2009/11/20 - 2009/11/25
4494位(同エリア6775件中)
わむさん
えー、イタリアに行ってきました。
本来なら、フツーに画像にコメントを付けて旅行記を作成するところですが、今回はちょっと趣向を変え、ある映画の“あらすじ”に沿って綴っていきたいと思います。
その映画とは……
「ローマの休日」です!!
いやぁ、、好きなんだよね〜この映画。
もぅオードリーのキュートさにメロメロですよ。
グレゴリーペックもダンディでカッコ良いしね。
では、不朽の名作の世界をお楽しみください!!
【補足】
・画像は実際に現地で撮影してきたものに加え、Yahoo映画のHPからも転載しています。この映画の著作権はすでに消滅しているハズなので問題ないとは思いますが、どこかから指摘があった場合は即、非表示処理をいたします。あらかじめご了承ください。
・ノーマルなイタリア旅行記もいずれUPします。そちらも気が向いたらご覧くださいませ!
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 鉄道 観光バス
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-
ヨーロッパ各国を表敬訪問中の某国王女;アン(オードリー・ヘップバーン)はイタリアのローマに滞在中。
淡々とスケジュールをこなすが、あまりの不自由さに不満を募らせ、ヒステリー状態に陥ってしまう。
侍医は王女に鎮静剤を投与して休ませるが、窓から見える街の様子が気になり、つい城(宿舎)を抜け出してしまった。
しばらくは興味深く街を散策するものの、そのうちに鎮静剤が効き始め、道端のベンチで転寝を始めてしまう。 -
そこに偶然通りかかるアメリカ通信社の記者;ジョー・ブラッドリー。(グレゴリー・ペック)
意識の朦朧とするアンとの微かな会話から教養と育ちの良さを感じたものの、ジョーは彼女を“単なるタチの悪い酔っ払い”と決め付ける。
が、放っておくワケにもいかず、ジョーは彼女のためにタクシーを拾った。
『キミの家はどこだい?』
「コロッセオ…」
『そうじゃない。キミの家だ。』
「……コロッセオ……」
行き先が決まらず困惑するタクシードライバーに、ジョーは自分のアパートの住所を告げた。
『マルグッタ51に行ってくれ!』 -
「シルクのナイトガウン(ネグリジェ)を…」
『あいにくナイトガウンは着ないんでね。今日はコレ(パジャマ)で我慢してくれ。』
ジョーはアンに(ベッドではなく)長椅子に寝るよう指示し、コーヒーを飲みに外出。 -
戻ってくると、そこにはベッドで熟睡するアンの姿があった。
ジョーはアン身体を長椅子に移動させ、自らもベッドで眠る。
〜画像はマルグッタ通り51番地にあるジョーのアパート撮影地〜 -
翌朝、目覚ましが鳴らなかったため会社に遅刻をするジョー。
その言い訳として、上司に『王女の記者会見に行っていた。』と話すジョーだったが、当然のことながら会見は中止。
上司から叱責されるが、そこで朝刊の会見中止の記事を読み、アン王女の容姿が昨日家に泊めた酔っ払いにそっくりなことに気づく。
あわててアパートの管理人に電話をするジョー。
まだアンが部屋で眠っていることを確認して部屋に戻る。
〜画像はマルグッタ通り51番地にあるジョーのアパート撮影地〜 -
未だ熟睡中のアンを長椅子からベッドに移すジョー。
その後、ようやく起床したアンは身分を隠し、自らを“アーニャ”と名乗った。
ジョーはさりげない会話からアンが王女本人であることを確信し、彼女のプライベートな独占記事(スクープ記事)の獲得を狙う。
「帰る。」というアンにわずかなお金を貸し、いったんはアパート前で別れるアンとジョー。
ジョーは友人のカメラマン;アーヴィングに協力を仰ぎ、密かにアンの尾行を開始する。
〜画像はマルグッタ通り〜 -
