ローマ6日間　3日目「ローマの元日」　

2003/12/30 - 2004/01/04

2日目の予定は午後からGreenLineTours主催の観光のみなので、朝はゆっくりしても良かったのだけど、時間の許す限り街歩きして様々見て周ろうと思い、朝6時には起床。ひとまず朝食を済ませる。朝はやっぱりカプチーノです。充分に温まったところで、ホテルを後にして、いざローマの街へ。とは言え、行く宛ても無くテルミニ駅のバスターミナル近辺を散策。昨晩のカウントダウンの騒ぎが嘘の様にしんと静まりかえっていた。

【ツアー】
LOOKJTB「パーソナル　ローマ6　マッシモ・ダゼリオ」
【現地代理店】
JTB ITALY S.R.L.
【日程】
07:30　朝食：ホテル内「American Bar」
08:30?12:30　ローマ市内散策
13:30?16:30　ローマ郊外観光　
17:00　夕食：Sfizio Pizza（ピザ）
19:30　夜食：RistoranteTudiniGabriele&Tomoko（ポモドーロ）
マッシモダゼリオ泊

エリア ローマ(イタリア)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 3.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 観光バス 徒歩
• 航空会社: KLMオランダ航空
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）
• 利用旅行会社: JTB

バスターミナルの先にある公園の木陰には薄っすら霜柱。サクッサクッと無意識に霜柱を踏み歩く。ローマに来てまでやる事ではないけど･･･。気付くと公園の端で、映画「ローマの休日」でアン王女がトラックから降りた場所である共和国広場まで来てしまったらしい。

共和国広場 広場・公園

ふと広場の脇にサンタ・マリア・デリ・アンジェリ教会を発見。教会なら休日でも朝早くても観光できるはず？ ミケランジェロによる設計は古代遺跡の壁を利用したファザードです。

サンタ マリア デッリ アンジェリ教会 寺院・教会

古代遺跡とは思えないぐらいに壁面いっぱいに装飾さ
れていて神聖な気持ち。古代ローマ浴場跡に建てられた教会天井も思ったより高く、ステンドグラス越しのやわらかな光が巧く教会内に活かされてました。

教会をあとにしてテルミニ駅 へ。電車はもちろん、バス、地下鉄、タクシーとローマ観光の拠点となるので、いろいろ考えてコロッセオに行く事に。地下鉄B線に乗って一路コロッセオ駅へ。噂に聞くほど地下鉄は危険でなかったです。

テルミニ駅 駅

皇帝ヴェスパシアヌスにより着工の古代ローマの娯楽施設フラヴィウス家の円形劇場。通称「Colosseo（コロッセオ）」 。

コロッセオ 建造物

朝の早い時間だったせいか売店も開店前の準備してたし、観光客も少なかった。コロッセオは休みで中には入れないけど、とりあえず1周してみる。

北側の外観は4層がほぼ完全な状態で当時の栄華を垣間見れた気がしました。アリーナへと続く回廊を見てると映画「グラディエーター」のマキシマス将軍の勇士や場内の歓声が目に浮かんでくる。

剥き出しになっている内壁、かつて剣闘士が通っていた回廊等、古代ローマの息吹を感じるにはコロッセオは一番かも。

コロッセオを1周すると広場の一角に建つ、皇帝コンスタンティヌスにより着工の凱旋門に。パリにある凱旋門の原型にもなっており、歴代皇帝の建造物から移したレリーフが、惜しみなく門を装飾していて時の皇帝の権威の象徴と言った感じ。かのナポレオンが喉から手が出る程に欲しかったのも分かる気もします。

コンスタンティヌスの凱旋門 建造物

知らない街では足の疲れも忘れる方で、気付いたらコロッセオ駅の一つ先、チルコ・マッシモ駅まで歩いてしまったらしい。通りの向こう側に拡がる緑地に行ってみる。映画「ベンハ-」のモデルとなった古代ローマの競技場跡です。

チルコ マッシモ 史跡・遺跡

ジョギングする人、犬の散歩する人、サッカーボールで楽しむ人･･･今でこそ市民の憩いの場だけど、実は古代ローマ時代の競技場で25万もの人が観戦したんだそうで競技を見る観客席の跡もありました。緑を這って来る風が何とも心地良い。

競技場跡に隣接する様に存在してたのはアウグストゥス帝の家。

ローマ歴史地区、教皇領とサン パオロ フオーリ レ ムーラ大聖堂(イタリア) 寺院・教会

緑吹くチルコ・マッシモも足取り軽くサンタマリアインコスメディン教会へ。相変わらず海神トリトンをモチーフにした古代ローマ時代の井戸の蓋「真実の口」は行列が出来てました。

