2009/09/22 - 2009/09/27
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maldororさん
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悩んだ挙句、シルバーウィークも旅に出ることにしたのですが、候補地(フィンランド、ウズベキスタン、チェコ)は何処も既に予約が一杯。結局、「取り敢えず、周りが良いって言ってるし…」という浮気な心でシェムリアップ行きを決定したのですが、これがまさかこんなに素晴しい旅になるとは、御釈迦様もつゆ知らず。
やっぱり、何だかんだで東南アジアは良いですね!
(因みに、今回は旅日記をつけておりませんので、記憶を辿りながらコメントを付けております。)
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 航空会社
- ベトナム航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
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起床後、身支度をし、朝食クーポン(チェックイン時に、宿泊期間分をまとめて渡されます)を持って一階のレストランへ。カンボジア料理と洋食の折衷バイキング。可も不可もなく。オレンジジュースが人工的に甘かったのが若干不満だった程度。
アー写みたいな作者近影。 -
ガイドさんのお迎えを待つべく、フロントロビーへ。と、昨日の青年二人組がいるではないか。やっぱり一緒のツアーなのか。さらにもう一人、上等なカメラを首から引っさげた若い青年も所在無さ気に突っ立っている。彼も同じツアーに参加か。
特に会話もなく、沈黙。
周りを観察すると、まぁ見事に日本人ばっかり。「宿泊客の90%が日本人」とのガイドブックの触れ込みも、どうやら誇張ではなさそう。
で、少々遅れて本日お世話になるガイドさんが到着。日本人女性。
先の青年二人組とカメラ青年と共に、ぞろぞろとバスに乗り込む。これから毎日乗ることになる、JHC所有の、大きな観光バス。赤と白のツートンカラーが特徴で、何処に行っても必ず数台停まっていました。
バスの中には、既に他のホテルからピックアップされてきた人々が。
ツアーのグループは、ここの会社が売り(?)にしている通り、あまり大集団にならない様に組まれていました。
小生の属したグループの面子は、先の青年二人組、カメラ青年、昨日の女性二人組、若夫婦(旦那が大阪弁)、若カップル(彼氏がやはり大阪弁)、あと核家族が一組(インドネシア駐在らしい)。毎日、というか午前午後で若干変動があり、上の人々が突然いなくなったり、新たな若カップルが増えたり、お一人様が加わったり、という感じでしたが、青年二人組とカメラ青年、女性二人組、そして若夫婦は固定メンバーで、以降数日間行動を共にしました。
「これがシェムリアップで最初にできた信号機です。20××年(はっきり覚えていないのですが、ほんの数年前だったはず)に設置されたばかりで、当初は街の人達は見方がわからず、云々」といった説明をあれこれ伺いつつ、シェムリアップの中心から15分程走ると、アンコール遺跡群への大きなゲートである「チェック・ポイント」に到着。小生はチケットを持っていないので、一旦下車して、発行手続きを受。
1日券、3日券、そして1週間券とあるのですが、今回のツアーでは3日券を選択することに。偽造防止の為、デジタル写真を撮られ、それがチケット上にプリントされます。
数分でチケットは完成し、首からかけるホルダーと共に手渡されます。チケットを見ると、焦点がずれた小生の顔がプリントされている。これを首からかけるのか…。
(以降、各遺跡の入口で職員によるチケットチェックを受ける。)
再びバスに乗り込み、十分程度走る。途中、本日のハイライトであろうアンコール・ワットを通過(午後に訪問予定)。若干、車内がざわめく。
そして、午前の訪問地であるアンコール・トムに到着。
記念すべき最初の寺院は、バイヨン。ジャヤヴァルマン七世により、12世紀末頃に建設されたそうな(ガイドブックによる)。
参道を通り、「死者の門」から入場。参道の両脇には、彫刻がずらり;向かって右側には、ナーガ(蛇の神)を先頭に阿修羅(悪魔)が立ち並び、左側には同じくナーガを先頭に神が立ち並ぶ。皆で綱引きの要領で大蛇を引き合い、海を攪拌するという、ヒンドゥー教版天地創造「乳海攪拌」を模しているとのこと。不老不死の薬を得たい神々と阿修羅が結託し、海を千年以上攪拌、すると海が乳に変化し、そこからアプサラ(水の妖精)、そしてヴィシュヌ神の奥方であるところのラクシュミーが誕生し、最後には不老不死の薬である「アムリタ」が誕生する、といったブットンダお話。
お話はさらに続き、ヒンドゥー教による「日食」の解釈にまでつながるのですが、長々とここで記述するのは控えておきます。
写真は、ナーガと神々。 -
こちらはナーガ、そして阿修羅。
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阿修羅がずらり。頑張って攪拌中。
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神々もずらり。負けじと攪拌。
天地創造が、こんな体力勝負的な方法で行われたという発想が面白い。 -
死者の門。
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現地っ子。被写体慣れしている子が多かったです。
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死者の門の裏側。三頭の象が、鼻で蓮の花を絡めて戯れている構図。
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門の上部には、観世音菩薩の四面仏。
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ここからバイヨン入り口の東門までは距離があるので、JHC所有のトゥクトゥクに乗り換え移動。
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野菜売りの親子、そしてツーリスト。
途中で猿の群れを見かけ、若干テンションup。 -
象に乗ってのバイヨン周遊もできます。
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トゥクトゥクを降り、ここからは徒歩にて観光。