アンは街を散策し、まずはトレビの泉へ。
そして近くにあった床屋に飛び込む。 -
どのくらい切りますか?』
「短く。」
『このくらい?』
「もっと短く。」
『いいんですか?ホントに切っちゃいますよ!』
長い髪をバッサリと切ったアン。
そのあまりのキュートさに、理容師は思わずサンダンジェロ城近くのテヴェレ川で開かれる船上パーティへとアンを誘うのだった。 -
一方、散髪中のアンをトレビの泉で待つジョー。
その姿を収めようと遠足に来ていた子供にカメラを借りようと試みるがアッサリと断られ、おまけに引率の先生に変質者扱いを受けて断念。
〜画像はトレビの泉近くにあるバッグ屋さん。昔は床屋さんで、ここで撮影が行われたらしいが既につぶれてしまっている。〜 -
その後、理容室から出てきたアンが向かったのはスペイン広場だった。
まず、屋台でジェラートを購入。
花屋にはカーネーションを勧められるが、お金が足りなくて買えない。
すると、花屋は1輪だけアンにプレゼントをしてくれたのだった。
アンがスペイン広場の階段でジェラートを食べていると、偶然を装ってジョーが接近。
『やぁ、ずいぶんとイメージが変わったね。』
「どう?」
『すごく良いよ。』 -
ジョーはアンに今の夢(=やりたいこと)を尋ねる。
「一日中、気の向くままに何でもやってみたいの。」
『髪を切ったり、ジェラートを食べたり?』
「そう、それからカフェに入ったりウィンドウショッピングをしたり雨の中を散歩したり…ドキドキすることもしてみたいわ。でも、あなたにはどれも退屈なことなんでしょうね。」
『いや、最高だよ。そうだ!全部やろうよ。ボクも付き合うから。』
こうして、二人のローマの休日が始まるのだった。 -
まず二人が向かったのはカフェ。
パンテオン近くにある“BAR G.ROCCA”という店である。
『お父さんはどんな仕事を?』
「広報みたいなものかしら。(ホントは国王だけど。)大変みたいよ。」
『なら、辞めてしまえば良いのに。』
「あの仕事を辞められる人はいないわ。」
実は、ジョーはここにカメラマンのアーヴィングが来ることを知っていた。 -
ジョーはアンの目を盗んでアーヴィングに再度協力を依頼。
全ての事情を聞いて了承したアーヴィングはライター型の小型カメラでアンの初めての喫煙風景など、プライベートな写真を次々と撮影していく。
その頃、大刻大使館では王女の失踪に大騒動が始まっていた。
〜画像はG.ROCCAのあった場所。既につぶれており、現在は洋服やさん。〜 -
ジョーはヴェスパを駆り、アンを後部シートに乗せて街を疾走。
まずはコロッセオを観光する。 -
次の場所に向かう途中、ジョーはヴェスパを停めて交通案内人に道を尋ねる。
その隙にアンはヴェスパの運転席へと移り、そのまま興味本位で発進させてしまった。
あわてて追いかけ、後部シートに飛び乗るジョー。
初めての運転で上手く操作できるはずもなく、二人はローマ市内を大暴走。
やがては警察に追い回され、署で説教を食らう羽目となるのだった。 -
ジョーは『ボクらの結婚式に向かう途中だった。』とウソを付いて無罪放免。
「私、結婚を迫ったりなんかしませんわ。」っとアン。
『そうか。それは良かった。』
「喜びすぎです。」
『じゃぁ、哀しむ事にしよう。』
「私もウソが上手でしょ?」
『あぁ、ウソの天才だね。そうだ!あそこに行こう!!』
二人が次に向かったのはサンタ・マリア・イン・コスメディン教会。
ここにはかの有名な“真実の口”がある。 -
“ウソつきが手を口に入れると喰いちぎられる”という伝説を持つ、あの“真実の口”だ。
お互いに王女・新聞記者という身分を隠しているアンとジョー。
『やってごらん?』
アンは真実の口の手前まで手を伸ばすが、どうしても入れることができない。
「あなた、どうぞ。」
『あぁ、良いよ。』
真実の口に手首を差し込むジョー。
