Le Reve de Tunisie Vol.10 ～ Carthage, Morceaux de le Reve ～

2009/09/26 - 2009/10/04

チュニジアのユメ

それはだれもが見ていたもの　だれもが見失ったもの


最終日の朝、チュニジアの空はいつものように晴れていた。
旅の終わりの日には、いつも何ともいえない感情になってしまう。
旅を終える名残惜しさ、そして日本へ帰れることへの安堵感。
相反する矛盾した感情によって、旅の終わりは締めくくられる。

でも今思うのは、それは決して矛盾した感情ではないのかなっというコト。
旅を通じて、異国の街や文化をいろいろ見て感じて。それは裏を返せば、日本での日常生活を振り返るのと同じことである。旅をすればこそ、今まで見えなかった日本や自分の生活の良さに気づくことができる。旅は自分にとっていわば、人生の「裏ステージ」なのかもしれないが、それは確実に次の自分へとつながってゆく。

昼過ぎのパリ行の飛行機に乗るまでの間、初日に回りきれなかったカルタゴ遺跡へもう一回行くことにした。電車で行ってもよかったが、ノリでタクシーで（笑）
かつてカルタゴの中心部だったビュルサの丘。丘から見えるのは、真白に輝く街並みと碧い地中海、遠くにはボン岬半島の山が見れる。
その後、博物館や劇場・住居・浴場跡を見て回ったが、かつてフェキニア人が2000年以上前に築いた痕跡はほとんど残っていないという。そして同じく場所に、ローマ人が築いた街の痕跡も、現代の街の中に転々と残されているのみである。
栄華を誇った都市や文明もいつかは終わる。そこに遺されているのは、人々の描いた夢の跡なのだろうか。

そんな遺された夢の一つ一つを探しながら、自分の夢を紡いでいく。今を思えば、この旅の思い出も一睡の夢のごとく淡くて甘美だ。そしてこの思い出も、単なるユメノカケラでしかない。でも、そんなユメノカケラが夢のままに終わらないように、これからもまだ旅を続けていくのだろう。



～LA FIN～

エリア カルタゴ(チュニジア)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス タクシー
• 航空会社: エールフランス

チュニスのレストラン「カルカッソンヌ」はマジでオススメです。

チュニジア料理のフルコースが、6TDぐらいで味わえるのですから！！

これはショルバ、トマトとスパイスのスープがうますぎ！！

これはタジンです。

隣の隣のモロッコでは、タジンといえば鍋料理ですが、チュニジアでいう「タジン」は、オムレツみたいな料理でした。

メインディッシュにステーキ！

久しぶりの肉！！（別にチュニジア料理でもないが笑）

おまけにデザートつき！

最後はやっぱりミントティー★

チュニスの時計塔

夜の姿はとても美しい〜

ハビブ・ブルギバ通りに面したオテル・カールトンに泊まりました。

60TDでかなり満足して過ごせました〜

翌朝、タクシーでカルタゴへ！！

ビュルサの丘から見えるカルタゴの街

一面真っ白の街並みが広がっていた

雲が出てしまったけど、遠く地中海が眺められる

今日のカルタゴに遺されている遺跡は、わずかなものだそうです。

博物館ではフェニキア時代の遺品も何点か展示されてました。
でも、今見られる遺跡はローマ時代のものが大半みたいで、カルタゴとは文字通り歴史の闇に埋もれてしまった場所なのでしょう。

ビュルサの丘に建つサン・ルイ教会

ローマ時代に作られた劇場

現在でも修復されつつ使われているそうです！

カルタゴのモスク

風光明媚でも知られるカルタゴの市街地は、警察官が多く物々しかったです。

大統領官邸を始め要人が住む高級住宅街があるからでしょうか・・・
今も昔も、カルタゴは特別な街なのでしょう

ローマ時代に建てられたヴィラ（住居）跡

昔にぎわった住宅地も、今はのどかな場所です

ここからも地中海が見渡せるいい景色です

続いてカルタゴ最大の見どころ（？）

アントニウスの浴場跡です

遺跡の全景

よくガイドブックなんかに載ってる光景ですね

浴場の内部

当時の様子がどのようであったか、これだけではあまり想像つかないのだけど(笑）

遺跡にわずかに残る円柱

当時はこの円柱が他にも何本も立てられた建物だったのでしょう。。。そりゃ古代都市のものとは思えない巨大建築だ

遺跡に向こう側にある建物は大統領官邸だそうです。

撮影禁止だからカメラ向けると没収されるとかウワサがあるけど・・・っていうかそんな観光地のそばに官邸建てるなって！

倒れてしまった円柱も復元？

ああこれでチュニジアも最後なんだな〜

チュニス・カルタゴ空港にて

半日タクシー乗ってたら（メーター）ものすごい金額になったよ。。。泣
いくら最終日とはいえ調子に乗りすぎた・・・と後悔↓↓

パリのCDG空港にて

19:00発の飛行機で帰国。夕焼けの空がとても美しかった。この空の下でまた、時を過ごせますように・・・Au revoir