滋賀旅行記(ブログ) 一覧に戻る
秋の気配が漂う、湖東、湖北方面は、織田信長が天下統一の象徴として建てた「安土城」、豊臣秀吉の出世城であった「長浜城」、石田光成の居城であった「佐和山城」、そして関が原の戦いの後、井伊家が建てた「彦根城」と、時代の変遷が詰まっていて、それに「温泉」と「水郷めぐり」と「スイーツ」を加えた旅を楽しんできました。<br />1日目:彦根駅集合〜「彦根城」〜井伊直弼の「埋木舎」〜(昼食)名物親子丼〜長浜「黒壁スクエア」〜尾上温泉「紅鮎」泊<br />2日目:「近江八幡水郷めぐり」〜「日牟礼八幡宮」〜八幡山「村雲御所瑞龍寺」〜たねや「クラブハリエ」〜近江八幡駅解散<br /><br />「彦根城」は、徳川幕府の筆頭大名として260年続き、35万石の勢いを持っていた井伊家の居城で、ちょうど、「築城400年」(1607年から)が終わり、今は「井伊直弼・開国150年祭」(1860年から)が開催中です。<br />内堀の白鳥、外堀の黒鳥が優雅に泳ぐ.立派な二重のお堀と、どっしりとした石垣の上にそびえる三層白亜の天守閣は、流石に彦根が誇る国宝だけのことはあります。<br />「武士の一分」や「大奥」などの映画ロケが行われていて、姫路城は江戸城、彦根城は無名の小城という設定でよく使われるそうです。苦労して登った天守閣からの琵琶湖は絶景です。<br /><br />「玄宮園」(げんきゅうえん)は、近江八景を模してつくられたという池泉回遊式の大名庭園で、彦根城を借景として舟遊びも出来る優雅な景観です。兼六園や偕楽園、後楽園にも勝るとも劣らずで、もっとPRすればいいのにと思います。<br /><br />「埋木舎」(うもれぎのや)は、井伊直弼が青春時代を過ごしたところで、徳川幕府の大老として開国の父となった才能はここで培われたらしい。<br />日本の開国を決断し、安政の大獄を仕掛け、桜田門外の変で暗殺された歴史的役割は大きいですが、目的の為には手段を選ばずという印象はぬぐえません。<br />その一端を垣間見るのが船橋聖一の「花の生涯」に出てくる「村山たか女」の墓がある京都の「金福寺」です。→http://4travel.jp/traveler/bach-/album/10242707/<br />たか女はここで直弼の愛人となり、井伊大老の開国政策を助けるため、隠密として京都で尊王の志士の動向を探り、安政の大獄の手助けをして、直弼が暗殺されると捕まりさらし者にされた後、出家して「金福寺」で晩年を送っています。<br />歴史を読むのは面白いものです。<br /><br />「長浜城」は豊臣秀吉がこの地で初めて一国一城の大名となって築城し、ここから太閤秀吉にまで登りつめた原点のところです。<br />「長浜」が近年有名になったのは、秀吉の時代の城下町に始まり、北国街道の宿場町として栄えた伝統を受け継いだ「まちづくり」をしたことです。<br />昭和63年に江戸時代の面影を残す古い街並みを生かし、これに新たにガラス文化を融合して、賑やかな町並みを取り戻した成功例として紹介されています。<br /><br />今宵の宿は琵琶湖の奥座敷尾上温泉で、「プロが選ぶ日本旅館100選」に選ばれた純和風の宿「紅鮎」です。<br />「竹生島」が目の前に見え、全館畳敷きの廊下と全室客室温泉露天風呂付きという何とも贅沢なスローライフです。<br /><br /><br /><br />

初秋の琵琶湖「湖東」から「湖北」の旅(1日目)

4いいね!

2009/09/08 - 2009/09/09

7500位(同エリア9807件中)

0

55

Bach

Bachさん

秋の気配が漂う、湖東、湖北方面は、織田信長が天下統一の象徴として建てた「安土城」、豊臣秀吉の出世城であった「長浜城」、石田光成の居城であった「佐和山城」、そして関が原の戦いの後、井伊家が建てた「彦根城」と、時代の変遷が詰まっていて、それに「温泉」と「水郷めぐり」と「スイーツ」を加えた旅を楽しんできました。
1日目:彦根駅集合〜「彦根城」〜井伊直弼の「埋木舎」〜(昼食)名物親子丼〜長浜「黒壁スクエア」〜尾上温泉「紅鮎」泊
2日目:「近江八幡水郷めぐり」〜「日牟礼八幡宮」〜八幡山「村雲御所瑞龍寺」〜たねや「クラブハリエ」〜近江八幡駅解散

「彦根城」は、徳川幕府の筆頭大名として260年続き、35万石の勢いを持っていた井伊家の居城で、ちょうど、「築城400年」(1607年から)が終わり、今は「井伊直弼・開国150年祭」(1860年から)が開催中です。
内堀の白鳥、外堀の黒鳥が優雅に泳ぐ.立派な二重のお堀と、どっしりとした石垣の上にそびえる三層白亜の天守閣は、流石に彦根が誇る国宝だけのことはあります。
「武士の一分」や「大奥」などの映画ロケが行われていて、姫路城は江戸城、彦根城は無名の小城という設定でよく使われるそうです。苦労して登った天守閣からの琵琶湖は絶景です。

「玄宮園」(げんきゅうえん)は、近江八景を模してつくられたという池泉回遊式の大名庭園で、彦根城を借景として舟遊びも出来る優雅な景観です。兼六園や偕楽園、後楽園にも勝るとも劣らずで、もっとPRすればいいのにと思います。

「埋木舎」(うもれぎのや)は、井伊直弼が青春時代を過ごしたところで、徳川幕府の大老として開国の父となった才能はここで培われたらしい。
日本の開国を決断し、安政の大獄を仕掛け、桜田門外の変で暗殺された歴史的役割は大きいですが、目的の為には手段を選ばずという印象はぬぐえません。
その一端を垣間見るのが船橋聖一の「花の生涯」に出てくる「村山たか女」の墓がある京都の「金福寺」です。→http://4travel.jp/traveler/bach-/album/10242707/
たか女はここで直弼の愛人となり、井伊大老の開国政策を助けるため、隠密として京都で尊王の志士の動向を探り、安政の大獄の手助けをして、直弼が暗殺されると捕まりさらし者にされた後、出家して「金福寺」で晩年を送っています。
歴史を読むのは面白いものです。

「長浜城」は豊臣秀吉がこの地で初めて一国一城の大名となって築城し、ここから太閤秀吉にまで登りつめた原点のところです。
「長浜」が近年有名になったのは、秀吉の時代の城下町に始まり、北国街道の宿場町として栄えた伝統を受け継いだ「まちづくり」をしたことです。
昭和63年に江戸時代の面影を残す古い街並みを生かし、これに新たにガラス文化を融合して、賑やかな町並みを取り戻した成功例として紹介されています。

今宵の宿は琵琶湖の奥座敷尾上温泉で、「プロが選ぶ日本旅館100選」に選ばれた純和風の宿「紅鮎」です。
「竹生島」が目の前に見え、全館畳敷きの廊下と全室客室温泉露天風呂付きという何とも贅沢なスローライフです。



PR

この旅行記のタグ

4いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

この旅行で行ったスポット

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

PAGE TOP