2010/03/20 - 2010/03/22
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まゆままさん
この度、念願の東京建築巡りに行って来た。
なんと旦那が夜中をかけて往復、車の運転をして、ディズニーランドへ行きたいという子どもたちの付き添いもしてくれ、更に私には建築巡りの為に三日間のフリータイムをくれる。と言う。
これは!又とない話だ~~!
ということで、旦那の気が変わらないうちに決行することに。
東京へは20代の頃に美術館兼建物巡りで数度訪れて以来で十数年ぶり。
いつか建築巡りへ行きたい、と思いつつなかなかチャンスが巡ってこなかったが
ようやくこの時がやって来た。
自分に与えられたこの三日間のフリータイムを最大限に生かすべく気合いを入れて、いざ建築巡りへ!
一日目前半は今回宿泊した築地本願寺、神保町から御茶ノ水にかけての町歩き、
王子へ移動して渋沢史料館の晩香蘆と青淵文庫の内部公開へ。
- 交通手段
- 私鉄 自家用車 徒歩
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金曜の夜大阪を車で出発、旦那は何度か仮眠をとりつつ運転、何とか朝には東京都内までやって来た。
が、下道へ降りるなり一瞬の迷いで左折レーンから直進してしまった旦那は待ち構えていた警察に捕まってしまった〜
夜中中運転して、東京へ着いた途端これとは何と不運な〜;
何十年も無事故無違反の輝かしい実績持っていた旦那だけに、無念・・
混んでると思って首都高を下りたのが間違いだった〜余計に時間がかかってしまった;
気を取り直して、築地にブランチへ。
人気店へ行ってみると長蛇の列ができてたので並んでられるか!と
行きあたりばったりの海鮮丼のお店へ。
でも美味しかった! -
今回の宿泊は稲葉なおと著の「巨匠の宿」にも出ていた築地本願寺に。
なんとここは門徒割引というのがあって、我が家は浄土真宗のためその割引が適用され
更に子どもたちの添い寝OKということで、
家族4人で1泊の宿泊がなんと6825円という超破格の安さになった!
東京のど真ん中でこの料金はすごい〜と、びっくり。 -
本願寺入って右端にある私たちが宿泊した伝道会館。
宿泊室はごく普通の和室で快適。 -
京都西本願寺の関東別院となっている築地本願寺は昭和9年伊東忠太設計により完成した古代インド風といわれる寺院建築。
朝の目覚めは本願寺の本堂でお経の声で爽やかに。
一日の終わりにはライトアップされた本願寺を拝みながらと近代建築好きにとってはとても贅沢な宿泊ができた。 -
ギリシャ、メソポタミアでは墓の守護獣として入り口に置かれていた翼のある獅子がこちらの本堂入り口両側に置かれている。
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階段を横から眺めて・・
優雅な曲線にうっとり。
実は15年前の地下鉄サリン事件のほんの数日前にも友人とここに観光に来ていた。
建築巡りで聖路加病院へも訪れていた。
まさか数日後にあのようなことになろうとは〜
と思い返される。 -
朝の勤行は毎朝7時から。
とりあえず毎朝本堂に立ち寄ってから出かけた。 -
本堂内部へ。
ちょうどこの日は春季彼岸会の法要が行われていた。 -
立派な格天井に豪華なシャンデリア、太い柱が並ぶ重々しい堂内。
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本堂入り口の扉の上部には蓮の花がデザインされた色鮮やかなステンドグラスが入れられている。
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本堂後方にある旧西ドイツ製の立派なパイプオルガン。
教会ならありがちなパイプオルガンだけど、お寺にあるとは珍しい〜
時々オルガンコンサートなども催されてるみたい。 -
豪華な和風のシャンデリア。
本堂にはこのシャンデリアが9個と一回り小さいシャンデリアが回廊に11個付いている。 -
この柱の周りにある鉄製の透かし彫りの中はスチーム式暖房設備だそう。
透かし彫りの上部に水を入れる皿があって加湿器としての機能もあるとか。 -
本堂の玄関ホールの大理石のモザイクの床。
玄関ホールはさまざまな色合いの大理石が階段手摺などに使われていて重厚感を演出していた。 -
玄関ホールの階段周りには伊東忠太ならではの動物彫刻のオンパレードが見られる。
こちらは鳩。
お釈迦様の前世物語、ジャータカに鳩は穏やかで他人のためを考える動物として描かれている。 -
インドでは太古より神聖な動物とされていた牛。
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少し階段を下がったところに獅子と馬
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階段の壁面の隅には猿が二匹隠れていた。
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上の壁を支えてるようにも見える猿。
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階段下には仏教に最も縁の深い動物といわれる象がにこやかに笑ってた。
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階段下にはこんな通気口が。