アンコール遺跡群は、言わずと知れた世界遺産ですが、何処も損傷が著しく、各国により何十年もかけて調査・修復が行われています。
ここバイヨンは、日本の団体が担当して修復を行っています(後述)。 -
さぁ、バイヨンです。
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四面仏だらけ。
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デバター(女神)像の説明をするガイドさん。この方、日本人なのに日本語がちょいちょいオカシく(語尾にやたらと「カタチになります」を付ける、等)、そっちばかりが気になってしまいました。
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遺跡の見所は、巨視的には勿論建築物そのものなのですが、柱や天井の彫刻、そして様々な物語に基づいて壁一面に刻まれたレリーフと、細部にもこだわりが尽くされており、目が離せません。
ここからの写真は第一回廊のレリーフですが、チャンパ軍vsクメール軍の戦の様子に交え、人々の生活の様子が生き生きと描かれています。 -
レリーフは、壁に沿って経時変化が表現されているだけでなく、多くのレリーフが三段構成になっており、時にはそれが天上界・地上界・地獄界を現していたり、時には上段から視点が近付いて遠近感が現されていたり、工夫が凝らされています。
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日傘の本数が多い程、位の高い人物であるそうな。
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荷車を押していますが…
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あらら、車輪が壊れてしまいました。
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奥方に叱られるダメ旦那。描写が細かい!
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クメール人の兵隊達。
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生贄にされる水牛。
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修復作業中。当時の建築資材を研究し、漆喰、砂岩、ラテライト等を使い分ける。
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先述しましたが、バイヨン修復は日本の担当。JASA(日本国アンコール遺跡救済チーム)という団体が任務に当たっています。
その他、上智大のグループ、東京の文化財研究所、そして奈良の文化財研究所が各所の修復に当たっているそうな。 -
堂々たる四面仏。
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中庭的な。
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中央部に向かう程高さが高くなっていくのが、遺跡群でほぼ共通した特徴。従って、階段の昇り降りが続き、結構ハード。
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どアップの迫力ある四面仏が無数に拝めます。
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美しいデバター。
ガイドさんが、「ここは写真スポットです」と逐一教えてくれ、そこで皆様こぞって写真を撮るので、結果、ガイドブックに載っている様な似通った写真が大量生産されることに(苦笑)。 -
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顔、顔、顔!
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廃墟って、そそられますよねぇ。。。
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有名な観世音菩薩像らしいです。
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京唄子にくりそつということで、これまた有名な観世音菩薩。本人はご存知なのでしょうか…?
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ど顔面!近っ!
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これだけ顔だらけってのも、しかし異様ですな。シュールレアリスティック。
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内容盛り沢山のツアーですが、要所要所で10〜20分ぐらいの写真/休憩タイムを取ってくれるので、慌しいということはなかったです。
じっくり隅々まで見尽くしたいって人には不満が残るやもしれませんが。 -
(多分)北門側。
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続いて、お隣のバプーオン(隠し子)へ。名前の由来は、まぁ解説すると長くなるのですが、かくかくしかじかで我が子が暗殺されるのを恐れた王様が、この寺でかくまったことに由来しているそうな。
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池、森林、廃墟、静寂。最高の組み合わせじゃないですか。
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バプーオンの数百メートルに渡る参道は、「空中回廊」として有名です。空中を散歩しているかの様な効果を生み出す、意欲的な仕掛け。
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因みに、参道は「地上と天上をつなぐ虹の架け橋」の意味もあるそうな。そんな参道を渡り、バプーオンへ。
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また階段が。
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階段は結構急です。落っこちない様に、ご注意!