数秒後、彼は『うあぁぁぁ!』という叫び声とともに手首を引き抜く。 -
ジョーの手首から先はすっかり無くなっており、驚くアン。
ジョーは手首をスーツの袖に隠して引き抜いたのだった。
『ハロー!』っといって袖から手を出すジョー。
「ヒドいわ!ダマすなんて…」
『ゴメン、冗談だよ。』
「手は無事なのね?」
『あぁ。さぁ、行こうか。』
【余談】
このシーン、実はグレゴリー・ペックのアドリブだったそうです。
本気で驚いたオードリーは迫真の演技(…ってか素)で応じ、一発OKだったとか。 -
彼らが次に向かったのは、無数の板切れで覆われた壁で、通称“願いの壁”。
戦時中、この壁の先に逃げた一家が敵に見つかることなく生き延びた際、戻ってきて壁に感謝の言葉を残したのが始まりで、以来、叶えたい願いを誰もが壁に残すようになったんだとか。
『キミも願い事した?』
「えぇ。」
『どんな願い?教えてほしいな。』
「どうせ、叶わぬ願いだわ。」
『次はどこへ行く?』
「船上パーティがあるの!」
『あぁ、テヴェレ側だろ?』
「行ってみたいな。」
『お望みのままに。』
「そして真夜中…私はガラスの靴で去っていくの。」
『おとぎ話の終わり…か……』
馬車でサンダンジェロ城/テヴェレ川へと向かう二人。
アンとジョーの距離はどんどん縮まっていく。 -
会場には理容師も来ていて、アンとダンスを楽しむ。
アーヴィングはそれを“理容師と王女”という見立てで盗撮するが、アンはジョーが気になって仕方がない。
一方、会場内の本国諜報部員がアンの存在に気づき、密かに仲間を集める。
そしてダンスパートナーを装い『裏に車を用意しています。このまま戻りましょう。』と諭すが拒否。
アンはジョーに助けを求め、大立ち回りが始まってしまう。
ひとしきり暴れたものの、結局はジョーは諜報部員に川に殴り落とされてしまう。
後を追って飛び込むアン。
なんとか岸にたどり着くと、思わずジョーはアンにキスをしてしまったのだった。 -
ジョーのアパートに戻り、服を乾かすアン。
「料理しましょうか?」
『キッチンもないし…いつも外食なんだ。』
「外食が好きなの?」
『ままならないのが人生さ。そうだろ?』
「えぇ…そのとおりね。」
テレビから臨時ニュースが流れてくる。
アン王女の近況(依然公式発表はなく、容態が心配されているという内容)を知らせるもの。
アンはテレビを切る。
「料理ができなくて残念だわ。プロ並みなのよ。」
『学校で習ったのかい?』
「裁縫やお掃除、アイロンかけだって出来るわ。ただ、腕を振るう機会がなかったの。」
『じゃぁキッチンのあるアパートに引っ越さないとな。』
「そうね。」
二人の別れの時は確実に迫ってきていた。
〜画像はジョーのアパートの2階に向かう階段。映画撮影時とはちょっと違っているかな。〜 -
「私、もぅ行かないと…」
アンを抱き寄せるジョー。
『アーニャ、キミに話したいことがあるんだ。』
「言わないで。何も。。」
車で城の近くまでアンを送るジョー。
そして、二人は最後のキスを交わした。 -
翌日。アン王女の新聞記者会見が開かれる。
出席したジョーとアーヴィングの姿を見て、彼らの正体に初めて気づいたアン。
インタビューを通じ、ジョーは二人にしか解らないニュアンスでアンに『今までのことは二人だけの秘密だ。』と伝え、アーヴィングは撮影した写真を“思い出の写真”としてアンにそっと手渡した。
記者の一人から『今回の表敬訪問で最も印象に残った街はどこですか?』という質問が飛ぶと、アンは「どの街もそれぞれに忘れがたく、1つを選ぶのは……」っと模範的な回答をしかける。
が、アンは迷いを振り切るかのようにこぅ続け、ジョーの目を真っ直ぐに見つめた。
「ローマ。何と言ってもローマです。この地での思い出は、生涯私の心に残ることでしょう。」
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