中欧4カ国 4日目

2009/04/01 - 2009/04/10

10日間でチェコ、オーストリア、ハンガリー、ポーランドに行ってきました。
4日目はチェスキーからウィーンへ。

エリア ウィーン(オーストリア)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道

4日目。朝6時前に起床。
テレビをつけたら6時から30分やっていた料理番組で、昨日私が夕食に食べた料理ほぼそのままを作ってたので見入ってしまいました
フランボワーズと生クリームはなかったけど…ああやって作ってたのか〜！と興味津々。
相変わらずチェコ語なので何を言ってるかは不明ですが、料理番組なので見てるだけでも面白かったです。
7時には準備が整い、25分頃オーナーが朝食を持ってきてくれました。

お皿に乗ってるのはハム、チーズ、パプリカ。
その他はパン、ヨーグルト、リンゴ、オレンジジュース、紅茶です。
下の写真のように、パンに挟んでいただきました。
3本あったパンのうち、2本を食べ、1本は作ってカバンの中へ。今日のお昼ごはんです。
リンゴもこの場では食べず、ジップロックに入れて保存食化させました。
なんだかんだでヨーグルトが一番おいしかったなぁ…笑。

8時過ぎ、1泊お世話になったペンションを後にしました。
チェスキーにはプラハから日帰りで来る人がとても多いのですが、一泊することに決めて良かったです。
ペンションを出てからは、昨日足をガクガクにさせられた例の坂道が待ち受けているので、覚悟を決めて登山開始。
が、やはり一晩休んですぐなので体力は回復できている状態。
意外とサクサク登れました。息は若干切れましたが、昨日よりは格段にスムーズに上まで辿りつけたと思います。
登ったところで振り返って最後にチェスキーの町を見たら、ちょうど空を気球が飛んでいました。

右上の赤いのが気球です。
きっと素敵な眺めを楽しんでいるんでしょうね。

写真を撮りつつ向かった駅ですが、15、6分で到着。早い！
元々そんなに歩く速度は遅くない方なので、いつものペースで歩いたらあっという間に駅。
昨日が疲れすぎてたんですね、たぶん。笑

今日のスケジュールですが、半日は移動時間に取られます。
チェスキークルムロフからウィーンに向かうルートは、チェスキーからプラハへのルートより行き方がややこしく、時間もかかるんです。
8時38分発のものすごいローカルな電車に乗って、まずはCeske Budejoviceまで出ます。

2両しかないローカル電車の中はこんな感じ。
荷物置き場が特徴的だな〜と思って思わず写真を撮りました。

9時32分、Ceske Budejoviceに到着。
ここからLinz行きの電車に乗り換えます。
が、車掌さんが切符を見に来た時、「Linzに行くならSummerau（スメロー）でバスに乗り換えて」と言うじゃないですか。
旅に出る前、同じ区間で電車からバスに乗り換えさせられたという人の記事をたまたま読んでいたので、こういうのは頻繁に起こるものなんだなぁ…とたいして驚きもせず、「わかりました」とスメローの名前だけしっかり覚えておきました。
隣のコンパートメントに乗っていた台湾人の女の子4人組は「なに！？乗り換え！？？なんで？どこで！？そこから何時間で着くの！？」と車掌さんを質問攻めにしてましたよ。笑
あまり英語の出来る車掌さんじゃなかったのに…。
Summerauに着くまでの間、私は酔い止めを飲んでバス対策も万全です。

Summerauに着いて5分くらいすると、バスが2台やってきました。
片方はLinz直行、もう片方は途中の街に寄りながらということだったので直行の方に乗りました。
それにしてもスメローは何にもない駅でしたよ…
周りはどこまでも緑が広がっていて、いかにも田舎駅といった感じ。

約45分でLinzに到着。
もし電車がちゃんと動いていたらLinzへの到着は12時18分の予定だったんですが、12時には着いてました。
バスのが早いってどういうこと……？遅れるより早い方が良いので別にいいけど。
それにしてもチェスキーを出た時には風景も緑ばっかりだったのに、Linzまで来るともうすっかり都会ですねえ…。
Linzからは12時半発の電車に乗り、ウィーン到着も間近！
電車の中で朝作ったバゲットを食べ、軽いお昼ごはんにしました。
後は寝ていたら（子ども用の酔い止め1錠でもよく効くので眠くなるんです）あっという間に14時18分、ウィーン西駅に到着〜。
定刻通り着いて良かったですが、やはり乗ってるだけとは言え、移動6時間は大変ですね。
とにもかくにも無事に着いて一安心。