通気口の意匠は西本願寺の菊くずし紋。 -
事務所のある棟。
こちらの入り口上部にも本堂の円屋根飾りと同じく菩提樹の葉をモチーフにした輪郭に中央には仏教のシンボルである蓮の花が描かれている。 -
事務所玄関隅にはこんな郵便受がついていた。
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事務所玄関ホールの天井にも凝った装飾や照明が見られた。
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事務所前の階段。
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その事務所前の階段では・・
口から手すりが出ている〜
伊東忠太ならではの力強くグロテスクな木彫。 -
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夕暮れからはライトアップされ、昼とは違う雰囲気を見せる築地本願寺。
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以上の築地本願寺の観察は宿泊していた三日間の間に見たり撮ったりしたもので、
築地で海鮮丼のブランチを食べた後、
子どもを連れてディズニーシーへ行くという旦那と分かれ建築巡りをスタート。
私はこの日は東京メトロと都営線の一日乗車券1000円を購入、まずは神保町へやって来た。
昭和6年建築 一誠堂書店
創業100年の老舗書店だそう。 -
入り口の扉上部に入ったステンドグラスが素敵。
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大正14年建築の三鈴堂眼鏡店。
元は店舗長屋だったがこの二軒を残して解体されたそう。
マンサード屋根や窓の雰囲気がかわいらしい。 -
昭和3年建築の矢口書店・古賀書店
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矢口書店のお隣の運送店の建物。
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昭和5年建築の旧相互無尽会社
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裏通りに入ると煉瓦が苔むした古びた感じの喫茶店が。
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そしてカトリック神田教会へ。
カトリック神田教会は明治7年に創設された東京でも有数の歴史を持つ教会。
現在の建物は昭和3年M.ヒンデル設計により建てられたロマネスク様式とルネッサンス様式を融合させた建築だそう。 -
ちなみに頂いたパンフに載っていた教会内部。
バシリカ式のヴォールト天井が美しい〜 -
この日はちょうど結婚式が行われていたため、残念ながら内部の見学はできなかった。
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カトリック神田教会の近く、昭和5年前後建築の神田猿楽町町会詰所。
元は交番だったそう。 -
この角度から見ると奥行きがほとんどない?!
映画のロケにも使われたそう。 -
少し歩いて、山の上ホテルへやって来た。
山の上ホテルは昭和10年、ヴォーリズ設計により建てられたアール・デコ調のクラシックホテル。
ホテルの名称は、戦後GHQに接収されたときの建物の名前の「Hill Top」に由来している。
多くの作家や文化人に親しまれ「文人の宿」としても知られる。 -
アールデコの玄関照明
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こちらはフロント。
客室以外は見学&写真はどうぞ〜と言われたので少し見せていただいた。 -
こじんまりと落ち着いた雰囲気のロビー
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ロビーに掛かる絵画はこのホテルを常宿としていた池波正太郎描いたものだそう。
壁の上部にはタイルが張り巡らされている。 -
中には暖房器具?の吹き出し口のグリルの細工が細やかで美しい。
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ウェイトレスさんの制服のグリーンがレトロ
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レトロな電話機が似合いそうな公衆電話のコーナー。
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昭和46年までは手動式だったというエレベーター。
以前はドアは鉄格子の蛇腹だったそう。 -
階段のピカピカの真鍮の手すり。
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地階のレストランがある廊下にもロビーに使われていたものと同じタイルが張り巡らされていた。
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こちらの小窓もブドウ文様。
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ホテルの裏門?
