2009/05/07 - 2009/05/20
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南仏プロヴァンスと英コッツウォルズをめぐる14日間の旅(9) 5月15日(金)
今日はコッツウォルズの旅の起点として、妻が選んだチェルトナムへの移動日。コ
ーチステーションから2時間45分ほどで、蜂蜜色のライムストーンの壁が美しい、
ハート・オブ・イングランドとも称される田園地帯に到着する。ここに4泊。
・・・と、その前に。
バスは午後3時発。ホテルにスーツケースを預けて、近くのテート・ブリテンへ。
ここは16世紀から現代までの英国作品を展示している国立美術館だ。ターナーの
コレクションとジョン・エヴァレット・ミレーの『オフィーリア』で知られる。英
国人らしき女性たちが時おりカメラを向けていたので、遅れて倣ったら係員が飛ん
で来た(汗)。撮影不可だが、もちろん入館料は無料。
チェルトナムへ向かう車内で、ほんのささいな騒ぎが起こる。
“騒ぎ” と思ったのは、後部座席にいた私たち日本人夫婦2人だけだったかもしれな
い。発車してしばらくすると、最前列のほうで男性が激しく咳き込み始めた。英国
は豚インフルエンザの感染者数が、欧州で最も多い。間髪入れず、マスクをした。
女性がひとり、こちらに避難して来た。やはり、私たちだけではなかった・・・笑。
数列前のご婦人は、男性が咳き込むたびにハンカチを口に当てているが、あまり効
果は期待できそうにない。それは、到着する直前までつづいた。それでも私たち2
人、いまだに感染が確認されないのはマスクのおかげか、単なる咳だったのか(以
上、6月14日現在)。
宿泊先はホリデイ・イン・エクスプレス。チェックインの際に、欧米ならではのシ
ーンと出くわす。
宿泊料金は出発前にすでに予約サイトで清算済みだから、ここまで2か所のホテル
で支払いは発生していない。ところがカウンターでキーを受取って来た妻が、4泊
分の料金を再び支払わされたという。レセプションの女性のミスなのだが、認めな
い。欧米か! ・・・汗。
こんな経験をされた方は少なくないだろう。おかしいと思ったら、まずは声を出す。
日本語でもかまわない。「あなたじゃ話にならないから、上司を出せ」が効果的か
もしれない。このときの相手側の対処法を、私は新卒時の研修で学んでいる。人を
変え、場所を変え、時間を変える。
そのとおりの展開となった(笑)。ホテル側の言い分はこうだ。滞在中のレストラン
や売店での支払いに充当して、残額はチェックアウト時に清算する──プリオーソ
ライゼーション? 320ポンドも・・・おいおい。今回のケースでは、実害はなか
ったろう。しかし、声を出したか出さないかで、大きな差が出ることも多い。
最終的に、その場でカウンターでのカード支払いを無効にさせて、トラブル解決。
ちなみに、チェックアウトの際に支払うべきものなどなかった。
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- 高速・路線バス
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