ウィーンには南駅、西駅と別れていて、私は西駅側の宿を取っていました。
中心部の周りはぐるっと円のように丸く大きな道路で囲まれていて、リンクと呼ばれています。
リンクの中がウィーンの心臓部。観光場所が集結していると考えて下さい。
最初宿を調べていた時、リンクの中はとにかくめちゃくちゃ料金が高い！！！完全なる予算オーバーでした。
こんなとこばっかでウィーンの宿泊先は見つかるのか…！？と思ってたんですが、偶然西駅付近にあるユースホステルを発見。
西駅はリンク内へも地下鉄でたったの3駅程だし、少しリンクを離れた西駅付近ならなんとか予算内に収まることがわかったので、即予約しました。
泊まったのはPension Fünfhaus。(http://english.pension5haus.at/index.php)
英語で予約空いてますかと確認した時もすぐ返信が返ってきてとても助かりました。
西駅付近と言っても駅からは徒歩10分くらいなので少し歩かされますが…値段のことを考えればこれくらいどうってことなかったです。

西駅に着いてまずタバコ屋で1日券（プラハと同じで地下鉄、バス、トラム乗り放題）を買い、さっそく宿に向かいました。
参考までに書いておくと、1日券は5.70ユーロです。
ホステルなだけあって受付のお兄さんも英語がよく通じます。
ここにきて初めて国が変わりドイツ語圏に入ったことを思い出し、久しぶりに「ダンケ」を使いました。
今回行く4カ国は当然全部言葉が違うので、基本的な挨拶を暗記するのは少し大変でしたね…。
後ほど補足として使った言語について記事を書きたいと思います。
チェックイン後、部屋は受付とは別の建物にあるのでそこまで案内してもらいました。

部屋はシングルルーム。（ホステルに泊まっても相部屋がセキュリティ面であまり好きじゃないので出来るだけシングルで泊まるようにしてます）
バスとトイレは共同で34ユーロ。
部屋の中に洗面台がついていたのはありがたかったです。
夜寝る前コンタクトをはずしたり、手を洗ったりするのにいちいち移動しなきゃいけないのは若干面倒くさいので。
他はまぁこんなもんかというレベルですが、これから2日間ここに泊まります。

荷物を軽くし、まだ15時半くらいなので出来るだけ観光しようとウィーンの街に繰り出します。
早速1日券を活用。仕組みはプラハと同じなので、チケットに時間を刻印して出発。
トラムや地下鉄駅のコネクションが図にして詳しく乗っているシティマップをインフォでもらったので、それを見ながら移動。
最初にもらったやつは2日間移動中は片時も離さず持ってたので最終的にはページがバラバラに破けてしまいました…笑。活用しすぎ。

西駅にはU1、U2、U4以外の路線が乗り入れているので、U3に乗ってまずは一番賑わうウィーンの名物広場、Stephansplatz駅まで。
シュテファンスプラッツ駅を出るといきなり目の前に巨大で立派な建物が。
何かと思えばシュテファン寺院でした。
近くで撮ると巨大すぎてまるで全貌が入りきりません。
塔の彫刻がすごいです。

寺院の前は広場になっていて、モーツァルトや貴族のような格好をした客引き（コンサートのチケット売り）が大勢おり、観光客に声をかけていました。
私は捕まらないよう上手く避けつつ、寺院の中へ。

これまた天井が恐ろしく高く、波状に波打った太い柱が何本も聳え立ち、ものすごい寺院でした。
この写真は近くまで寄って撮りました。
広すぎてこれも内部の全景を収めるのは難しかったんです…すみません。

顔を出しているのはこの寺院を作った人らしいです。

内部は金がたくさん使われていて派手というようなすごさではなく、施されている彫刻や模様が細かくて建築物として技術的にすごい！と思える寺院。
パイプオルガンもまた高い位置に備えつけてありました。
どんな音色かは聞けませんでしたが…きっとこの広い寺院内に音色が響きわたるんでしょう。

一通り寺院の内部をぐるっと見て回ったので、登れると聞いていた塔に行ってみることにしました。
寺院の中から繋がってるんだろうと思って探してみても見つからないので、インフォのおじさんに入口を聞くと、寺院の側面に入口が設けられているとのこと。
親切にパンフレットの図を使って行き方を説明してくれました。
言われた通りの出口から一度外に出てみると、小さな小屋のようなものを発見！なるほど、これが入口か…。
3.50ユーロ払って階段を登り始めました。が、きつい！！！！！！！！
これはまた…ヨークを彷彿とさせる螺旋階段がどこまでも続いています。うわぁ…
ただありがたいことに、階段の幅が1.5人分くらあったので、なんとか追い越しは可能。
後ろから誰か来ても「先に行ってください」と抜かしてもらうことができます。ヨークは無理だからな。
ホステルで荷物を最低限のものに入れ替え軽くしてきたのも功を奏し、汗だくになりながらもなんとか頂上にたどり着きました。
途中、階段じゃなく普通に歩く場所もあったので、そこで足を少し休められたもの良かったですね。
歩く部分を除いたら階段だけでは336段？前後。途中で混乱してきたので正確には不明。
高さにして64メートル。ビルで言うと（1フロアの天井の高さにはよりますが）だいたい18〜21階に相当するようです。
ビルの階段を思い浮かべると、そんなに歩いたのか…そりゃきついわけだと納得。

