2000/07 - 2000/07
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kojikojiさん
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ウブドの滞在ではホテルで絵を描いたりプールで泳いだりのんびりしました。一軒家のようなビラなので掃除に時間がかかるのでその間に町中に出て観光をしていた印象です。素晴らしいアンティーク店も見つけて、インドネシアの沖合で沈んだ中国からの貿易船の海上がりの茶碗などが手頃な値段で売られていました。ウブドがまだ静かだった時代の最後だったのでしょうか、ホテルの備品の陶器が気に入って探してみましたが、まだ街中でも質の良いものが買えました。サンダルウッドの木彫も質の良いものが手頃な金額で買うことも出来ました。後年になってウブドには再訪しましたが、陶器も木彫もひどい物ばかりになっていました。王宮のレゴンダンス以外にも伝統舞踊はいろいろ見たかったのですが、何とかケチャを見ることは出来ましたが、バロンダンスを観ることで来ませんでした。この時の想いは年々大きくなり、10日程の滞在で観ることが出来る舞踊を見て廻ることになりました。ネカ美術館もさらっと見てしまったし、プリ・ルキサン美術館も立ち寄れなかったのもその原動力になりました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 5.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- タクシー
- 航空会社
- ガルーダインドネシア航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
-
ホテルで夕食を食べた後にロビーから表に出るとワヤンは迎えに来ていました。急いでケチャダンスの会場に向かいます。場所は町外れの広場にある集会スペースみたいな場所でした。一応屋根はありますが壁はありません。終わったら迎えに来てくれるので助かります。
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ケチャの掛け声は8種類あってそれぞれ受け持ちのパートが決まっているそうです。
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全員が揃ったところで僧侶(マンクー)の儀式があり、マントラが唱えられ聖水が掛けられます。
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昔からバリ島では疫病が流行したり凶作が続いたり、村に悪いことが続いた時に悪魔を鎮めるための儀式が行われていたそうです。。悪魔を鎮める儀式の中にサンヒャンと呼ばれるものがあり、楽器を使わずに人間の声だけを使って、ガムランが奏でるのと同じようなメロディーを詠唱します。この、声を伴奏にして踊り手が踊っていたものが、ケチャの始まりと言われているそうです。
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1930年代にバリ島に住んでいたドイツ人の画家ワルター・シュピースを中心にして、舞踊劇入りの合唱という観光用にみせる形にスタイルがアレンジされたといわれており、ウブドの南東にあるブドゥル村の村民によって最初のケチャ上演がされたそうです。その後このスタイルが島中に広まりバリ島を代表する芸能となったそうです。
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ケチャにはストーリーがあります。インドのラーマヤーナ叙事詩のラーマ王子とシータ姫の物語です。7巻の物語の内の3巻アラニヤ・カーンダからの出典です。
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ダンダカの森を旅していたラーマとシータとラクシュマナの前に金色の鹿が現われます。鹿の正体は魔王ラーヴァナが魔法をかけて変身させたマリチャですシータはこの黄金の鹿を捕まえるようラーマにお願いします。ラーマはシータを魔方陣の中に置いてラクシュマナと共に鹿を追います。魔王ラーヴァナはシータを奪いたいのですが魔方陣には入れません。そして年老いた老人に化けて近づき、手を貸そうと陣から出たシータをさらってしまうのです。
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ラーヴァナはランカ島を治めるラクシャナ族の王で10の頭と20本の腕を持つと言われます。ランカ島とは現在のスリランカです。インドとスリランカの戦いという壮大な物語でもあります。
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ハヌマンは猿族との戦いの中でラーマに助けられた恩義を感じ、シータ姫の救出に力を貸します。
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とても味方とは思えない姿です。村の集会場のような場所なので現在に比べるともっとプリミティブな雰囲気が感じられました。
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フラッシュを使うと白く飛んでしまうし、フラッシュを使わないと暗いし、この当時のフィルムカメラで動きのある撮影は難しかったです。
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燈明の明かりだけが頼りですから。
