2002秋、紅葉の諏訪大社(3）諏訪湖周辺、金刺盛澄像

2002/10/09 - 2002/10/10

早目に起床して、ホテルの近くを散策してきました。泊まったホテルは、諏訪湖が見下ろせる場所でした。

エリア 諏訪(長野)

• 交通手段: JR特急 JRローカル

諏訪神社下社の秋社を一回りしたところで、日が傾いてきました。というより、夕食の時間に合わせて散歩をしてきました。前日の9日の撮影です。

ここからは10日の朝の撮影です。少し早目に起きて、ホテルの周辺を散歩してきました。うっすらと諏訪湖の景色が浮かんできました。

前方に諏訪湖の姿がはっきりと見えるようになりました。泊ったホテルまでは、湖畔からなだらかな登り傾斜が続いていました。

ホテルのロビーに飾ってあった甲冑です。通常は複製、レプリカが多いものですが、その旨の断り書きはありませんでした。あまりに保存状態が良いので、それでも半信半疑になりました。

お値打ちな料金ですが、中々由緒のあるホテルのようです。ロビーの脇には、甲冑のほか人力車も飾ってありました。

泊った階にあった活け花です。菊や竜胆(りんどう)などが季節感を感じさせました。テーブルにあしらってあるのは、ほおずきでしょうか。

龍の顔をした清めの水です。頭に当たる部分に祝祭され、髪がふさふさとしているようにも、帽子を被っているようにも観て取れます。

ホテルの前庭にあった騎馬像です。弓を引き絞ったのは、手塚城の殿様、諏訪明神下社の大祝で、諏訪武士の頭領だった金刺盛澄の像です。

袋を被せてあるのは収穫が近い花梨(かりん)の実です。飯田に出張した折に買い求めた花梨酒は香りが良かった記憶があります。

赤い実を一杯付けているのは、棗(なつめ)でしょうか。朝の散歩の折に近くの民家の庭先で見つけました。

満開の菊の花です。早朝の庭先に一寸お邪魔して写真を撮らさせて頂きました。

満開の菊の花のアップです。キセンギク(貴船菊)やキブネギク(貴船菊)等の別名を持つ、シュウメイギク(秋明菊)の一種のようです。

たわわに実をつけたピラカンサの木です。一際鮮やかな朱色に染まっていました。

石垣の上に咲いていたコスモスを見上げて撮りました。今日も素晴らしい秋晴れの一日になりそうです。

通路の上に風情のある橋が懸っていました。この一帯は手塚城址です。平家物語にも登場する手塚別当・金刺光盛の居城址です。

低い木造りの塀でしたが、中々風情がありましたので、写真に収めました。個人宅とは思えない広い敷地でした。

近くからではカメラに収まりきれなかった太樹です。所々にオレンジ色の部分が見えますが、実が生っているようです。

逆光で分り難いですが、ぶどう棚です。庭の一角にありました。袋をかけていない紫色の実が、収穫まじかでした。

光背が描かれてあった立像です。稚拙な感じがする造作が、路傍の地蔵様としての親近感を持たせます。

地元の偉人と思われる『黒田可久』翁の顕彰碑です。諏訪綾（？）織始祖の文字が読み取れます。

光背を持った地蔵様が並んだ通り道です。『子供の守り神』として広く信仰されている地蔵菩薩です。

下諏訪町の文化財に指定された弥勒菩薩坐像の縁起です。天正3年の銘文のある諏訪で最も旧い地蔵とあります。

その苔むした弥勒菩薩坐像です。痛んで表情が判別できないが、世俗的な表情の造作であると説明板に解説されています。

夜一人で歩いていたら、少し気味悪そうですが、朝の散歩の通り道には好適でした。立派な造りの墓石が並びます。手入れもよくされているようです。

墓地の周辺では、紫露草が僅かばかりの花を咲かせていました。はかなさが墓地には似合うのでしょう。

紫露草と似た色の花ですが、こちらは別の草花です。キク科のヤグルマギク(矢車菊)です。青色が美しいヨーロッパ原産の花です。

花の色があせてきましたが、彼岸花が残っていました。お彼岸からは2週間ほど経っています。

ふくよかなお姿の観音菩薩の石像です。左手に蓮華を持ち、右手は施無畏印が主流ですが、水瓶や宝珠を持つ像もあります。

お墓の一角で見つけた地蔵様です。頭が欠けて痛みが激しい像です。手向けの花は造花でした。

朝の散歩はこれでお終いです。一日休暇を取りましたので、この後は、諏訪湖周辺の半日観光の予定です。絶好の秋日和となりました。