2009/10/29 - 2009/10/31
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funasanさん
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20世紀最大の天才「アインシュタイン」とベルンの関係は深い。彼がベルンに住んでいたわずか3年の間に「特殊相対性理論」を含む理論物理学における革命的な論文の数々を発表する。そのアインシュタインの奇跡の家を訪問する。その後、旧市街全体を見晴らせるバラ園を訪ね、最後に、大聖堂に登る。
写真:キルヒェンフェルト橋から見た連邦議事堂
私のホームページ『第二の人生を豊かに―ライター舟橋栄二のホームページ―』に旅行記多数あり。
http://www.e-funahashi.jp/
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ベルン旧市街のクラム通りの中ほどにアインシュタインが住んでいた家(写真)がある。標識が小さいので気を付けていないと通り過ぎてしまう。2階に上がり入場料6スイスフランを払って室内に入る。
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1879年ドイツ生まれのアインシュタインはヨーロッパ屈指の工科大学であるスイスのチューリッヒ連邦工科大学を卒業。就職難の苦しみを乗り越えて、1902年6月からベルンにある特許局に勤めはじめた。写真:アインシュタインが学生時代使っていた勉強机
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アインシュタインは、大学時代、コーヒーをすすりながら、何時間もクラスメートと語り合った。その中に、同じコース(物理学教職課程)を選んでいる女子学生がいた。ハンガリー出身のミレーバ・マリッチである。2人は1903年1月結婚しベルンのアインシュタイン・ハウス(写真)で暮らしはじめる。幸せなアインシュタイン夫妻!
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彼は立ちながら思索し、ノート(写真)にメモした。そして、1905年(アインシュタイン26才)彼は「光」の粒子としての性質から得られた「光量子仮説」、原子の存在を探求して得られた「ブラウン運動の理論」そして「特殊相対性理論」を完成させた。
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この年はアインシュタインにとって「奇跡の年(miracle year)」と呼ばれている。私も立ちながら思索する‥‥。今夜の夕食は何にする〜?
写真:アインシュタインの家の窓からクラム通りを眺める -
アインシュタインはヴァイオリンを愛し、(注:左利きのヴァイオリニスト)平和主義者で、ベジタリアンであった。今の私も下手なヴァイオリンを練習し、平和を望み、ベジタリアンもどきの食生活を送っている。(強引な関連付け、ほとんど意味なし!)
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アインシュタイン・ハウスを見学した後、ベルン大学に行ってみたくなり大学を探す。地図によれば駅の北側に大学があるはずなので、鉄道のガードをくぐって高台に上る。大回りしたが、そこがベルン大学の一角「アインシュタイン・テラス」(写真)。
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アインシュタイン・テラスからの眺めは抜群でベルンの旧市街が一望できる。ベルン大学(写真)とその前の芝生も素晴らしい。若くしてベルン大学に留学できたら‥‥。もう一度、理論物理を学ぶか?
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実は、ベルン駅ホーム北側のエレベーターで地上に出れば、そこがベルン大学の入り口になっている。そして、大学に入るとすぐに大きなカフェ・レストラン(写真)がある。眺望も抜群なのでランチを兼ねて訪れてみては?
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次なる目標はアーレ川を渡ったバラ園。途中、聖ペーターと聖パウル教会(写真)に立ち寄る。ゴツゴツした外観が特徴。
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聖ペーターと聖パウル教会の内部(写真)
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聖パウル教会の横に市庁舎(写真)があり、現在でも役所として機能している。
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ベルンの街はアーレ川のあたりに来ると、どこでも素晴らしい眺めに出会える。写真:アーレ川に架かるニーデック橋より北側を望む
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ニーデック橋の真中に立ち北方を見ると、ウンタートーア橋(写真)から先にアーレ川が左折している。ここが半島(ベルン旧市街)の東端であることが分かる。
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写真正面にある黄色い壁の建物が「岸壁の砦」、上方の緑の芝生あたりが「バラ園」である。高台にあるので眺めは一級品。大いに期待しよう。
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バラ園に行くまでの黄葉は実に見事。アーレ川の外側はまるで森林公園である。晩秋の今、木々は紅葉し青い空に映える。写真:バラ園から旧市街遠望、残念ながら逆光
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場所を変えて「キルヒェンフェルト橋」に行く。私はこの橋からの眺めが非常に気に入った。橋の左側に連邦議事堂とホテルベルビューパレス(写真)が堂々と建ち並んでいる。
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連邦議事堂のアップ(写真)。ベルンは街ごと世界遺産に登録されている小さな古都であるが、永世中立国スイスの首都である。
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ヨーロッパ全域が戦火にまみれた2度の世界大戦にもスイスは中立を保ち、ユーロで統合されたヨーロッパ通貨に対して未だに「スイスフラン」を堅持している。写真:キルヒェンフェルト橋から右側を望む
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武装中立、通貨統合に組しないスイス人の自主独立精神には敬意を表する。
写真:河原にあるレストラン -
キルヒェンフェルト橋を渡った所にベルン歴史博物館(写真)がある。ここにはアインシュタイン博物館も併設してあるというが、時間がないので写真だけ撮って入場はパスする。
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ベルン大聖堂(写真)に行く。見上げると圧倒的に巨大で尖塔は高い。1421年に着工し1893年に完成、400年以上の歳月をかけた後期ゴシック様式の大聖堂である。ベルン随一の観光資源でありながら展望台への入場時間(特に冬期)は極めて短い。
