2008/09/10 - 2008/09/10
63位(同エリア80件中)
ぶどう畑さん
2008.9.10(水)ツークシュピッツェ観光
この旅の大きな目的のひとつ、ドイツ最高峰のツークシュピッツェに登りました。
登山電車に乗って、頂上の十字架を見て、展望台のレストランで山を眺めながらランチ。麓の湖“アイプゼー”にも行きました。
雄大な山の景色を楽しんだ日でした!
(旅行期間:2008年9月5日〜9月14日)
- 交通手段
- 鉄道
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8時、食堂へ行く。朝食のビュッフェ・メニューは、種類豊富とは言えないが、ハムやチーズ、ヨーグルトなどが並んでいた。
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では、いただきま〜す!
ありゃ、フォークがない。隣のテーブルを見るが、セッティングされているのはナイフだけ。スイスでも同じようなことがあった。あの時はフォークをもらったけれど、これは一般的なことに違いない。周りの人を観察する。
なるほど、パンに挟んで食べるのか。みんな、カイザーゼンメルという丸いパンを横に切り、ハムやチーズを挟んでいる。でも…、やっぱりフォークが欲しい。 -
9時半、鍵を預けて出かけようと思ったら、フロントが空っぽ。
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しばらく待っても誰も現れず、ウロウロするうち、壁にキーラックを見つける。
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ここに鍵を架ければいいんだ。
63号室は…、ん?何か入っているぞ。ラックには折りたたまれた紙。ガルミッシュの街を走るバスにタダで乗れたり、入場料が割引になったりするビジターカードだった。ポケットに入れてホテルを出る。 -
駅へ向かいがてら、クーアハウスの場所を確認しよう。
フォン・ブルク通りを行き、国際会議場前のリヒャルト・シュトラウス広場から奥の公園に入る。 -
緑豊かな公園にはステージがあり、椅子が並んでいた。
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クーアハウスの矢印を追っていくと、建物が現れる。そこがクーアハウスで、小さい美術館になっていた。温泉保養施設じゃなかった…。温泉に入れると思って、水着持ってきたのになぁ。
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広場から続くオリンピック通りを歩き、バイエルン・ツークシュピッツェ登山鉄道駅へ。
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そうだ、お金をおろさなきゃ。登山鉄道は45ユーロもするため、懐が心もとない。
ドイツ国鉄の駅にキャッシュ・ディスペンサーを探しに行ったら、カードを差し込んで扉を開けるようになっていた。クレジットカードを入れてみたものの反応なし。
困った、さっき、シュトラウス広場近くで見かけた銀行に寄ればよかった…。 -
登山鉄道駅に戻り、窓口でおずおずと「クレジットカードは使えますか?」聞いてみる。ホッ、使えた。
そして、キーラックに入っていたビジターズカードのおかげで42.5ユーロになる。 -
10:15の電車はそこそこ混んでいて、どうにか席に座る。
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車内には液晶画面があり、それぞれの駅から乗り継げるロープウェーの表示が出るだけでなく、トイレやレストランの有無まで分かるようになっていた。
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2つ3つ駅を過ぎると窓側があいて、席を移る。
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アイプゼー駅を出ると、標高がグングン上がる。
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トンネルの手前のRiffeleiss駅では、電車を降りて、アイプゼーを見下ろせるよう、短い停車時間が設けられていた。
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ここから先は終点までトンネルを走る。液晶画面は非常口や緊急時の案内に変わり、それが終わるとガルミッシュの観光案内が流れる。すご〜い、飛行機みたい。
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11時半、標高2650mのツークシュピッツプラットに到着。
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外は意外や意外、寒くない。氷河と思われる汚れた雪が、かろうじて残っていた。
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プラットからの眺めは、実に殺風景。
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足元に広がるのは、リフトの支柱が所々に立っているだけの灰色の斜面。空は薄曇って、遠くの山々は霞んでグレー。
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そんな景色を前に、携帯電話で話している男の人がいる。
彼は登山電車の中でも、ずっとしゃべり続けだった。風邪気味なのか、鼻をかんだり、咳をしながらも、電話してるか、同行者とおしゃべり。そして、ここでも電話ですか…。お仕事忙しいんですね。 -
少し斜面を上った所に立つ教会へ行ってみる。
ガルミッシュに興味を持ったのは、友人のN夫妻が山の教会で結婚式を挙げたのがきっかけ。
5月初めの山は銀世界。スキーヤーに交じり、登山電車とロープウェーを乗りついで向かった教会は、実は遭難者を弔うために建てられたものだったと聞いている。 -
この教会かなぁ。
見せてもらった写真では、もう少し大きかったような気がしたけれど、帰国後確認したら、式を挙げたのは、まさにこの教会だった。 -
プラットからロープウェーに乗り、12時、山頂駅に着く。
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いざ、金色の十字架の立つ山頂へ!と思ったら、“ここから先は危険”の立て札。やめておこう…。
山頂はあきらめ、展望台からの景色を楽しむことにする。 -
アイプゼー側は崖が切り立っていた。
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ツークシュピッツェ山頂からグロサーヴァクセンシュタインかに向かって鋭い稜線が続き、えぐれた谷の様子にも惹きつけられる。
