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<br />2009年8月19日(水)<br /><br />富山からやってきた電車の終点立山駅で、ガイドさんの到着を待つ間、案内所のおじさんの勧めに従って「立山カルデラ博物館」を訪ねる。<br /><br />博物館は駅前の立派な建物で、直ぐに見つかった。<br /><br />本日は砂防事務所の記念日らしく、入場料は無料である。<br /><br /><br />「カルデラ」とは、火山活動によって生まれた大きな窪地のことで、スペイン語で「鍋」を意味するようだ。<br /><br />火山の爆発により地中に出来た空洞を埋めて陥没した「陥没カルデラ」。<br /><br />火山爆発で穴が開いた「爆発カルデラ」など、いろいろな成因があるが、火山爆発による地形の変化や地質の変化が原因で浸食が進み、窪地が生まれる「浸食カルデラ」もある。<br /><br /><br />立山カルデラは「浸食カルデラ」に分類され、現在もその砂防工事が続けられている。<br /><br />このカルデラ生成の発端となった火山活動はほぼ22万年前と推定されているが、その後爆発や陥没が繰り返され、並行して浸食が進んだのだろう。<br /><br /><br />最近では1858年に発生した飛越地震による「鳶山(とんびやま)崩れ」で大量の土砂が立山カルデラに蓄積され、その処理が残された課題となっている。<br /><br />「鳶山崩れ」は、阿部川(静岡県)上流の「大谷(おおや)崩れ」、姫川水系浦川(新潟県)の「稗田山(ひえだやま)崩れ」と並び、日本三大山岳崩壊とされる。<br /><br />立山カルデラに現在蓄積された土砂の量は、富山平野を厚さ2メートルの土砂で埋めるほどの大量と言われている。<br /><br /><br />飛越地震後土砂の流出に対処しようと、富山県により白岩砂防ダムが造られたが、二度にわたる決壊ののち、1926年(大正15年)以来国の直轄事業に切り替えられ、現在の砂防事務所が生まれた。<br /><br /><br />写真の多い、ソフィーさんのマイページ(写真5,800枚)、<br />http://4travel.jp/traveler/katase/<br /><br />スイスの写真が美しい、片瀬貴文さんのマイページ(写真2,400枚)<br />http://4travel.jp/traveler/takafumi/<br /><br />ブログ記入順に並んでいる、片瀬貴文の記録<br />http://blog.alc.co.jp/d/2001114<br /><br />最近始まった読みやすい「人生漫歩録」<br />http://kk1717.blog83.fc2.com/<br /><br />

念願の黒部・立山越え【05】立山カルデラ砂防は自然と人知の戦い

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2009/08/19 - 2009/08/19

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ソフィ

ソフィさん


2009年8月19日(水)

富山からやってきた電車の終点立山駅で、ガイドさんの到着を待つ間、案内所のおじさんの勧めに従って「立山カルデラ博物館」を訪ねる。

博物館は駅前の立派な建物で、直ぐに見つかった。

本日は砂防事務所の記念日らしく、入場料は無料である。


「カルデラ」とは、火山活動によって生まれた大きな窪地のことで、スペイン語で「鍋」を意味するようだ。

火山の爆発により地中に出来た空洞を埋めて陥没した「陥没カルデラ」。

火山爆発で穴が開いた「爆発カルデラ」など、いろいろな成因があるが、火山爆発による地形の変化や地質の変化が原因で浸食が進み、窪地が生まれる「浸食カルデラ」もある。


立山カルデラは「浸食カルデラ」に分類され、現在もその砂防工事が続けられている。

このカルデラ生成の発端となった火山活動はほぼ22万年前と推定されているが、その後爆発や陥没が繰り返され、並行して浸食が進んだのだろう。


最近では1858年に発生した飛越地震による「鳶山(とんびやま)崩れ」で大量の土砂が立山カルデラに蓄積され、その処理が残された課題となっている。

「鳶山崩れ」は、阿部川(静岡県)上流の「大谷(おおや)崩れ」、姫川水系浦川(新潟県)の「稗田山(ひえだやま)崩れ」と並び、日本三大山岳崩壊とされる。

立山カルデラに現在蓄積された土砂の量は、富山平野を厚さ2メートルの土砂で埋めるほどの大量と言われている。


飛越地震後土砂の流出に対処しようと、富山県により白岩砂防ダムが造られたが、二度にわたる決壊ののち、1926年(大正15年)以来国の直轄事業に切り替えられ、現在の砂防事務所が生まれた。


写真の多い、ソフィーさんのマイページ(写真5,800枚)、
http://4travel.jp/traveler/katase/

スイスの写真が美しい、片瀬貴文さんのマイページ(写真2,400枚)
http://4travel.jp/traveler/takafumi/

ブログ記入順に並んでいる、片瀬貴文の記録
http://blog.alc.co.jp/d/2001114

最近始まった読みやすい「人生漫歩録」
http://kk1717.blog83.fc2.com/

同行者
カップル・夫婦
一人あたり費用
5万円 - 10万円
交通手段
観光バス JR特急 私鉄
  • 立山カルデラ砂防博物館入口

    立山カルデラ砂防博物館入口

  • 昔の「立山ガイド」腕章

    昔の「立山ガイド」腕章

  • 砂防博物館<br />内部

    砂防博物館
    内部

  • 立山カルデラ砂防博物館<br />展示室

    立山カルデラ砂防博物館
    展示室

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