上は東西南北、4か所に窓があってそこから外を見ることができます。
ただ1か所は工事中のため、実際には3か所だけ。
苦労して上まで登って来た割には、窓から覗くのに順番待ちしなきゃいけないし、ようやく見れても後ろで待ってる人のこと考えてすぐにどかなきゃいけないし…うーん、イマイチ。
混んでない時は独占できて良いと思いますが、私が行った時は何人も同じように登ってきていたのでゆっくり景色を見ることはできなかったです。
それでも写真だけは各方向から撮ってきました。

景色の写真じゃないけど、2枚目の写真が何故かお気に入り。
シュテファン寺院の前にはパフォーマーがたくさんいて人だかりが出来るんですが、きれいな円になってたのが何か面白い！

上の写真はシュテファン寺院の屋根。モザイクがきれいです。
ウィーンの街並みはプラハのように屋根の色に統一感がないせいか、ヨーロッパの都会という感じであまり感動はないです。
夜景を見たらまた違った感想を抱くのかもしれませんね。

そんなに広くないし、長居出来る空間ではないので、3か所から景色を眺めた後はまた階段を降りて地上に戻ります。
螺旋階段を歩いてると、途中から目が回りそうになるのでゆっくり降りました。（笑）

塔を降りると、広場にまた人だかりが。
野次馬根性で覗くとすごいパフォーマンスが繰り広げられていたので、しばし見入りました。

足につけてるのがバネのようになってて、それで地面を蹴りながら何度も宙返り。
着ているTシャツの文字でわかるかもしれませんが、何かお店のオープン記念でやってたみたいです。
お客さんは拍手喝采でした。

シュテファン寺院を少し離れた位置から撮ってみました。
側面ですが、右側の高い塔が先ほど登った塔になります。
それにしても驚くほど快晴です。
後ろ、青背景とか使ってないですからね。（笑）

広場を離れ、一番の目抜き通りと言われているケルントナー（Karntner）通りを歩きました。
人が多い！人ごみはスリ要注意なので周りに注意を払いつつも、建物などを覗きながら散歩。
途中、道路の真ん中を工事していたのでなんとなく興ざめでしたが、賑やかな通りは歩くだけで面白いですね。

ここでふと明後日の移動のことを思い出し、近くのインフォに駆け込みました。
元々のプランではウィーンからブラチスラバ（スロバキアの首都）を通り、ブダペストに行く予定でしたが、鉄道パスが買えなかったので、このルートを電車で貫くと高くついてしまいます。
鉄道パスは乗り降り自由、どれだけ乗っても同じ料金だから便利なんですけどね…。
事前にブラチスラバの観光先を調べた時、行く日が月曜ということでいろんな場所がほぼ休館になってることはわかってたし、いっそのことブラチスラバをすっ飛ばして一気にブダペストに行った方が良いんじゃない？と思い、インフォで聞いてみたらウィーン〜ブダペスト間は直通電車もバスもあるとのこと。
かかる時間もほぼ同じと言われたので、当然安いバスを選択。
ただしバスの予約はインフォでは受け付けておらず、Erdbergという駅まで行ってくださいと言われました。
そこにユーロバスの予約場所があるらしい。
チェスキーの時のように満席になってたら困るので、即刻Erdbergへ。U3上にある駅です。
ユーロバスはこちらみたいな看板が親切に設置されているので迷わず辿りつき、11時発車の便を予約。
一番早い便は7時半くらい？？に発車だったんですが、西駅からU3に乗れば乗り換えなしで来れるとは言え、10駅以上離れた駅なのでその時間は辛い。朝食も7時からだし。
おまけに11時発の便だと2時間55分で着くのに、朝一の便は3時間半くらいかかってました。
ブダペスト直行じゃなくて、どこか途中で降ろしながら行くみたい。
インフォのお姉さんも11時をお勧めしてたし急ぐ旅じゃないので、次便の11時発を選びました。
チケット売り場は混んでて、途中割り込みをしようとする輩がいたりして少し混乱気味でしたが、チケット自体はあっさり買え、カードも使えたので良かったです。

明後日の移動の心配もなくなったので、また中心部に戻って観光続行。
U3に乗ったので、ヘレンガッセ（Herrengasse）という駅で降りてみました。
このあたりには王宮があると聞いていたので、地下鉄を降りて歩いてみると素晴らしく威厳のある巨大な建物が…。

