2009/12/30 - 2009/12/30
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morino296さん
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2009年最後の旅は、久々に日光へ行ってきました。
前日で仕事納め、休みとなったこの日は、カメラ好きの先輩二人と、年納め写真撮影と忘年会を兼ねて、久々に日光東照宮へ行ってきました。
日光東照宮の建物に刻まれた彫刻の総数は5,173体もあるそうですが、一体いくつ見られたのでしょうか。
旅行記は3部構成です。
①輪王寺、東照宮(前半)
②東照宮(後半)
③二荒山神社、大猷院
コメントは、日光観光協会、日光東照宮のHPを参照しています。
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日光東照宮
いよいよ陽明門です。
陽明門の前にはテントが張られていました。
これは、お正月の初詣の参拝者のために設置されたものでしょうか。
(右の建物は鐘楼です) -
日光東照宮 唐銅鳥居と陽明門
日本で最初に造られた青銅製の鳥居(高さ6m)は、3代将軍家光が金2千両を費やして建てたものだそうです。 -
陽明門(国宝)
日光東照宮の建物を代表する陽明門は、高さ11.1mの2層造り、正面の長さ7m、奥行き4.4メートル。
陽明門の名称は、宮中(京都御所)十二門のうちの東の正門が陽明門で、その名をいただいたと伝えられる。
江戸時代初期の彫刻・錺金具(かざりかなぐ)・彩色といった工芸・装飾技術のすべてが陽明門に集約され、
その出来栄えは一日中ながめていてもあきないので「日暮らし門」とも呼ばれるそうです。
とりわけ見事なのが、500を超える彫刻の数々です。 -
陽明門
中央が盛り上がり、両端が反り返った曲線を特徴とする唐破風の軒下に掲げられた「東照大権現」の額の下で2段に並んでいるのは、上が竜。下は「息」(「いき」と読むのか「そく」なのか、その読み方すらいまだに不明といわれます)。 -
陽明門
「東照大権現」の額(後水尾天皇の筆による勅額)の下で2段に並んでいるのは、上が竜。下は「息」。
上段の竜との違いは、牙があってひげがないことと、上くちびるに鼻孔があることだそうです。 -
陽明門
陽明門
竜と息の違いは、この角度の方が分かりやすいでしょうか。 -
陽明門の彫刻
人物の彫刻があるのは、陽明門と唐門に限られるそうです。
左の中央にある「周公聴訴(しゅうこうちょうそ)」。
古代中国の政治家・周公は髪を洗いながら訴人の訴えを聴いたという故事をあらわしている。 -
陽明門の彫刻
「周公聴訴(しゅうこうちょうそ)」の右は「訴人」 -
陽明門の彫刻
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陽明門の彫刻
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陽明門の彫刻
君主の四芸といわれた「琴棋書画の遊」のひとつ「展書(習字)」 -
陽明門の彫刻
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陽明門の彫刻
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陽明門の彫刻
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陽明門の武人(右側)
誰でしょうか?
分かりませんでした。
虎の皮に座っているようです。 -
陽明門 唐獅子(腰羽目の部分)
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廻廊(国宝)
陽明門の右側接合部分の彫刻 -
廻廊(国宝) 右側
陽明門の左右に延びる建物で、外壁には我が国最大級の花鳥の彫刻が飾られています。いずれも一枚板の透かし彫りには、極彩色がほどこされています。 -
陽明門
胡粉(貝殻をすりつぶしてつくった白色の顔料)を塗った12本の柱には、グリ紋と呼ばれる渦巻状の地紋が彫られている。 -
陽明門
陽明門には、霊獣と呼ばれる想像上の動物が194体いるそうです。 -
陽明門 裏側(北側)の狛犬
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陽明門 裏側(北側)の狛犬
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陽明門 「魔除けの逆柱」
門をくぐり終わる左側の柱は、グリ紋の向きがこの柱だけ異なっています。
(グリ紋それ自体に魔除けの意味があるそうです。)
建物は完成した瞬間から崩壊が始まる。それなら1か所だけ仕様を違え、建物はまだ未完成であると見なし、建物が長持ちするよう願ったといわれます。 -
陽明門の彫刻
「四睡」で豊干(ぶかん)、寒山(かんざん)、拾得(じっとく)の3人が虎と眠っている。
禅の悟りの境地を表している。 -
陽明門の彫刻
これはフクロウでしょうか? -
陽明門の裏側(北側)
「唐子(中国の子ども)遊び」と呼ばれる20の彫刻も並びます。
徳川家康公の「平和への願い」と言われます。
子どもはどんな時代でも宝物以上に大切であり、子どもに「正しい道を歩んで平和の礎になってほしい」という願いを、唐子の彫刻は訴えているといわれます。 -
陽明門の彫刻 「唐子遊び」
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神輿舎(しんよしゃ)
