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今回は、配偶者とふたりで、ウィーンまでトツゲキ。<br />で、陸路プラハまで移動して帰ってくる、という計画だ。<br /><br />前回の旅行は、なんといっても「移動」に問題があった。<br />(いや、ほかにもいっぱいあったんだけど)<br />移動につぐ移動で、旅の大半が終わってしまった。<br /><br />であるから「借金取りから逃げ回る中年夫婦の南欧大横断」みたいだった。<br /><br />今回、それはよろしくない、ということで。移動距離を極力短くした。<br />ウィーンにふつか。<br />どこかにふつか。<br />プラハにふつか。<br />合計六日の現地滞在である。<br /><br />さて、ヒコーキに乗ると。<br />配偶者は、着席後5分もしないうちに、眠り始めていた。<br />以来、食事時間以外は、すうすうと寝息を立てて、起きることをしない。<br />かつ、ウィーンまでの11時間、一度もトイレに立たなかった。(鯨は3回いった)<br /><br />どえやら、タルのような膀胱を持っているらしい。<br />なんて便利な生き物であろうか。<br />一応ヒトではあるが、棘皮動物などにも、ひょっとして近いのではないか。<br /><br />★ストレスに強く、どんな環境にも耐えます。<br /><br />★どんどん増えます。<br /><br />などとと効能書きして、夜店で売りたくなってしまう。

膀胱よ、あれがオトイレの灯だ

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2008/07/29 - 2008/07/29

1957位(同エリア6445件中)

鯨の味噌汁

鯨の味噌汁さん

今回は、配偶者とふたりで、ウィーンまでトツゲキ。
で、陸路プラハまで移動して帰ってくる、という計画だ。

前回の旅行は、なんといっても「移動」に問題があった。
(いや、ほかにもいっぱいあったんだけど)
移動につぐ移動で、旅の大半が終わってしまった。

であるから「借金取りから逃げ回る中年夫婦の南欧大横断」みたいだった。

今回、それはよろしくない、ということで。移動距離を極力短くした。
ウィーンにふつか。
どこかにふつか。
プラハにふつか。
合計六日の現地滞在である。

さて、ヒコーキに乗ると。
配偶者は、着席後5分もしないうちに、眠り始めていた。
以来、食事時間以外は、すうすうと寝息を立てて、起きることをしない。
かつ、ウィーンまでの11時間、一度もトイレに立たなかった。(鯨は3回いった)

どえやら、タルのような膀胱を持っているらしい。
なんて便利な生き物であろうか。
一応ヒトではあるが、棘皮動物などにも、ひょっとして近いのではないか。

★ストレスに強く、どんな環境にも耐えます。

★どんどん増えます。

などとと効能書きして、夜店で売りたくなってしまう。

同行者
カップル・夫婦
交通手段
鉄道 高速・路線バス
  • ウィーン空港につくと、午後4時を回っていた。<br />さらに、ホテルにつくと、すでに午後6時である。<br /><br />ウィーン郊外のグリンツィングという土地に、白ワインを飲みいくことした。<br />世にいう「ホリイゲ」であって、しぼりたての白ワインを安く飲ませる、ワイン版ビアガーデンが集まっている土地。<br /><br />ホテルから市電に乗って、30分ほどで、グリンツィングへ到着。<br />路地をぶらぶら歩きながら、よさげな酒場を探す。<br /><br />日は傾き、森は涼しい。<br />観光地、というかんじではなく、住宅街と森とブドウ畑が溶けあった場所、といった風情である。<br />お屋敷の向こうに巨木があり、その向こうにブドウ畑がひろがっている。<br /><br />学生時代、鯨はここに来たことがある。<br />酔っ払ってトラベラーズチェックを紛失したのだが、白ワインが安くておいしくて、飲み屋の雰囲気も良かった。<br />だから、今回の旅で、ウィーンに行くことがきまったとき、ここだけは、再訪すると決めていた。<br />

    ウィーン空港につくと、午後4時を回っていた。
    さらに、ホテルにつくと、すでに午後6時である。

    ウィーン郊外のグリンツィングという土地に、白ワインを飲みいくことした。
    世にいう「ホリイゲ」であって、しぼりたての白ワインを安く飲ませる、ワイン版ビアガーデンが集まっている土地。