いかにも王宮っぽい外観です。
王宮の敷地は広大で、上のような建物が何個も建っています。
ブルク門という門がある側が恐らく正面入り口なので、これはちょうど逆、つまり裏口のような位置に当たります。
こちら側も十分素晴らしいんですけど……。
右端と左端には立派な彫刻のある噴水も備え付けられていて、それだけでも王宮ってすごいところだ…と思わされました。

王宮の敷地散策をするにはちょっと時間がないし、お腹もすいてきたので、晩ご飯が食べられそうな場所を探しつつ、王宮に背を向けて歩き始めました。
するとすれ違う人の手に高確率でアイスクリームが。しかもデーメルの。
これは絶対近くにデーメルがあるに違いない！！と思い、きょろきょろすると…発見！

当然私も食べましたよ！ケーキはザルツブルクで食べたけどアイスは初体験。1.20ユーロ。
チョコレートなんですが、チョコチップが混じってておいしい〜〜〜
ただ、チョコが濃厚で高級な味なのに、コーンがすっごくチープな味だったのでそこは少し残念だったかも。

アイスを食べ終わり、ちょうど通りかかったペーター教会を覗き、そのまま通りに沿って歩くと…アレ？
シュテファン寺院前に戻ってきちゃいました。
この時はウィーンの地理にまだ慣れてなくて、どこを歩いてるのかあまり把握せずに歩いてたのでびっくり。
一番賑わう場所周辺に戻ってきたんだから、晩ご飯を食べる場所くらいたくさんあるだろう…と思ってたのに、意外とないんですね。
ケルントナー通りを歩いても、私が入れそうなお店がない！
しばらく歩くと遠くにマクドナルドとバーガーキングの看板が見えてきました。
ウィーン初日の夜にマックとか死んでもヤだ！！！！！！！
お腹ペコペコだけど絶対バーガー系のファーストフードで妥協したくないと必死に探したら、ザルツブルクに行った時おいしそうだなと思ってた魚専門のお店を発見。
ウィーンにもあるということはチェーン店なんでしょうけど…試したかったし値段も予算くらいだし！と思って入ってみました。

（上）お店の外観。料理が並んでいるので好きなのを言って取ってもらい、清算するタイプ。
TDLでいうと、ハートの女王のレストラン形式です。
（下）Seelachs（タラ科の白身魚）のグリルと、付け合わせのおいも、それからサラダ。
入口の上に乗ってた写真ではグリルとおいもの横に緑の野菜があったからついてくるだろうと思ったのに、お店の人はグリルとおいもだけのせてハイと渡してきました。
これだけじゃちょっと栄養バランスが…と思い、予算は少しオーバーしますがサラダも取りました。
旅行先で野菜を取るのってほんとに難しいですね。

お腹は満たされたんですが、満たされすぎて苦しい…！
このままホステルに戻って寝たらやばいと思って、KarlsplatzからVolkstheater方面に向かって歩いて帰ることにしました。
オーパーリンク沿いにてくてく歩き、途中、ちょこちょこと寄り道して観光も。

（上）王宮庭園。結構広いです。
（下）王宮庭園の敷地内に建っている、熱帯蝶類博物館。
たくさんの人が芝生に座り込んでて、まるでピクニックするための広場みたいになっていました。
…のんびりするのはいいけど、ゴミは片づけろよ！！！！王宮庭園なのに汚い…

（上）民族学博物館、兼、美術史博物館。
（下）上の博物館の反対に位置する自然史博物館から撮ったマリアテレジア広場。
真ん中のでっかい像がマリアテレジアです。

マリアテレジア広場に行くと、自然史博物館側がなんだかやけに賑やか。人もいっぱい！
もう7時すぎなのに何なんだろう…？と思ったら、天体関連のイベントをやっていました。

それぞれの惑星の色の服を着た人が実際の軌道を模して動くということをやってたり、大小様々な天体望遠鏡で月観察をやってたり。
私も混ざって望遠鏡をのぞかせてもらいましたが、あんなに大きく、はっきりと月が見えるものなんですね。クレーターもばっちり。
理科の教科書くらいでしか見たことなかったのでちょっと感動しちゃいましたよ。

写真では小さいけれど、天体望遠鏡ではとてもきれいに大きく見えたお月様。
天体関係には疎いけれど、こうして宇宙の神秘の一端に触れるとロマンを感じますね。素敵だ！

予期していなかったイベントの雰囲気も楽しめてとってもいい気分で宿に戻りました。
夕方から8時すぎまで5時間程度の散策でしたが、手始めとしてはなかなか良い感じで回れたと思います。
本格的な観光は明日丸一日使って行うので、この日も23時前には就寝。
明日に備えて体力回復！