空はますますどんよりして、残念ながら、アイプゼーは綺麗に見えない。 -
オーストリア側へ行くと、下から吹き上げてくる風が強く、手がかじかむほど寒い。場所によって、こんなにも違うんだ。
ツークシュピッツェは、オーストリアのエーヴァルトからもアクセスできるため、オーストリアへ抜けるルートを検討した。が、調べていくうち、ロープウェー乗り場からエーヴァルト駅が離れているとわかった。ガイドブックの記述を見ても、特に魅力的な場所に思えず、ドイツ側の周遊コースを取ることにした。 -
せめて、どんな所か見下ろしたいとやってきたものの、景色が霞んでいるうえ、雨が降り出し、展望台から下りる。そこでレスランの表示を見つけた。ちょうどいい、お昼にしよう!
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ツークシュピッツェ山頂にはレストランが3つ。ドイツ側はちょっと構えた感じ。
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展望台の上の店は、山小屋風で小さい。
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そしてオーストリア側は、スキーリゾートっぽい内装で、カフェテリア方式だった。
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残念ながら窓際のテーブルは空いていなかったけれど、窓を見下ろせる席をキープ。何を食べようかな。体が温まるものがいいな。バイエルン地方の郷土料理“レバークヌーデルズッペ”にしよう!
レバーの入った肉団子はふんわりとやわらかく、とてもおいしい!今まで食べたなかで一番だね。荒々しい景色を眺めながら、満足のランチタイムとなった。 -
お昼を食べている間に雨は上がり、再び展望台へ。黄色いくちばしの山ガラスが数羽、お弁当を食べている人のおこぼれを狙って柵に止まっていた。山ガラスは、ドイツ最高峰に難なく来れるようだ。
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時々空は明るくなっても、眺望は相変わらず。
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14時のロープウェーで麓のアイプゼーへ。
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湖の周りを歩けるのかな?
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他の人について左手に行くと、鴨の遊ぶ小さい浜に出る。
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さら先に進むと、屋根のあるベンチがあり、そこから湖岸のホテルがよく見えた。
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向こう岸には橋らしきものがあるよう。渡りたい!引き返して橋を目指す。
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ホテルの裏側、うっそうと木の茂る斜面の道を行くうち、どうでもよくなってきた。
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ガルミッシュへ帰るとするか。登山電車のアイプゼー駅に向かった。
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15:15、登山電車に乗る。
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隣のボックス席に座ったのは、小さい男の子2人を連れた家族4人。ツークシュピッツプラットでも、アイプゼーでも見かけた親子だ。下の子が、まだ小さいのに眼鏡をかけているのでわかった。
小学校低学年くらいの上の子は、デジカメを使いたいとせがみ、両親と弟の写真を撮る。その時の言葉が「家族の写真だー!」いっちょ前のひと言に、お父さんは大笑い。周りの人達も思わずクスッ。微笑ましい一瞬。 -
小屋の点在する草地が見えてきて、15:50、ガルミッシュ到着。
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“やや華やかな雰囲気”なる通りへ行ってみたい。歩き出したが、途中で道を間違えているのでは?と思い始める。
交差点まで来て、道行く人にクーアハウスの方向を聞いてみたが、知らないと言われ、来た道を戻る。
どこかで左に曲がればいいような気がするんだけど…。思った時、宿泊を検討したホテル・ツークシュピッツェが見え、ホッとしてクランマー通りに入る。 -
壁に描かれたフレスコ画や花いっぱいのベランダを眺めながら歩くうち、歩行者天国の通りにぶつかる。
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目的の場所に着いたようだ。
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左のほうには、電車から見えた教会。地図を見る。さっき、道を聞いた角を曲がれば、教会の近くに出たのかも…。
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目抜き通りの中ほどで、テイクアウトのジュース屋さんが目に止まり、ノドが渇いていることに気づく。
この店、いろんな果物を組み合わせて“何に効く”をウリにしているらしい。
“Ingwer”ってなに?試してみよう。飲んだらクワーッときた。辛い!ショウガだ。ジュースにショウガを使うなんてユニーク! -
通りの終わりはシュトラウス広場だった。な〜んだ、ここへつながっていたのか。朝の静けさとは打って変わって、通りはたくさんの人がそぞろ歩く場所になっていた。
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17:10、ホテル到着。
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花いっぱいのベランダの椅子に腰かけ、しばし山の景色を楽しむ。
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このホテルを予約する時、ツークシュピッツェを望む部屋があるかどうかを確認したが、小さい山が見える部屋ならあるという返事だった。
でも、今見てる山はどうみてもツークシュピッツェ。絵ハガキと見比べる。十字架のある山頂は、手前の山の頂に隠れているのかなぁ。
ま、いずれにせよ、ツークシュピッツ山群であることは確か。余は満足じゃー!
