2008/04/14 - 2008/04/14
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ソフィさん
2008年4月14日(月)
ケルンが近づくと、私は大聖堂の尖った塔が見えてくるのを、今か今かと待った。
この大聖堂との最初の出会いは、小学校の頃兄の教科書にあった写真だった。
その天を衝く堂々たる雄姿は、子供の眼底に鮮やかに残って、一度は自分の目で確かめたいと憧れたものである。
そして最初の機会は、1961年にやって来た。
ライン川の鉄橋を汽車が渡るや否や、その雄姿は突然車窓に現われ、急速に眼前に迫った。
その衝撃的な出会いは、感動を一層増したものだった。
この構造物は、ヴォリューム、鋭さの二点で、人間の心に迫る。
私はこの迫力に、ドイツ魂の力強さを感じる。
高さでは160mに近く(一説では157m)、同じドイツのウルムの大聖堂の161mには僅かに及ばないらしいが、そんな数字上のことは、天を衝く造形の迫力において問題にならない。
重さは、数万トンを超えるのではなかろうか。
そんな重さが、川に近く何百年も建っているのは、よほどしっかりした基礎なのだろう。
ケルン大聖堂の歴史は、ローマの植民地時代だった紀元4世紀にさかのぼる。
現在のものは、二代目が火災で焼失したのち、1248年に建設が始まり、16世紀に財政難のために建設なかばで仮の姿でいったん完成、ナポレオン戦争後1842年ドイツナショナリズムの高まりの中で再着工、1884年に全容を現わす。
その息の長い積み上げには、学ぶべき点が多いと思う。
第二次大戦で、ケルンは廃墟となるほど被害を受けた。
その中で大聖堂が倒壊を免れたのは、奇跡的だったと感じる。
写真が、ソフィーさんのブログ、
http://4travel.jp/traveler/katase/にあります。
ご覧ください。
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