陽明門を潜り左側にある建物 -
神輿舎(しんよしゃ)
虎の彫刻 -
神輿舎(しんよしゃ)
建物内部の天井画は「天女舞楽の図」は天女の絵では日本一の美人といわれているそうです。
東照宮の主祭神である徳川家康公、配祀神の豊臣秀吉公と源頼朝卿の3基の神輿が納められています。
春秋の千人行列(神輿渡御祭)では、約800Kgの神輿を55人で担ぐそうです。
寛永13年(1636)製作の初代の神輿は約1.1トンあったそうですが、現代人には重すぎるからとの理由で引退、昭和40年に2代目が新調されたそうです。
ちなみに、初代の神輿は宝物殿に展示されているそうです。 -
陽明門の裏側(北側)
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陽明門の内側にある水鉢には厚い氷がはっていました。(寒いはずですね)
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唐門と拝殿の屋根
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唐門(国宝)
陽明門を潜ると正面ある小さな門(間口3m、奥行き2m)ですが、建物全体がが胡粉で白く塗られ、「許由と巣父(きょゆうとそうほ)」や「舜帝朝見の儀」など細かい彫刻がほどこされています。
古代中国の伝説上の皇帝、舜帝が残した「内平外成」の言葉から「平成」の元号が選ばれました。
東照宮で最も重要な本社の正門で、江戸時代には「御目見得」(将軍に拝謁できる身分)以上の幕臣や大名だけが使えた。
今でも唐門は、正月や大祭などの祭典のときと、国賓に相当する参拝者だけしか使えないそうです。
門柱と透塀の境にある鶴のデザインは、日本航空のマークでもおなじみのものだそうです(今回は見られませんでした)。
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唐門(国宝)の彫刻
東照宮の建物に刻まれた彫刻の総数は5,173体。
最多は本社の2,468体(本殿1,439体、拝殿940体、石の間89体)、
次いで唐門の611体(内、小さな花の彫刻が400体)、陽明門が3番目で508体。
彫刻をテーマで分類すると人物、霊獣・動物、花鳥、地紋の4つになり、それらが使われている建物や場所に、法則があるそうです。
人物の彫刻があるのは陽明門と唐門に限られ、霊獣の唐獅子は陽明門に、獏は本殿にそれぞれ集中しているそうです。 -
唐門の屋根の龍
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一本燈籠
唐門の右横に置かれている燈籠は、東福門院(将軍秀忠の娘で後水尾天皇の中宮)が奉納されたもの。 -
神楽殿
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祈祷殿(重文)
結婚式や初宮などのご祈祷が行われます。 -
眠り猫(国宝)
左甚五郎の作と伝えられる「眠り猫」
東回廊の奥社参道入り口にあり、東照宮の数ある彫刻のなかで最も有名な彫刻。 -
「眠り猫」(国宝)
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「眠り猫」の真裏にある「雀」の彫刻
猫が起きていれば雀は食われてしまうが、東照宮では猫も居眠りして雀と共存共栄。
戦乱が治まり、平和な時代がやってきたことを表しているという解釈もあるといわれます。
(確かに、飛び立つ雰囲気はありませんでした) -
坂下門
「眠り猫」と「雀」を潜るとこの坂下門があり、ここから約200段の石段を上ると奥宮があります。
江戸時代は将軍しか入れなかった「開かずの門」。全体に胡粉を塗った清楚な感じだが、柱や天井を飾る金具は七宝焼。欄間には鶴、腰羽目には牡丹と唐草模様の彫刻があります。 -
坂下門の上から振り返ると本社などの屋根が並びます。
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奥宮へ上る石段
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奥宮への石段と唐銅鳥居
200段も結構キツイです。
唐銅鳥居は、天和3年(1683)、石鳥居を改めたもの。 -
唐銅鳥居の勅額は後水尾天皇の宸筆
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鳥居をくぐった右手にある銅神庫
宝蔵とも呼ばれ、江戸時代には家康公の位記・宣旨類、甲胄、刀剣など貴重な神宝を収蔵していたそうです。 -
奥宮の狛犬
松平右門正綱、秋元但馬守泰友の寄進。
寛永年間、当宮の造営の功により、特に奉納を許されたそうです。 -
奥宮の狛犬(左)
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奥宮拝殿(重文)
最後の石段を上ります。
建物全体が、銅板で包まれており、その上に黒漆が塗られています。
かつては、将軍しか昇段参拝は許されていなかったそうです。 -
奥宮 鋳抜門と宝塔
鋳抜門(重文)は、慶安3年(1650)に作られたもの。 -
奥宮の宝塔
徳川家康公の墓所。
この神域は、350年式年大祭(昭和40年)を記念して特別公開されています。 -
奥宮 叶杉
樹齢約600年の杉、祠に向かって唱えると願いが叶うそうです。
皆さん並んで願い事をされていました。 -
奥宮の社務所にあった「眠り猫」の絵馬