お隣さんもベランダに出ているよう。話し声が聞こえてくる。あの人たちは、ここに何泊するんだろう。 -
18時近く、夕立が降り出し、辺りはあっという間に真っ白に。
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山の天気は変わりやすい。30分ほどで雨は上がった。
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この日は部屋で夕食にする。持ってきた食料をひとつも食べてないこともあるが、ドイツ対フィンランドのサッカーの試合を見たいため。
19時、ご飯を食べながらテレビを見る。番組には、コメンテータとしてカーンが出ていた。 -
カーンの現役時代の映像や出場選手の紹介があって、19時半過ぎ、キック・オフ。
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バラックは出場しないのか…。わかった途端、早くも眠くなり、大きなバスタブにお湯を張る。ハーフタイムはお風呂タイム。
21時、ドイツ2点、フィンランド3点のところで、眠気に耐え切れず、就寝。
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この旅行記へのコメント (2)
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- frau.himmelさん 2020/07/28 17:12:57
- 10年以上も前の旅行記・・・
- 次回はどこの旅行記にしようか、ダラダラ悩んでいます。
ツークシュピッツェ?ボーデン湖?それともベルリンかはたまた国内旅行か・・・。
材料はいくらでもあるのに、どうも気分が乗らない。時間だけは過ぎていく、焦る!
皆様の旅行記で背中を押していただこうと、10年以上まえのぶどう畑さんの旅行記にお邪魔しました。たしかツークシュッピッツェでお友達が結婚式を挙げられたって思い出しまして。
今のぶどう畑さんの旅行記も素敵だけど、この頃は若い感性に満ち溢れていましたね。
プリーンやミュンヘン、ベルヒテスガーデン、楽しそうな旅行記がメジロおし。今はフランスやスイスの小さな町や村を飄々と歩き回っているぶどう畑さんにとっては、どちらかと言うとドイツ初心者のころ。そんな旅行記がまたいい。
ときどき見せていただきますね。
himmel
- ぶどう畑さん からの返信 2020/07/28 21:14:54
- Re: 10年以上も前の旅行記・・・
- himmelさん
ぶどう畑です。
懐かしの旅行記にお越しいただき、コメントをありがとうございます。
友人が結婚式を挙げたこと、覚えていてくださったのですね。
ツークシュピッツェは、2000年7月、初めてのドイツ旅行でミッテンヴァルトに行った時に通過したのですが、雲に覆われて山はどこ~???だったのです。
2008年の旅行で山頂を目指すことができましたが、天気がイマイチで残念…。
でも、ホテルから毎日ツークシュピッツェ山群を眺め、大満足でした。
この旅行は、キームゼーの景色も素敵で、選んだ滞在地はアタリでした。
そんなプリーンに、himmelさんはドイツ語の勉強で滞在されたんですよね。
旅行は生きがいと思っていたけれど、不思議と旅行に行きたい気持ちは置きません。今は命のほうが大事。
去年、念願のラヴェンダー畑を訪れ、腰が重かったクリスマス・マーケット巡りをして、ホント良かった。
いつになったら安心して旅行に行けるようになるかわかりませんものね。
旅行先で感染したくないし。
今はステイ・ホームが当たり前になり、すっかり家ランチにもなじんで、キッチンに立っている時間が長くなりました。
次の旅行に旅行記アップのお尻を叩かれない今、どうも気が乗らず、おろそかです…。(^^;
コロナは感染者は増える一方で先が目えない…。
明るいニュースが欲しいですね。
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