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猿族の戦いが始まります。
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次の演目はレゴン・トランス。宮廷舞踊として踊られる「レゴン」とは違い、サンヒャンと呼ばれる一種の憑依状態で踊られる、従来は非常に呪術性の強い踊りを下敷きにしているようです。
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聖なる冠グルンガンを外すとトランス状態から元に戻るようです。
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続いてファイヤー・トランス・ダンスです。
中央の焚き火が熾き火になるとおじさんは裸足でその上をギャロップします。
ケチャは集団の動きや掛け声といいとても興奮しました。今度来るときはもっと内容を理解してこなければと思いました。 -
サンヒャン・ジャランと呼ばれるもので、バリ南部の地方から始まったこの踊りは、デンパサールやバドゥンやギアニャール、バンリなどの多くの地方に広まっていったそうです。
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翌日はホテルまで白タクのワヤンに迎えに来てもらいネカ美術館へ向かいました。
当時は片道数ドルでお願いした時間い送り迎えしてくれるのでとても助かりました。大きな日本製のバンだったのも良かったです。
古い絵画ではありませんが素晴らしいものが数多くありました。そのほとんどがこの村に密着した題材で、今も同じ雰囲気がそのまま感じられることだと思いました。
この絵は「闘う獣とガルーダ」イ・グスティ・ングラ・クトゥッ・コボット
マハーバーラタのアディパルワから題材を取っています。
ガルーダは姉妹のために働く母を解放するために不老不死の霊薬を探しています。その最中に二匹の怪物が争うのを目撃します。父親の遺産相続をめぐって争うバワスとスプラティカはお互いに呪いの言葉を掛け合い亀と象になってしまいます。ガルーダは空腹を感じ二匹を食べてしまいます。 -
「サギ鳥」デワ・クトゥット・ルングン作
サギの姿が抑えられた色調の中を生き生きと描かれています。
装飾性も感じますが鳥のリアルさは失われていません。 -
「バッタ」イ・クトゥッ・ルギック作
小さな世界をルーペで拡大したような世界はバリ人の想像力を表しているようです。輝くバッタが同じように輝く草の上を戯れています。バッタはお互いに会話しているように見えるのはバリ人画家が用いる擬人化の手法のせいだそうです。 -
外の東屋にも素晴らしい彫刻がありました。この当時は大きな白檀に彫られたガルーダやガネーシャの素晴らしい彫刻が売られていました。何点か買ってきましたが、13年後に入ったら良いものは無くなり、粗悪なものがすごい値段で売られていました。
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「レゴンの踊り子」ドゥラー作
宮廷舞踊レゴンの衣装を着た写実的な昨比です。やや年長な印象も受けますが可愛らしい踊り手が色鮮やかな金箔の布(カイン・プラド)の衣装を着け、金メッキした革製の胸当て(ラマッ)、そしてフランジパニーの白い花を挿した黄金の冠(グルン)を着けています。 -
この美術館は緑の中に佇むようでホッとさせてくれます。
次にこの美術館に行ったときは気に入った絵画を全部写真に撮ってきました。
https://ssl.4travel.jp/tcs/t/editalbum/edit/10785163/ -
美術館の前の渓谷の風景です。このあたりは高級なホテル&スパが早くから出来たところらしいです。13年後にこの山の中を延々と歩きました。ここで空港から送迎してくれた会社と同じシャツを着た人に出会ったので少し話をしました。彼らは日本人のお客さんを連れていましたが、一日車をチャターして10,000円くらいだそうです。
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ネカ美術館からムルニーズ・ワルンまで送ってもらい、お昼を食べた後にゴアガジャへ行ってもらいました。こんなに遠いのに数ドルでいいのかと思いました。
中を見学していると勝手にガイドするおじさんがいました。断ると今度は娘が案内しながらついて来ます。 -
最後にお金をくれと言う訳ですが、当然頼んでもいないので払いません。近年はそんな人が増えたと聞きます。
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ゴア・ガジャの洞窟の前には大きな沐浴場がありましたが水は張られてありませんでした。
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女神像の持つ壺からは水は流れていましたが。
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最後にライステラスへ連れて行ってもらいました。棚田を見るのは初めてだったので感動しました。景色の良い所には物売りもいるのですが、アタ(籐)のバックを町中のショップで買う数分の一で買えました。
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1週間ほどの滞在でしたが、バリの魅力に触れてフラストレーションを残したまま帰国しました。それは妻も同じ思いだったようで、13年後にウブドに10日程滞在し、バリ島中を車をチャーターして巡り、毎晩のように伝統舞踊を観続けました。
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