2008/08/01 - 2008/08/01
36位(同エリア112件中)
鯨の味噌汁さん
- 鯨の味噌汁さんTOP
- 旅行記142冊
- クチコミ106件
- Q&A回答2件
- 307,845アクセス
- フォロワー93人
翌日。
テルチを見て、チェスキー・ブディヨヴィツェまで行くことにする。両方、チェコの美しい街として有名(らしい)。
バスターミナルまで行くと、例によってオトイレが近くなってしまう。
WCのマークを探したどりつくと、げげげ、ヨーロッパによくある、有料トイレなのであった。
ご利用料金らしきものが、張り出されている。
××(読めない)=3コルナ
■■(読めない)=5コルナ
××3コルナは、御叱呼であろう。
でもって■■5コルナは、雲古に違いない。
(ちなみに1コルナは約6円)
うら若い美女が番台のようなものに座り、トイレ番をしている。
銭湯の番台とそっくりなツクリである。向こう側の女性客がまるみえなのだ。
あちら側を、女性たちが小銭を次々に置き、入っていくのである。
鯨は朝イチの雲古であるから、5コルナを置く。
すると、トイレ番の美女は、20センチばかりの灰色の紙を鯨に手渡すのであった。
レシートかと思ったが、違った。トイレットペーパーなのであった。
どうやら、これでシリをふけ、ということらしい。
20センチ!
よほどの乾燥系雲古でなければ無理だ。
鯨は昨日、ビールを死ぬほど飲んで、オナカはゆるゆるなのだ。
しかも、一発勝負をしなくてはいけない。
二度ぶきは、許されないのである。
というわけで、鯨はそのトイレで、10分近く妄想、苦吟した。
総員退艦を確認する、艦長の心持ちであった。
「腸内、全員脱出したか」
なんとか戦いは無事終わり。
トイレを出て、平和な気分を取り戻し、ゆっくり手などを洗っていると。
番台の向こう側を、若い美人が何人か、まとまって通過していった。
ある女性は3コルナ。ある女性は5コルナ。
5コルナ置いた女性に、鯨は戦友の情を感じてしまうのであった。
「大変だとは思うが、なんとか頑張ってほしいものである」
東洋から来たうすらバカ野郎スケおやぢは、うんうん、と深くうなずくのであった。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 高速・路線バス
-
地平線の見えるチェコの丘をいくつも越えて、冷房なし・満員・直射日光バスは走る。
湖のほとりに、ときどき小さな村があらわれる。
そして、森のはずれには眠っているようなお城が、バス窓から見え隠れする。
ブルーコメッツの歌みたいだ。(ブルー・シャトーですね)
ブルー・シャトーは涼しげな歌であるが、テルチにつくと、やっぱり暑い。
けっきょく日陰を探し、カフェでビールを飲んでしまう。
配偶者はホワイトチョコレートドリンク。
オツマミにソーセージまで頼んで、60コロネ、360円。申し訳ないような安さだ。
でもって、ビールは例によってびっくり仰天のうまさなのだ。
この村は、広場に面する街並みが歴史的にすばらしい、ということで世界遺産に登録されている。
が、広場、といっても、10分もあれば一周できてしまう。お手軽サイズの世界遺産なのである。 -
2時間滞在の後、今度は列車でチェスキー・ブディエヨブツエに移動することにした。
ちなみに、チェコの国鉄では、窓口で行先を告げ、
「タイムテーブル、プリーズ」
といえば、パソコンで行先までの乗換案内を印刷してくれる。
小さな駅でも、キップ販売のおねえさんがいればやってくれるから、旅人には便利なのである。
が、問題は、地名の発音だ。
「チェスキー・ブディエヨヴィツェ」
なんて、まともな日本人が、おぼえられるわけがない。
で、大きめのメモ帳を開いて筆談になる。
しかし。
いつまでも、筆談というのもあまりに芸がない。
というわけで、漢字をあててみることにした。(旅先の移動は、ヒマなのである)
どうしても覚えられない、「ブディエヨヴィツェ」の部分。
「美女を打つで」
うーん、ちょっとムリがある。
それに、鯨は女性にやさしいので、美女を打ちすえる、なんてことはできない。
では、これでどうだ。
「無事に夜店」
口の中で10回繰り返すと、なんとなく「ブディエヨヴィツェ」に聞こえる気がした。
かつ、江成一樹ふうに口をすぼめて発音すると、より近く聞こえる、というのも発見した。
というわけで、窓口のお姉さんに、江成一樹の口で、
「チェスキー・無事に夜店」
と言ってみた。
お姉さんは、「オーケー」とだけいい、パソコンをカタカタとたたき、プリントアウトしてくれた。
チェコって、いい国なのである。 -
午後5時。チェスキー・無事に夜店(通じたので、以降この表記で統一)に到着すると、まずは駅前にホテルを確保。
そのまま、夕方の旧市街に出かける。
教会・市庁舎をブラブラし、広場のカフェでビールを飲む。(またかよ)
と、広場に面した市庁舎の入口に行列ができていた。
「なんだなんだ」と近づくと、今晩8時からコンサートあり、と張り紙にある。
コンサートの中身はわからない。だってチェコ語なんだもの。
が、並んでいる方々は、年齢・性別・美醜・すべてバラバラなのであった。
パンクのお兄ちゃんもいれば、ヨレヨレで、どう見てもそろそろ1世紀、というおばあちゃんもいる。
なにごとならん。
ということで、鯨と配偶者は、夕食も摂っていないのに、その列に並んだのである。
午後8時に、門があいた。入場料150コルネ。
観衆は、みんなニコニコと市庁舎の中庭に移動する。
小さな特設ステージに、マイク3本、ギター2本セットされた。
席数300ほどが、ほぼ満員である。
客席の後ろには、ビールも売っている。 -
鯨と配偶者は、ちょっとガッカリした。
町民のクラシックコンサート、と予想していたのだ。
唯一あいていた一番前の席の右橋に、おとなしく腰かけた。
まぶしいライトの下、登場したのは、30年前のイルカ、かまやつひろし、吉田拓郎であった。
つまりは、地元のお姉さんがリードボーカルの、フォークコンサートなのであった。
開演直後、鯨のほうを見ながら、吉田拓郎(⇒リーダーらしい)が、
「今夜は日本からスカウトも来ているぜ。はりきっちゃうよ」
なーんてことを言った。会場がどっと沸いた。
鯨たちは唯一の異邦人にして部外者、しかも最前列であるから、イジラれたのである。
が、日本男児、イジラレっぱなしとあっては、大和魂がゆるさぬ。
ここで立ち上がり、まずは「川中島」など唸って相手の度肝を抜き、つづいて、
「この3人は、ヨーロッパを代表するフォーク・グループとして日本人も注目しております。
よって、はるばる海を渡ってスカウトに・・・」
とやれば主役を食えるのだが、何しろチェコ語はさっぱりなのでどうもいけない。
東洋人はナゾの笑いを浮かべるしかないのである。
しかし、さすが小さな町で会場を満員にするグルーブだけあって、3人のコーラスは美しく、声量も豊かなのであった。
コンサートは2時間におよび、アンコールの拍手の中、鯨たちは会場を後にした。
外に出ると、小さな町である。レストランはすべて閉まっていた。
夕食抜きを覚悟したが、遅くまであいていたカフェの夜店を見つけ、ふたりでピザをかじった。
なるほど、「無事に夜店」なのであった。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
ウィーンからプラハまで行ってみよう
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
チェスケー・ブディェヨヴィツェ(チェコ) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ ウィーンからプラハまで行ってみよう
0
4