフェスの為に山登りなんて初めてやけど来ました!って人もいるはず。生命に関わる事態がたくさん起こりうる山登りをファッションから始めるのは危険な部分もあるけど、それでもとにかく一度、山に来て下さい!来たら分かるから!って思う。
四角さんは本当に山が好きなんやなぁ。一つ一つの言葉から伝わるものがある。四角さんのおかげかな?山スカートもかなり一般的になり、はいてる人を見ても何とも思わないけれど、最初は心無い人の言葉が辛かったそう。遊び半分で山に来るな。そんなチャラチャラした格好で本当に登れるのか。等など。前例のないことを始める時には必ず批判が出る。そういうところを乗り越えて、新しいジャンルっていうんかな?が確立されていく。華奢で可愛すぎる四角さんやけど、芯は強いぞ。カッコ良い。四角さんのトークが終わり、やっと宿泊手続きを済ませ、寝床を確保し、昼食。カレーとおでんがめっちゃくちゃ美味しい。こんな景色の中でこんな美味しいもんを食べてる自分、贅沢すぎるー!涸沢ヒュッテは食事が美味しいことで有名だそう。実際に食べてみて、大いに納得。さっきの疲れもどこへやら。続いて各ブランドのブースをのぞきに行く。カラフェスではアウトドアブランドの最新のウェアやギアの展示がされていて、実際に着たり使ったりして、性能を確認できる。都会のショップの中でなく、この涸沢の地で確認できるなんてこれまた贅沢!どのスタッフの方も感じ良くて、皆、山が好きーって顔に書いてる感じ。それにしても、これだけの物を担いで登ってきたことがスゴすぎる。感服です。餅つきに参加したり、テント泊の人のテントをこっそりチェックしたり、周囲の山々を眺めながら黄昏たり、なんか全ての事が楽しいなぁ。何してるって訳でもないのに。そうこうしてると、漫画「岳」の作者の石塚さんのトークが始まる。漫画家のイメージが一瞬で吹っ飛ぶ。もっすごオシャレやし、男前。なんとまぁ、アメリカで本格的な登山の経験があるそう。実体験があるからこそ、書ける漫画だったのですね。何も知らずスイマセン。登山中の危なかった話だったり、下山後に何を食べるかだったり、岳の裏話だったりを面白おかしく話して下さって、めっちゃ楽しめた。こんなことも言ってた。やっぱり中高年の印象が強い山の世界やけど、これだけ山好きな若者がいる事が分かって嬉しい。漫画を通してもっと、多くの人に山の良さを伝えられるよう頑張ります!と。やっぱり石塚さんも山が好きなんやなぁ。
次は再び、四角さん。四角さんの私物である山スカートを試着して、涸沢を歩くことができる。10着以上はあったかなぁ。四角さんは細いから…入るか心配したけど、何着か着させてもらって、どのくらい足が開くか、防寒機能はどの程度か等々を確認する。女子同士でワイワイ言いながら、普通のショッピングと変わらない感じで盛り上がる。四角さん、本当にありがとう!!そろそろ日も暮れ始め、部屋へと戻り、少しゆっくりしたら、さぁご飯!食堂の前には長蛇の列。こんなにたくさんの人が泊まるわけ?すごいね…。10分程並んで席に着く。豪華な夕食に食欲増し、ご飯おかわりする。牛丼屋のようにチャチャッと食べて、席を立つ。すると次の人が即座に席に着き…延々これの繰り返し。スタッフの方はあっちにこっちに走り回り、ものすご忙しそう。山小屋で働くには体力いるなぁ。夕食後は女性登山家の第一人者、田部井淳子さんの講演会。人数限定のプログラムやったけど、希望者が殺到したようで…結局、涸沢ヒュッテに泊まるほとんどの人が聞いてた。田部井さんは話が上手い。ものすごい事をやり遂げてるのに、それを全く嫌味なくサラッと話してくれる。雪男を見た!って話。下山途中に猛吹雪に遭ってしまい、2人でも狭いテントに5人が入り、ギュウギュウ詰めで朝を待った話。その結果、足が凍傷になってしまい、切断するかどうかってところまでいったのに、ほぼ自力で回復させた話。足の皮がビロッと1枚剥けたなんて話を微笑みながらできる人は他にはいてない。田部井さんもやっぱり、根底には山が好き!!があるんやろなぁ。
ゲラゲラ笑いながら、夜の冷え込みも忘れて、ビール片手に話に聞き入る。田部井さんは言う、登山をするには5つの力が必要だと。①行動力 ②体力 ③財力 ④協力 ⑤ア○ノバ○タル
全くその通りやなぁ。⑤はご愛嬌やけど(笑)ものすごく分かりやすくて、為になる話ばかりやった。
山小屋ってのは自力で山を登ってこない限りは基本的には辿り着けない場所。フラッと通りかかりました、とか無理矢理連れてこられました、って人はいない。好きでないと、しんどい思いして、こんな山奥に来やしない。好きなもの・事が同じ人が集合すると一体感が違う気がする。カラフェスの影響もあるのか、今日は山が好き!のパワーがすごい!平和で暖ったかい夜。
大満足で講演会を終え、歯磨きしたらおやすみ。すんげー星空の下で歯磨きするのって贅沢ー!今日は何回贅沢したかなぁ。山って素敵☆
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