サンタ マリア イン コスメディン教会（真実の口） 寺院・教会

一方、教会の中はと言えばガラガラ･･･祭壇にはビザンチン様式のモザイク。高い位置に窓があるせいか薄暗いけど、設けた灯りが箇所を照らしていて神聖です。

教会をあとにして更に進むと道沿いに古代ローマの劇 場跡でコロッセオのモデルになった半円形劇場のマルチェッロ劇場がありました。3層から成る様式の建物は今でもアパートとして使われているんだそうで確かに上の階は窓もあり、ローマって遺跡と共存してると思いました。

マルチェッロ劇場 史跡・遺跡

劇場の裏側に拡がるユダヤ人街を散策。入り組んだ狭い路地の石畳が何とも雰囲気いい。路地を抜けた広場には枢機卿ファルモーゼの寄進により建築されたイエズス会の主教会ジェズ教会がありました。

ジェズ教会 寺院・教会

フランシスコ・ザビエルの右手遺骨が安置されている大理石や金箔を使ったバロック装飾礼拝堂ではミサの最中でしたけど、身廊天井やクーポラのフレスコ画は一面の価値ありでした。

ヴェネツィア広場から路線バスに乗ってヴァチカンへ。礼拝客で混むサン・ピエトロ大聖堂は1月1日とあってさすがに人がいっぱいでした。

サン ピエトロ広場 広場・公園

さすがカトリックの総本山だけあり様々な国から礼拝に来ていた様です。

サン・ピエトロ広場から伸びるコンチリアツィーオネ通りを歩いていくとテヴェレ川のほとりに城砦発見。元は皇帝ハドリヌスの霊廟ながら、いかにも中世の城って感じのサンタンジェロ城です。

サンタンジェロ城 城・宮殿

「ローマの休日」ではアン王女の休日の最後の夜に、サンタンジェロ城を背景にテヴェレ川の川岸でダンスパーティのシーンが出てくる。夜のシーンだったけど、昼間の川岸から見る城も結構いいもんです。

サンタンジェロ橋 建造物

午後からはGreenLineTour主催の観光。JTBの市内観光でも見たカンピドーリオ広場やフォロ・ロマーノを観光してバスは郊外へと走る。

フォロ ロマーノ 建造物

途中、車窓からでピラミッドが見えました。古代ローマ時代の法務官ガイウス・ケスティウスの墓で、何でもヨーロッパでは唯一のピラミッドだそうです。

ピラミデ 史跡・遺跡

バスは走ることしばらく皇帝コンスタンティヌスにより建立のサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂に到着。ローマ4大聖堂で一番美しいと言われるだけあって教会らしからぬ外観。

サン パオロ フオーリ レ ムーラ大聖堂 寺院・教会

教会内も至る箇所に見事な装飾が施してあり、モザイク装飾された捩れ柱等、芸術的観点からも見ごたえのある教会でした。

木洩れ日の差す堂内にバジリカ様式の天井装飾。

コロッセオにて市内観光を解散してからローマ4大聖堂で、教皇メルキアデにより建立のサン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ聖堂へ。

サン ジョヴァンニ イン ラテラーノ大聖堂 寺院・教会

かつて法王庁が置かれてただけあり格式高い感じ。預言者の彫像が並ぶ壁や後陣のモザイクの中、厳かに行われるミサは中世の雰囲気たっぷりでした

ラテラーノ聖堂を出るとすっかり夜でした。夜とは言え、街中にはまだ観光客がライトアップされたコロッセオで古代ローマへの思いを馳せてました。

コロッセオ 建造物

夜のローマはライトアップの場所が多くて綺麗だったでしばしコロッセオの周辺を散策してから、地下鉄に乗って一路テルミニ駅へ。

コロッセオ駅 駅

テルミニ駅で降りて、ターミナルを抜けるとバールやピッツェリアが軒を並べるジョヴァンニ・ジョリッティ通り。まだピザも食べてなかった･･･と言う事で1軒のピッツェッリアSfizio Pizzaに。

スフィツィオピザ ピザ

マルゲリータをチョイスして本場イタリアのピザを食べました。トマトやオリーブ等、思ったよりも具がいっぱい乗っていて美味しかったです。

ピザと来たら次はスパゲティで入ったトラットリアRistoranteTudiniGabriele&Tomoko。日本語も通じる店とあって、日本人客がいっぱいでした。

トモコ トゥディーニ(旧リストランテ トゥディーニ ガブリエーレ＆トモコ) イタリアン

こちらで食べたのがポモドーロ。いわゆるシンプルな
トマトソースのスパゲティだけど、ローマだからとい
う事を抜きにしても美味かったです。ローマ独特の固めに茹でた麺がいいのかも？