2009/12/23 - 2010/01/02
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ヌールッディーンさん
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児玉源太郎・台湾総督と後藤新平・民政長官を記念して1915年に建てられた、新古典主義的なファサードを持つ建築。『地球の歩き方』にはルネッサンス様式と書かれていますが、ファサードのやや本格的なギリシア神殿風の様式が目立ちすぎて、あまりルネッサンス様式には見えなかったりします。
博物館としては1908年に台湾の南北縦貫鉄道が全線開通したこことを記念して台湾総督府博物館が設立されていたが、新館が建てられたことによって移設されたものです。
展示内容は台湾原住民や自然などに関するものなどのほか、児玉源太郎や後藤新平の銅像や台湾発の機関車「騰雲号」と1872年に日本の新橋-横浜間の開業時に走っていた10両のうちの1両である「9号蒸気機関車」が目玉ですが、この建築自体が最大の見所かもしれません。
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この建築の最大の精華と言われる、中央ロビーのドーム。
ダブルドームになっていて、やや扁平なペンデンティヴ(四角形の土台と球形のドームを繋いでいる三角形の部分)が特徴的に思えました。このドームは博物館の公式サイトでは「ローマ式」と言われますが、このようなペンデンティヴやダブルドームはビザンツ帝国で多用されたように思われます。(ペンデンティヴが発明された後、初期のもので最も有名なのはアヤソフィアで、これは6世紀の作品であり、西ローマ帝国滅亡以後のものです。)
このロビーは確かに一見の価値があると思います。台湾のイメージとはちょっと違う感じですが…。 -
中央ロビー
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コリント式の柱頭
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児玉源太郎の像。
児玉源太郎は実際は台湾総督以外の職務も兼務していたため、あまり台湾にはいなかったとも聞きますが…。 -
後藤新平の像。
実務的に台湾経営を取り仕切っていたのは児玉よりもむしろ後藤だったようです。ちなみに、新渡戸稲造を台湾に招聘したのも後藤新平です。 -
児玉と後藤の像はもともと中央ロビーの左右にあるニッチに納められていました。
現在は(創建当時は存在しなかった)三階の児玉・後藤銅像陳列室に置かれています。 -
建物のオリジナルの床。
現在の一階ロビーの床は新しいものですが、(確か)二階の床はオリジナルのものだそうです。 -
中央ロビーの上の方にある窓。
窓の周りはパイナップルやバナナなど台湾特産のフルーツで飾られています。
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