2009/05/07 - 2009/05/20
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四月の旅人さん
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南仏プロヴァンスと英コッツウォルズをめぐる14日間の旅(3) 5月9日(土)
午前10時過ぎ、アルル駅に降り立つ。アヴィニョン・サントル駅からはTER(急
行列車)で20分たらず、往復乗車券で12.80ユーロ。
1888年2月ゴッホもまたこの駅で降り、豊かさと貧しさとを峻別していたろうカ
ヴァルリ門の外──ラマルティーヌ広場に居を定める。その日は、吹雪だったと伝
えられている。5月のアルルとは異なる荒涼とした風景のどこに、彼は惹かれたの
だろうか。いずれにしても、これがのちに『黄色い家』と呼ばれる建物である。
ゴッホの家も、同じ建物にあった『夜のカフェ』も『アルルの跳ね橋』も第2次大
戦で失われた。破壊したのはドイツ軍ではなく、米軍である。戦争にしろ軍隊にし
ろ、いつの世もあまりに愚かだ。今は彼が作品を描いたそれぞれの場所に建てられ
ているパネルが、往時の風景を偲ばせる。
プロヴァンスは、古代ローマの面影を色濃く残している。アルルにも今なお使われ
ている円形闘技場をはじめ、イタリアを旅した際に目にしたような巨大な歴史的建
造物が少なくない。駅を降りたときにはまばらだったはずの乗客だが、街のほぼ中
央にあるフォーロム広場までたどり着くと、突然のにぎわいに出くわす。
土曜日のアルルは、マルシェの日だ。鉄道ではなくバスを利用したのだろう人びと
で、正午を過ぎても人の流れが途切れることはない。
ゴッホの頭像のある「夏の庭園」沿いに、朝市の店が連なっている。公園側にはグ
ッズを、通りをはさんで反対側には食品を扱う店が並んでいる。このあと英国への
旅で利用する easyJet と National Express がきびしい重量制限(とスーツケース
のサイズ)を課していたので、心惹かれる商品の多くをあきらめることになる
・・・涙。
(easyJet と National express の規制については、後日の旅行記で)。
『夜のカフェテラス』に描かれたフォーロム広場の「カフェ・ヴァン・ゴッホ」の
テラス席で、しばし休息。グラスビール1杯、6ユーロ。食事をとらないのならば、
クロスのないテーブルに。この店の外壁をはじめ、街は黄色に彩られている。この
日の私のジャケットも、同じような色だったのだが・・・。
くり返し書いているように、私は “晴れ男” である。南仏の6日間は、天気予報では
雨またはくもりだった。しかし、昨日も今日も暑いほどの陽が照りつける。おかげ
で、すっかり日焼けしてしまった。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
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Café la nuit(CAFÉ VAN GOGH)
1888年3月18日、ゴッホはたどり着いたばかりのアルルの印象を、
友人エミール・ベルナールにこう書き送っている。
「大気の清らかさとやたら明るい色の効果で、ここは日本のように
美しい。流れる水が浮世絵に見られるように、風景に美しいエメラ
ルドと豊かな青とのパッチワークを形づくっている。淡いオレンジ
色の夕陽が、大地を蒼く映し出す。鮮やかな黄色い太陽──」(拙訳)。
この街は、黄に満ちている。それはゴッホのアルル時代の作品にな
じみ深い色彩であり、南仏の陽ざしそのものであり、そしてフォー
ロム広場の「カフェ・ヴァン・ゴッホ」の外壁の色である。
カフェの評判はあまりよくない。ホスピタリティはなってないし、
料理など食べられたものではないという意見もある。名高い観光地
の、有名店にはよくあることだ(笑)。ここはテラス席に座って、ビ
ールでも飲むくらいのほうがよいだろうか(グラスビール6ユーロ)。
ドリンクだけならば、クロスのかかっていないテーブルへ。
「CSI:NY」のDanny Messer似のギャルソンがいる・・・微。 -
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Fondation Vincent Van Gogh
アルルで “死ぬまでに一度は行きたい” ところとして、著者パトリ
シア・シュルツ氏は「円形闘技場」をあげている。同時代に建設さ
れたローマのコロッセオとは比較にならぬほど保存状態がよく、2
万人収容の競技場として今なお現役。彼女によれば、アルルはもと
もと “闘牛の街” だったらしい。
周辺の古代ローマ時代の遺跡・遺構とともに、世界遺産に登録され
ている。さらに「フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの
巡礼路」の一部としても、重複登録されている。
もとより闘牛にもグラディエーターにも関心の乏しい私は、正面か
ら右手の路地へ。数軒のスーベニアの店先でラベンダーのサシェや
サントン人形、鮮やかな色彩のクロスなどを素見かしながら、ゴッ
ホ記念館に向かう。
“記念館” の名称から、ゴッホ美術館などを思い浮べてはいけない。
ミュージアムというよりは、ゴッホ関連商品のスーベニアといった
ところだ。ただし、リキテンスタインやホックニーなどのちのアー
ティストら多数によるオマージュ作品も展示されているし、販売さ
れている。散策の途中でちょっと立ち寄るには、ちょうどよいスケ
ールだ。
easyJet の重量制限を気にしながら、『ひまわり』のデミタスカッ
プ&ソーサー2脚セットと彼の代表作を集めた切手シート2点など
購入した。カウンターで50%OFFで売られていたTシャツにプリン
トされていたゴッホの顔が、『自画像』を知る方なら呆然とするほ
ど似ていない(笑)。 -
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La Maison jaune @ Place Lamartine
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Porte de la Cavalerie
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Les Arènes
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Thèâtre Antique
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Place de la République
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Jardin Été
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Espace Van Gogh
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Grand Rhône
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