    ホテルから市電に乗って、30分ほどで、グリンツィングへ到着。
    路地をぶらぶら歩きながら、よさげな酒場を探す。

    日は傾き、森は涼しい。
    観光地、というかんじではなく、住宅街と森とブドウ畑が溶けあった場所、といった風情である。
    お屋敷の向こうに巨木があり、その向こうにブドウ畑がひろがっている。

    学生時代、鯨はここに来たことがある。
    酔っ払ってトラベラーズチェックを紛失したのだが、白ワインが安くておいしくて、飲み屋の雰囲気も良かった。
    だから、今回の旅で、ウィーンに行くことがきまったとき、ここだけは、再訪すると決めていた。

  • 駅から20分ほど歩き「ベートベンの家」の近くで、よさげな酒場を見つける。<br />店の作りはみんないっしょで、中庭にテーブルがおいてある。<br />客の入りは、地元半分、観光客半分。日本人は若夫婦がひとくみ。<br /><br />白ワインはデガンタに入って出てくる。<br />まわりを見ると、どうも、炭酸で割るのがイキらしいので、それを頼む。<br />乾いた気候に炭酸が合うらしく、スイスイと入ってしまう。<br />トマトサラダ、キノコの煮物、ローストポークなんぞをつまむ。<br />そのうち、地元のお客さんでいっぱいになってきた。<br /><br />鯨たちは一見の客であるから、いい時間で切り上げることにする。<br />店の外に出ると、すっかり暗くなっていた。<br />「ベートーベンの散歩道」を探しあてて、ちょっと遠回りして帰ることにした。

    駅から20分ほど歩き「ベートベンの家」の近くで、よさげな酒場を見つける。
    店の作りはみんないっしょで、中庭にテーブルがおいてある。
    客の入りは、地元半分、観光客半分。日本人は若夫婦がひとくみ。

    白ワインはデガンタに入って出てくる。
    まわりを見ると、どうも、炭酸で割るのがイキらしいので、それを頼む。
    乾いた気候に炭酸が合うらしく、スイスイと入ってしまう。
    トマトサラダ、キノコの煮物、ローストポークなんぞをつまむ。
    そのうち、地元のお客さんでいっぱいになってきた。

    鯨たちは一見の客であるから、いい時間で切り上げることにする。
    店の外に出ると、すっかり暗くなっていた。
    「ベートーベンの散歩道」を探しあてて、ちょっと遠回りして帰ることにした。

  • が、そうこうしているうちに、暗闇の中、道に迷ってしまう。<br />最初は「駅どっちかなぁ」なんて、のんびり歩いていたのであるが。<br />ワインの炭酸割りの効果は絶大であったらしく。<br />鯨の膀胱、および大腸部分が、突如、活性化した。<br />悪いニュースはいつも突然やってくるのである。<br />脂汗をかきながら配偶者に言う。<br /><br />「・・・どっかにトイレ、ないかな」<br /><br />「ないでしょう。ただの住宅街だし」<br /><br />そーうだよなぁ。<br />ここで野ぐそをたれたらヤバイだろうなぁ。<br />でも、暗いし、ヒトも通ってないし、ひょっとしてセーフかな。<br /><br />・・・てなことを配偶者に言うと、心から軽蔑したマナザシで<br /><br />「・・・駅までガマンしなさい」<br /><br />珍しく命令口調で言われてしまう。<br /><br />「駅まで持たない。次、お店が見えたら入ろう」<br /><br />「はいはい」<br /><br />「・・・タチションなら構わないかな」<br /><br />「・・・ガマンしなさい。ほら、明かりが見えてきたから」<br /><br />なにしろ配偶者は1バーレルの膀胱を持っている女であるから、こういうときは冷淡である。<br />男って、なんでオシッコ行きたがるのかしら、頭悪いのね、という顔をしている。<br /><br />で、スタスタ、明かりのある方向へ歩いていくのである。<br />うしろから、鯨はジリジリとそれを追いつつ、つぶやく。<br /><br />そんなに早く歩くなって。<br />キミに比べたら、わしは繊細なツクリなの。<br />平均寿命、いくつ違うと思ってんのよ。大事になさい、大事に。<br /><br /><br />そして、配偶者にくらべて容量が10%くらい膀胱に向かって<br /><br />「翼よ、あれがパリの灯だ」<br /><br />と、意味なく励ますのだった。