ドアのステンドグラスと門にはブドウ文様が。 -
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山の上ホテルから下りてきてお茶の水スクエアへやって来た。
こちらも大正14年にヴォーリズ設計により建設された旧主婦の友社だった建物。
昭和62年、ヴォーリズ設計の主婦の友社は解体され、現在の建物は磯崎新のデザインによりファサードを復元し、高層棟を付け加えたものになっている。 -
窓枠などの意匠はそのまま復元されたのか細やかで装飾性にあふれている。
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お茶の水スクエアからしばし歩いてやってきたのはニコライ堂。
この建物も写真で見てとてもインパクトがあったので、昔訪れた記憶がある・・
ロシア工科大学教授で建築家のミハイル・シチュールポフが原設計を行い、ジョサイア・コンドルが実施設計を担当、明治24年に完成した。
日本最大のビザンチン式建造物で重要文化財となっている。 -
こちらは内部見学が午後1時からできたようだけど、まだ30分以上もあり、ここでとどまっているわけにはいかないので断念〜次の目的地へ向かった。
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主教館
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教団事務局
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そして近代建築散歩 東京・横浜編の本を見ていてぜひ見たいな、と思ってた建物、王子にある国指定重要文化財、渋沢資料館の「晩香蘆」と「青淵文庫」へ。
内部公開は土曜日午後だけだったのでこの日にやってきた。
こちらの晩香蘆は、渋沢栄一の喜寿を記念して合資会社清水組(現清水建設(株))四代目当主が贈り大正6年に建てられた建物だそう。
軸組みは栗材、屋根は赤色の塩焼き瓦で葺いた木造瓦葺平屋建の建物。
見た目山小屋風でもあって、晩香蘆という名前は英語のバンガローからきているともいわれてる。
晩香蘆は内外の賓客を迎えるレセプションルームとして利用されていたそう。 -
内外壁は錆入りの西京壁が塗られ、外壁の四隅は黒紫色のタイルが張られていてとてもシック。
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玄関の照明
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この建物の内装が予想に違わずとっても素敵だったのだ〜〜
内部は残念ながら撮影禁止と調べていたので、外から内部をちょこっと撮ってみたが・・
この写真では全く美しさは分からないと思うけど、暖炉周りには黒に近いようなこげ茶のタイルが張り巡らされ、正面には「壽」の字の模様、
両側の小窓にはその薄緑色の淡貝によるステンドグラスが入れられている。
こげ茶と薄緑の色の対比がとても上品で美しい〜
萩の茎の腰張りは繊細な和風。
天井は洋の雰囲気があって船底型で石膏のレリーフが施され、天井から下がる照明器具は真鍮の枠に光沢のあるあわび貝の薄片がはられたものでこの部屋に感動的にベストマッチしている。
和と洋が美しく上品に調和した素敵なお部屋だ。
ここは自分が今まで見た好きな部屋の内装ベスト5?に入ると思った・・
設計は当時清水組技師長だった田辺淳吉だそう。 -
外から見た暖炉横の小窓。
エメラルドグリーンがきれいなステンドグラス。 -
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そして同じ敷地内にある青淵文庫へ。
青淵文庫は渋沢栄一の傘寿(80歳)並びに男爵から子爵への昇格を祝い、当時の竜門社の会員が栄一に贈ったといわれるもの。
同じく田辺淳吉設計の建物で二階は書庫、一階は閲覧室となっていたが、こちらも賓客接待の場として使われていたという。 -
こちらも内部撮影禁止だったが一階の閲覧室と階段周りがとても美しい。
こちらのステンドグラスが四つ入れられている部屋が閲覧室。 -
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渋沢家の家紋をもとにしたデザイン「柏」とお祝いを表す、「壽」、贈り主である竜門社の名前の由来である「登竜門」から「登り竜・下り竜」がデザインされている。
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こちらは閲覧室の内部にも繰り返し使われていた「柏」の葉とどんぐりをデザインしたタイル。
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タイルの周りを更に縁取っていた装飾。
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「壽」文様のテラスの柵。
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玄関に敷かれたモザイクタイル。
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青淵文庫、晩香蘆を後にし、やって来たのは若松河田にある小笠原伯爵邸。
ここは以前から写真や本で見て憧れていたところ。
現在レストランになっているのだがランチでも7350円ととてもハードルが高い。
カフェも併設されているのでカフェ利用で内部見学ができるのか事前に尋ねてみたところ、やはりランチorディナーの利用でなければ内部の見学はできないという。
しかし、カフェを利用すれば見どころであるシガールームの外壁や外観は中庭から見ることができるとお伺いしていたので、
せめて外観だけでもとやってきたのだ。 -
螺旋階段もシンプルでとても美しいものだった。
丸く出っ張っているところが外から見た螺旋階段部分。
この二つの建物を見て、田辺淳吉設計のものをもっと見てみたい!と思ってしまった。 -
が、しかしこの日は結婚式で貸し切り、ということで
カフェの利用は出来ても中庭は見れないとのこと・・
見れたのはこの正面玄関の庇のみ。
ぶどうと蔓が描かれた庇。 -
正面玄関横の窓
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他に外側から見れたのは壁に張り付いていた猿のレリーフくらい;
まあ、ここは縁がなかったと諦めて次へ。
外観も見れないのにここのカフェ入る気分にもなれなかったので飲まず食わずのまま建築巡り後半戦へ突入〜
次はいよいよ楽しみにしていた梵寿綱だ〜 -
ちなみにこれがシガールームの外壁。
藤森照信の「建築探偵東奔西走」の本から引用してみた。
色とりどりの小鳥や花々、ぶどうや蔓のタイルが張りついていてとてもかわいい雰囲気。
これを生で見たかったんだけど・・
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この旅行記へのコメント (4)
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- べるつくさん 2010/04/14 12:23:47
- 築地本願寺
- まゆままさん、こんにちは〜
東京にいらしてたんですね。
それにしても相変わらず充実の旅行記ですね!