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残念ながら、補修中の為てっぺんまでは昇れません。いやしかし、こんな階段昇れと言われても昇れない。。。
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お坊さん達がボード展示でお勉強。どんな内容だったかは、残念ながら覚えていないですが、寺の歴史とか、そんな類かな。
因みに、カンボジアの信仰は小乗仏教(上座部仏教)です。
来世の為に、功徳を積むべし。 -
上から空中回廊を眺める。
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カンボジアでいくつか出会った解脱スポット(a.k.a.癒しの場)の第一号が、ここバプーオンでした。
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森林を抜ける歩道を通って、「象のテラス」を目指す。
写真は、道中出くわしたカンボジア犬。追いかけられるとか、狂犬病が云々とか、怖い話は色々聞いていたけれど、タイの街中の犬達と同じく、基本的に暑さでへばっており、特に恐怖は感じず。 -
初めて「売り子の幼子たち」に遭遇。以降、様々な場所で彼らに困惑させられました。。。
子供ですら労働させないといけないぐらい貧困が著しいのでしょうか。それとも、子供の哀れな懇願には流石に心が動かされてしまうツーリストの心情に漬け込んだ確信犯的手口なのでしょうか。
或いは、売れる売れないは別として、子供達にとっては「こういう遊び」になっているのでしょうか。。。
痩せ細った小さな子達(中には3歳ぐらいの幼児も)が、「オミヤゲ、シルク、ヤスイ…」とつぶやきながら延々とついてくる姿は、子供だからと言って単純にカワイイとは思えない不気味さがありました。 -
露店を脇目に、象のテラスを目指します。
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ピミアナカス寺院は、足早に通過。
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王宮の門を潜り抜け…
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象のテラスへ到着。象の王様専用乗降場。
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象のテラスから、ライ王のテラスを眺める。
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ガルーダのレリーフ。
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ここにも象と蓮のモチーフが。
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ライ王のテラス。ライは、らい病即ちハンセン氏病に由来していますが、一方、閻魔大王を模っているという説もあるそうな。
三島の作に、同名の短編小説があるらしいですが、生憎未読。ジャヤヴァルマン七世の物語だとか。 -
午前の観光は、以上で終了。
これから皆で昼食を食べ、その後一旦それぞれのホテルへ帰還。一時間程休憩した後、午後はアンコールワット観光。
このツアー、午前と午後の間に必ずホテル休憩を挟んでくれたので、無理なく観光でき、大変良かったです。
あと、冷えたお絞りとミネラルウォーターのサービスも、午前と午後に各一回ずつ行ってくれ、ほっと一息。 -
今回のツアーで訪れたレストランは、いずれもガイドブックに載っている人気店ばかりでした。
この日のランチは、アマゾン・アンコール。最近できたばかりの、綺麗なレストランでした。
団体旅行の宿命なのですが、見ず知らずの人々と当然相席。小生は、例の青年二人組とカメラ青年のグループに。何となく、互いに様子を伺う感じでギクシャク。
こういうの、苦手なんよなぁ、と思いつつ、しかし料理は大皿でサーブされるので、取り分ける際等、意を決して(大袈裟)コミュニケートしなければならない。
・・・が、案外あっさりと一線は越えました。案ずるより産むが易し。まぁ楽しい旅行の食事なんだから、楽しく美味しく食べたいという方向で各人のベクトルは一致しているし、皆社会人だから社交辞令的会話はそれなりにできるし。さらに折角しばらく行動を共にするわけだから交流があっても良いだろう、何を思ってこの地までやってきたのか気になるなぁ、といった思いは、多分皆共通だったと思います。
カメラ青年は、今回が初めての一人旅らしい。去年だったかに仕事でドイツに行ったのが初海外渡航、その後友人とインド・ネパールへ観光に行き、スパイスで腹の具合を悪くしたとか。
一方、青年二人組のうちの一人は、学生時代ヨーロッパ等を周遊したそうな。
それなりに会話を進めつつ、次々運ばれる料理を頂。
料理の写真を逐一撮り辛い雰囲気だったので、写真はないですが、名物のアモック(雷魚のココナツソース蒸し)、焼きそば、炒め物(2種ぐらいあったかな)、スープ、ご飯(お代わり自由)、そしてカボチャプリン、といった内容だったかと。
アモックは、ここのは汁気が多く、ココナツカレー状でした。
空芯菜の炒め物は、何処に行っても必ず出てきて、例外なく美味。
あと、デザートのかぼちゃプリンは、種の部分を貫いたかぼちゃに卵液を流し込んで作られた、一見洒落たスタイルなのですが、食べてみると、甘くなく、まるで茶碗蒸し。しかも卵の主張が凄い(バニラエッセンス等は恐らく加えられておらず、文字通り卵だけっぽい)。これは全員に不評でした、苦笑しながら食べるうちに、変な一体感が(笑)。
量が多く、かなり食べ残してランチ終了。
バスでホテルまで送ってもらい、しばしの休憩。
(シェムリアップ旅行記第2日目(その2)に続きます。)
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