    が、そうこうしているうちに、暗闇の中、道に迷ってしまう。
    最初は「駅どっちかなぁ」なんて、のんびり歩いていたのであるが。
    ワインの炭酸割りの効果は絶大であったらしく。
    鯨の膀胱、および大腸部分が、突如、活性化した。
    悪いニュースはいつも突然やってくるのである。
    脂汗をかきながら配偶者に言う。

    「・・・どっかにトイレ、ないかな」

    「ないでしょう。ただの住宅街だし」

    そーうだよなぁ。
    ここで野ぐそをたれたらヤバイだろうなぁ。
    でも、暗いし、ヒトも通ってないし、ひょっとしてセーフかな。

    ・・・てなことを配偶者に言うと、心から軽蔑したマナザシで

    「・・・駅までガマンしなさい」

    珍しく命令口調で言われてしまう。

    「駅まで持たない。次、お店が見えたら入ろう」

    「はいはい」

    「・・・タチションなら構わないかな」

    「・・・ガマンしなさい。ほら、明かりが見えてきたから」

    なにしろ配偶者は1バーレルの膀胱を持っている女であるから、こういうときは冷淡である。
    男って、なんでオシッコ行きたがるのかしら、頭悪いのね、という顔をしている。

    で、スタスタ、明かりのある方向へ歩いていくのである。
    うしろから、鯨はジリジリとそれを追いつつ、つぶやく。

    そんなに早く歩くなって。
    キミに比べたら、わしは繊細なツクリなの。
    平均寿命、いくつ違うと思ってんのよ。大事になさい、大事に。


    そして、配偶者にくらべて容量が10%くらい膀胱に向かって

    「翼よ、あれがパリの灯だ」

    と、意味なく励ますのだった。

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この旅行記へのコメント (4)

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  • ありママさん 2009/06/01 16:31:16
    はじめまして♪
    鯨の味噌汁さん、こんにちは。

    4トラに本格的に参加するようになって色々な旅行記を拝見してきましたが、鯨の味噌汁さんの旅行記ほど、お腹を抱えて笑ったものはありません。

    文字が多いものは敬遠してきましたが、鯨さんのは最後まで拝見し楽しませて頂きました。
    ありがとうございました。

    これからもまた度々お邪魔すると思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。

    ARIC

    鯨の味噌汁

    鯨の味噌汁さん からの返信 2009/06/02 00:10:37
    RE: はじめまして♪
    ARICさん、

    鯨はお笑い系ですので、「お腹を抱えて」笑っていただき本望でございます。深く深く御礼申し上げます。

    > 文字が多いものは敬遠してきましたが、鯨さんのは最後まで拝見し楽しませて頂きました。

    いや、写真がニガテなので・・・どうてしても文章に頼ります。
    このサイトのみなさん、写真が上手なのがうらやましいです。

    鯨の海外旅行は年に一回なので、ほんのたまにしか更新しませんが、お暇な折にお尋ねいただければウレシイです。ありがとうございます。
  • ももであさん 2009/05/31 22:01:15
    棘皮動物の排泄は。。
    鯨さん

    命がけでトイレを見つけた時の心境は、いかばかりか。
    果たしてリンドバーグ以上だったかもしれませんね。

    にしても、奥様は強靱な膀胱の持ち主ですね。
    一度お目にかかりたいものです!?
    1バレル=159リットル… 思わず調べてしまいました。

    ウィーンのホイリゲ。僕も大好きです。
    僕は観光客の少ない、ウィーン南部のグンポルツキルヘン
    がお気に入りです。

    さぁ、実に“緊張感”のある旅でしたね。

    ももであ

    鯨の味噌汁

    鯨の味噌汁さん からの返信 2009/06/02 00:05:19
    RE: 棘皮動物の排泄は。。
    ももであさん、こんばんは。

    棘皮動物はですね、排泄の苦労を知らないんです・・・だって出口も入口もいっしょだもの。シアワセなヤツラなんです。

    > 1バレル=159リットル… 思わず調べてしまいました。

    私は調べないで書いてしまいました・・・ちなみに配偶者の体重はその三分の一でございます。ナイスな突っ込み、ありがとうございます。

    > 僕は観光客の少ない、ウィーン南部のグンポルツキルヘン
    > がお気に入りです。

    おお。蔵出しの情報、ありがとうございます。

鯨の味噌汁さんのトラベラーページ

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