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陽明門の武人(左側)
この武人も誰か分かりませんでしたので、御存知の方がいらっしゃれば、教えてください。
出入りが別の一歩通行になっているため、向かって左側は出る時に撮りました。 -
廻廊(国宝) 左側
陽明門の左右に延びる建物で、外壁には我が国最大級の花鳥の彫刻が飾られています。いずれも一枚板の透かし彫りには、極彩色がほどこされています。 -
陽明門
何度見てもいいものです。
(ちょっとしつこいですね) -
陽明門と廻廊
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薬師堂
本尊が薬師瑠璃光如来であることから「薬師堂」、また乱世を鎮めた家康公が薬師如来の生まれ変わりと考えられたので、本来の仏(本地)をまつったことから「本地堂」と呼ばれます。
薬師堂の内陣天井に描かれているのが有名な鳴竜で、竜の頭の下で拍子木を打つと、天井と床が共鳴して鈴のような鳴き声に聞こえます。
もとの絵は狩野永真安信の筆によるが、堂とともに焼失したため堅山南風画伯が復元したもの。 -
陽明門
今回、東照宮の彫刻はどれだけ見れたものでしょうか。
見落とした彫刻もおおくあったようで、また、次回の楽しみにしておきます。 -
唐銅鳥居から陽明門、鐘楼(右)、鼓楼(左)
中央のテントはお正月の初詣客用だと思われます。
東照宮、いっぱい楽しませてもらいました。
この後は③へ続きます。
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この旅行記へのコメント (6)
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- コクリコさん 2010/01/02 23:53:39
- 日光東照宮
- morino296さん、こんばんは。
年末の寒さが厳しい時に日光にいらしたのですね。
morino296さんの去年の充実ぶりが手に取るようにわかった2009年最後の旅行記でした。
日光へは学生時代以来行っていないので、行ったといっても若い頃でしっかり参拝したかどうかも覚えていない状態です。
morino296さんのとても丁寧な写真とコメントありがとうございました。
特に陽明門にほどこされたおびただしい霊獣には驚きました。
あんなにたくさんいるのですね!
ひとつひとつとても興味深く拝見しました。
今年も良い旅ができますように。
そして今年も楽しいお付き合い、よろしくお願いいたします。
- morino296さん からの返信 2010/01/03 00:00:03
- RE: 日光東照宮
- コクリコさん
こんばんは!
いつも有難うございます。
私も、日光は随分久しぶりでしたので、前回の記憶がほとんど薄れていて、
新鮮な感動を覚えました。
ちょっと事前の勉強不足もあり、見落としたものも多いようです。
拝観料が高いように思ったのですが、これだけのものを観れれば納得です。
また、機会があれば行ってみたいです。
今度は、金谷ホテルも・・・。
morino296
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- Rさん 2010/01/02 15:41:42
- 東照宮
- morino296さん、あけましておめでとうございます!
昨年は楽しい旅行記をありがとうございました。
今年も宜しくお願い致します。
年末は日光へお出かけだったんですね。
以前に私も輪王寺を訪れた事がありますが
突発的な訪問だったので写真が一枚も残っていないんです。
morino296さんの旅行記で色々と思いだしました。
陽明門の彫刻を細部までご紹介下さりありがとうございます。
気づかない部分がたくさんあり、再訪したくなりました。
2010年も素敵な一年になりますように☆
Rita
- morino296さん からの返信 2010/01/02 23:00:43
- RE: 東照宮
- Ritaさん
明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願いします。
そうなんですよ、年末のこの時期は、何処も結構空いていて、
狙い目だと思っています。
いつもは、鎌倉へ出掛けることが多かったのですが、
ちょっと遠いですが日光まで行ってきました。
随分久しぶりでしたので、記憶も定かでなく、新鮮に楽しむことが出来ました。
事前勉強が足らずに、見過ごしたものも多くいあるようで、
また、出掛けたいと思っています。
morino296
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- あんみつ姫さん 2010/01/01 21:31:10
- 鎌倉の八幡宮もこのような武者がおりましたよね。
- morino296さん、こんにちは。
あんみつもこの武人が誰かわかりませんが、
鎌倉の八幡宮の本殿の入口のところにも
このような武人がいたことを記憶しています。
なんなのでしょうかね。
あんみつ
- morino296さん からの返信 2010/01/01 22:06:41
- RE: 鎌倉の八幡宮もこのような武者がおりましたよね。
- > あんみつもこの武人が誰かわかりませんが、
> 鎌倉の八幡宮の本殿の入口のところにも
> このような武人がいたことを記憶しています。
そうですね!
鶴岡八幡で調べてみましょうか。
ヒントを有難うございます。
morino296
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