あれから、いつもと変わらない日々が続いている。<br />穏やかな日々だ。<br />穏やかではあるが、退屈な日々だ。<br /><br />２００９年チュニジアへの旅。<br />楽しいこともいやなこともあった。しかし思い返すと、終わってしまえば全てがまるで「夢」であったかのようだった。それでも確かな思い出は残っている。<br /><br />いつからチュニジアに行こうと思ったのか、今となってはよく分からない。当初は今年もヨーロッパを周ろうかと悩んでいた。フランスのパリやモン・サン・ミシェル、オランダ・ベルギーの美しい街並み、あるいはイタリアへ行って古代ローマ遺跡やアマルフィ・シチリアの美しい海を見ようか・・・などなど。<br /><br />そんな中で、自分は今回の旅の意義を見出しかねていた。<br />「人が旅をするのは、到着するためではなく、旅をするためである」<br />僕が旅をする理由。それは、今までの自分の価値観・世界を打ち破れる「何か」を得られると信じているから。<br /><br />「チュニジア」。自分にとっては未踏の大地であるアフリカの国、かつて地中海に栄えた海洋国家カルタゴの地。数多く残る古代遺跡。そしてアラブ・イスラムの世界への憧れ、広大なサハラ砂漠。紺碧の地中海・・・<br />チュニジアには自分がいまだかつて経験したこととのない旅が待っているであろう。そのすべてを感じに行こう・・・<br /><br />東京での充実した、かつ退屈な日々を送っている自分にとっては、新たな世界の扉をきっかけが欲しかった。今の自分は、自由に世界を周れるほどの経験・おカネを持ち合わせ、まだ見ぬ世界への好奇心に溢れている。そして今行かなければ絶対に後悔するだろう。<br /><br />そんな不確かな希望と自信をもって旅に出た。<br />行き先はチュニジアの首都チュニス、そして経由地はパリ。<br /><br />出国後その日のうちにチュニジアに着くことも可能であったが、経由地のパリで１泊することにした。夜遅くチュニスに着くよりも、パリでゆっくり過ごしてから、翌日に眼下の景色を味わいながらチュニジアへ行きたいと思ったので（笑）<br /><br />そして、その日はパリの夜景を存分に楽しんだ。賛否両論あるかもしれないが、やはりパリの街には多くの旅行者を惹きつける魅力に溢れている。さすが花の都、少しなめてました（笑）<br /><br />パリの灯を見ながら、自分の中はまだ見ぬ大地アフリカ、そしてチュニジアへの期待と不安でいっぱいであった。<br />このままフランスにいるだけでも十分立派な旅になるであろう。しかし、自分はさらにその先の世界へと進んで行こうじゃないか・・・そんな思いを胸に、パリの灯に別れを告げた。

Le Reve de Tunisie Vol.1 ～ Lumiere de Paris ～

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2009/09/26 - 2009/10/04

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#その他

てつや。さん

あれから、いつもと変わらない日々が続いている。
穏やかな日々だ。
穏やかではあるが、退屈な日々だ。

２００９年チュニジアへの旅。
楽しいこともいやなこともあった。しかし思い返すと、終わってしまえば全てがまるで「夢」であったかのようだった。それでも確かな思い出は残っている。

いつからチュニジアに行こうと思ったのか、今となってはよく分からない。当初は今年もヨーロッパを周ろうかと悩んでいた。フランスのパリやモン・サン・ミシェル、オランダ・ベルギーの美しい街並み、あるいはイタリアへ行って古代ローマ遺跡やアマルフィ・シチリアの美しい海を見ようか・・・などなど。

そんな中で、自分は今回の旅の意義を見出しかねていた。
「人が旅をするのは、到着するためではなく、旅をするためである」
僕が旅をする理由。それは、今までの自分の価値観・世界を打ち破れる「何か」を得られると信じているから。

「チュニジア」。自分にとっては未踏の大地であるアフリカの国、かつて地中海に栄えた海洋国家カルタゴの地。数多く残る古代遺跡。そしてアラブ・イスラムの世界への憧れ、広大なサハラ砂漠。紺碧の地中海・・・
チュニジアには自分がいまだかつて経験したこととのない旅が待っているであろう。そのすべてを感じに行こう・・・

東京での充実した、かつ退屈な日々を送っている自分にとっては、新たな世界の扉をきっかけが欲しかった。今の自分は、自由に世界を周れるほどの経験・おカネを持ち合わせ、まだ見ぬ世界への好奇心に溢れている。そして今行かなければ絶対に後悔するだろう。

そんな不確かな希望と自信をもって旅に出た。
行き先はチュニジアの首都チュニス、そして経由地はパリ。

出国後その日のうちにチュニジアに着くことも可能であったが、経由地のパリで１泊することにした。夜遅くチュニスに着くよりも、パリでゆっくり過ごしてから、翌日に眼下の景色を味わいながらチュニジアへ行きたいと思ったので（笑）

そして、その日はパリの夜景を存分に楽しんだ。賛否両論あるかもしれないが、やはりパリの街には多くの旅行者を惹きつける魅力に溢れている。さすが花の都、少しなめてました（笑）

パリの灯を見ながら、自分の中はまだ見ぬ大地アフリカ、そしてチュニジアへの期待と不安でいっぱいであった。
このままフランスにいるだけでも十分立派な旅になるであろう。しかし、自分はさらにその先の世界へと進んで行こうじゃないか・・・そんな思いを胸に、パリの灯に別れを告げた。