ヘビィでスクロールが進みません(笑)
築地本願寺、泊まることができるなんて初めて知りました。しかもかなりお得な値段。
ご家族とは別行動で建築めぐり堪能されたのですね。
個人的にはまゆままさん視点での舞浜のなんちゃって近代建築も見たかったですが・・・
それにしてもいまだ見たことのない建物もぞろぞろ出てきて、さすが気合入れて回られたんだなぁ、と感心してしまいます。
自分も名古屋一泊二日で行ったときは明治村含めてせっせと回ったのでした。
でもこういう回り方はこどもがたいがい大きくなるまで無理だなぁ〜
べるつく
- まゆままさん からの返信 2010/04/14 21:57:09
- RE: 築地本願寺
- べるつくさん、こんばんは!
そうなんです〜十数年ぶりの東京でしたが、東京らしいところへあまり行かなかったんで
どんなに変わったのかもわからずじまいでした;
ヘビィですみません、なかなか写真が減らせず・・冊数増やせって?(汗)
今回は割り切って?家族と別行動でした。
ディズニーシーのなんちゃって近代建築も興味なくはなかったんですが
三連休だしきっと人が恐ろしく多いんだろうなあ〜とひいてしまいました。
旦那と子どもはディズニーの他に秋葉のメイドカフェ行ったり、きたなシュランのお店?
行ったりいろいろ楽しんでたようですよ。
旦那一人で子ども二人みる、っていうのも、小さい頃はとてもそんなことはできなかったんですが、
やっと小学3年くらいになってこういうこともできるようになったんだなあ〜と感慨深いもの?があります。
べるつくさんのところはまだまだしばらくはご家族三人行動楽しんでください〜。
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- たらよろさん 2010/04/03 17:43:56
- 東京の建築物
- こんにちわ〜〜
3日間ふりーの建築物巡り&子供のお世話をしてくれるなんて素敵な旦那様。
交通違反で捕まっちゃったのは残念だったけれど素敵な建築物めぐりができたようですね〜
まずは築地本願寺。
私もおととし行って見ましたが、こんなステンドグラスあったっけ??とか
こんな文様の柱あったっけ??とか床にこんな装飾??とか
既に忘れているもの多数。
困ったものですね〜〜〜
いろいろと思い出させていただいて感謝です。
山の上ホテルの昭和で時が止まってしまったようなレトロ感
いっぱいのホテル内部、そして店員さんのお洋服、
いいですねぇ〜〜〜〜
東京の真ん中にあるっていうのもポイント高し!!
青淵文庫の内部が写真撮影禁止っていうのがとっても気になります・・・
そしてそして私もいつか見てみたいと思っている小笠原伯爵邸。。。
なんといっても拝観料がお高くって!
私も行きたいと思いつついつも後回しに。。。
でも、次回の東京旅行では大枚はたいて美味しいであろうスペイン料理と素晴らしい建築物を堪能してきたいなぁ〜〜〜って思ってます。
せめて3千円くらいのランチにしてほしい・・・正直な庶民の意見です。
たらよろ
- まゆままさん からの返信 2010/04/03 22:09:07
- RE: 東京の建築物
- たらよろさん、こんばんは!
東京の旅、早速見て頂きありがとうございます。
今回はほんとに三日間のフリータイム、貴重でした。
まあ旦那も、私の建築巡りに付き合わされるのを恐れたんでしょうか〜
向こうへ行ったら別行動だぞ、と自分から言い出したんで;
私も一応、家族に敬意を表して?休む間も惜しんで歩きまわった結果、
膝を傷めてしまったりと
アクシデントもありましたが〜めいっぱい楽しんできました。
築地本願寺も今回泊まることができたので
三日間毎日眺めることができてそれはそれで贅沢なことだなあと。
青淵文庫は一階に部屋は二つと二階は書庫、という感じで造りはとても
シンプルだったんですが、このステンドグラスの閲覧室に凝縮されたような
美しさがありました。
小笠原伯爵邸、私には敷居が高過ぎてとてもとてもランチには行けません。
セレブなたらよろさんなら行けますよ〜
定期的に東京へ行かれてるんでチャンスはいっぱいありそう・・
私なんて東京はこれが最後かも〜と必死な感じでした;
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