参考:塔への入場(料金4スイスフラン)
◎夏期
月〜土曜 10:00〜16:30
日曜 11:30〜16:30
◎冬期
月〜金曜 10:00〜11:30
14:00〜15:30
土曜 10:00〜11:30
14:00〜16:30
日曜 11:30〜15:30
(閉館の30分前までに入場) -
ベルン大聖堂の正面入り口にある「最後の審判」(写真)のレリーフ。本物はベルン博物館にある。
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ベルン大聖堂の内部(写真)。正面奥にあるステンドグラスは聖書の一場面を描写しているという。
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ステンドグラスの前にある「パイプオルガン」は1726年製で、5040本のパイプを持つという。
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スイス一の高さを誇る大聖堂の尖塔まで344段の階段がある。エレベーターはない。入場料を払って汗をかきながらゆっくり登る。写真:大聖堂より北方を望む。コルンハウス橋が見える。
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大聖堂の北側真下方面に聖パウル教会(写真)があり、青い尖塔が印象的である。その横が市庁舎。
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大聖堂から西側(ニーデック橋)方面を見る。旧市街はビルが密集しているが、アーレ川を渡れば広大な森である。
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アーレ川の河原に建つ豪華なホテル?マンション?賃貸アパート?ここに住めば、朝夕、河原を散歩し公園内をジョギングできる。
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大聖堂の南方、逆行になり写真がぼやけているが見事な風景が広がる。アーレ川に架かるキルヒェンフェルト橋(写真)の上に電車が走る。
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今夜はコンサートに行くので早めに夕食にする。コルンハウス広場に面しているレストラン「アンカー」(写真)に入る。「子喰い鬼の噴水」の目の前にあり、宿泊しているホテルベルンのすぐ近く。
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立地条件は抜群であるが、店内は至って庶民的、仕事帰りの地元の人達がビールを飲んでいる。1人で来てビールを飲んでいる人もちらほらいる。写真:注文したスパゲティ・ナポリタン(12フラン、1080円)Good.
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ベルンの名物料理レシュティ「Winzer-Roshti」(写真:19.5フラン、1755円)、750mlのボトルの水(9フラン、810円)を注文。レシュティは塩分さえもっと抑えてくれればうまいのであるが、我々には塩からすぎた。ビールより水のほうが高い?(噴水の水は無料)合計40.5フラン、3645円。
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コルンハウス広場から南へ少し歩いて1ブロック東の通りにくると「カジノ広場」(写真)になる。窓枠に花をいっぱい飾ってある建物は「Swiss Life(スイス生命保険)」
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カジノ広場の前、連邦議事堂の隣、アーレ川に面して建つ堂々とした5星ホテル「ベルビュー・パレス」(写真)、興味があったので、中に入ってみた。
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ホテル「ベルビュー・パレス」のロビー(写真)。宮殿らしい豪華な雰囲気、ベルン随一のホテルに違いない。
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勝手にレストラン(写真)も見学する。このレストランの外側に、アーレ川を望む展望レストランもある。夏期は抜群のロケーションである。トイレを借りて外に出る。(高級ホテル見学と無料トイレ利用は私が外国でよくやる方法)
ニューヨーク超高級ホテルめぐり
http://4travel.jp/traveler/funasan/album/10170321/ -
キルヒェンフェルト橋の手前にある「カジノ・コンサートホール」(写真)。今夜の演奏会はここで開かれる。
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カジノ・コンサートホール内にあるレストラン(写真)、演奏会前後、ここでディナーにしてもいい。優雅な雰囲気が漂う。
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10/30(金)19時の開場と共にカジノ(写真)に入る。今夜の演奏はベルン交響楽団、指揮は「ピエタリ・インキネン」、もちろん私は知らない指揮者でベルン交響楽団もはじめて聞く。
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早めにコンサートホール(写真)に行って写真を撮る。宮殿風の見事なホールに感激する。オーケストラボックスが非常に広くとってあり2階席の前方に座れば指揮者や楽団員がよく見える。
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曲目は①ラベル「ラ・ヴァルス」②シュニトケ「チェロ協奏曲第1番」チェリストは「ナタリア・グートマン」。チェロの高音がまるでヴァイオリンのような響きを持っている。難解な曲であるが圧倒的な迫力のある演奏と情熱的な指揮に驚く。写真:途中休憩タイム
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チケットは18〜80フラン(1620〜7200円)。我々の席は2階席後方の一番安い席であったが、2階席は空席が多かった。そこで、コンサート後半は2階席中央最前列の空席に移動、最高の席でコンサートを楽しむ。
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メイン曲はストラビンスキーの「春の祭典」。怒涛のように迫るオーケストラ、金髪を振り乱して熱演するハンサムな若き指揮者、その姿を見て、日頃、演奏会には無縁な妻が大感激をしている。写真:夜のブンデス広場
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この演奏会で2人の若い日本人男性に会った。2人とも音楽大学に留学中で、1人はベルンで「声楽」を、もう1人はパリで「フルート」を専攻しているという。頑張れ、若き青年達!明日はフランクフルトに帰る。いよいよ、旅の終わり‥‥。
写真:夜の連邦議事堂
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