2009/04/25 - 2009/04/25
109位(同エリア822件中)
MILFLORESさん
- MILFLORESさんTOP
- 旅行記352冊
- クチコミ221件
- Q&A回答161件
- 1,625,244アクセス
- フォロワー115人
【コルドバ花便り】 パティオ巡り 1
http://4travel.jp/traveler/milflores/album/10330053/
の続きです。
パティオ見学の詳細に関しては、1をご覧ください。
ブザーを押して
「こんにちは! パティオ見せてくださーい♪」
もう、すっかり慣れた♪
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道
PR
-
6軒目
Guzmanas通り 4番地
この辺りの家の構造ですが、
通りに面して扉があり、
入ると玄関ホールがあります。
この扉は閉めてる所と開けている所といろいろ。
その奥に鉄柵があり、パティオが覗けます。
ブーッとブザーを鳴らすとすぐに開いた。
「Hola? パティオ見せてください」
と声を掛けながら中に入ると、
「はいはい、お入りー
私はここ、今下に降りるからねー」
とおばあさんの声が上からする。 -
ウヒョー♪
これまた、素敵なパティオ!
広ーい
家も大きーい
階段をゆっくりと降りていらしたおばあさま。
膝がお悪い様子。
(後で、膝の手術跡を見せてくれました。
両方人工膝関節を入れてるらしい。)
「ごめんなさいね、降りさせてしまって!」
「いいのよ、いいのよ、
いろいろと見てもらいたいから」
なんか、とてもうれしそう♪ -
「いらっしゃい、いらっしゃい」
と、おばあさま。
真っ先にこの鉢植えに私を引っ張ってく。
「この花分かる? Flor de Lisよ。
ほら、サンティアゴ騎士団の胸の十字架、あれはこの花がデザイン化されたものなのよ」
「あー! 本当だ!」
「あなた、ラッキーねぇ。この花は
開花するの1年で3〜4日だけなのよ。
良かったわー見てもらえて♪」
そっかぁ、こっちは今まで美しいパティオ全景しか目に入らなかったけれど、家の人は一つ一つの鉢植えを丹精こめて手入れしてるから、花そのものも見てもらいたいのね!
・・・と、6軒目のここで気が付いた私でした。
-
「こっちこっち!」
っておばあさま。
「この色は珍しいのよ〜」 -
おばあさまの花自慢は続く。
「別名、中国提灯って呼ばれてる花よ」
へぇ〜 見たことない!
花好きだけど、全然詳しくない私・・・ -
「これも面白いでしょう?」
「本当に!」
指摘されないとひとつひとつの花に注目できない。
それだけパティオ全体が素敵で気を奪われてしまうのです。 -
「すごい鉢植えの数ですね
どれくらいあるんですか?」
「500個くらいあるかしらね
ここからは見えないけれど
屋上にもたくさん、
陽の光を浴びさせているのもあるから」
「!!!!!!!」 -
屋上の隅に置いてある鉢をアップしました。
青空が眩しい! -
「何家族住んでらっしゃるんですか?」
「今は私と夫と娘家族だけ
昔は9家族住んでたわよー」
またも 「!!!!」な私・・・ -
装飾がまた面白い。
立派な美術館です。
「あのアイロンで私も昔はアイロンをしたよ」
昔の道具って素敵な装飾品ですね。
今の電化製品を50年後にこのように飾っているのはちょっと想像できない。 -
「私の夫は家具職人なの。
だから手先が器用でね。
家の修復なんかも自分たちでやったのよ。
このタイルも自分たちで貼り付けたわ。」 -
おばあさま、ありがとう!
客人のようにもてなされたような感じです。
うれしかった。
「さようなら
お体に気をつけて」
って両頬にチュッチュとするスペイン式の挨拶をしてお別れ。 -
玄関を出て写真を撮ってたら、
おばあさまが中から
「あなた! 戻っていらっしゃい
見せ忘れたものがあるのよー!」
ってまた開けてくれた。 -
「水遣りしようと思って噴水まで来て
気が付いたのよ。ほら、コレコレ♪」
噴水の周りの白壁に掛かっている小さなもの・・・
「エー!? 貝殻!」
貝殻も即席ミニ鉢植えってわけ。 -
こっちにも
可愛い〜♪
楽しい〜♪
私の反応におばあさま大喜び。
ありがとう!
本当にありがとう! -
さて、おばあさまとのホットな交流の後、次の家を探して歩きます。
好天気でとても気持ちが良い♪
サン・アグスティン地区に入ります。
ビアナ宮殿のある地域です。 -
7軒目
Pozanco通り 6番地
ここでは、ブザーを押すまでもなかった。
通りのベンチに座っていた奥様がこの家の方。
「どうぞ」って一緒に中に入る。
暗いトンネルのような玄関ホールを抜けると・・・ -
・・・パーッと開ける明るいパティオ!
ここもすごいわ! -
このお宅も花の種類が豊富です。
-
ため息出るでしょう?
白壁に映る植木鉢の影まで魅力的♪ -
華やか♪
こんなパティオで1日過ごしてみたい。
そうそう、どこのパティオでも植物の手入れと同じくらい掃除に気を使っているようでした。
こちらの奥様は、花びらが数枚落ちていたら、
「あらあら、さっき掃除したのに」って
とても気にしていた。 -
入った時は私ひとりだけだったので、
奥様がいろいろと見せてくれる。
「この葉、まだ若くてシャンとしていないのよ」
と、気にしている様子。
両腕でモンステラの葉の側面を手前に反らせるように撫でる。 -
この方もお花自慢♪
「このユリ、ピンクの方は萎れてきてしまったけど、白い方は今が見頃よ!」 -
「この蘭も写真に撮ってあげて」
-
「あのピンクのゼラニウムもすごいでしょう」
上の鉢から茎が伸びて、
下の株にも見事に花が咲いてます。
お邪魔しました〜
Gracias! -
8軒目は同じ通り。
Pozanco通り 21番地
あら、家の前に井戸が。
ブザーを押して開けてくれるのを待つ。
出てきたのは若いお父さん。 -
ドアの向こうは・・・
これまでにない造りの家でした!
長細い通路に鉢がズラズラ〜 -
その奥にあるパティオは小さく、
余り花もありませんでしたが・・・ -
息子さんが猫ちゃんと遊んでいました♪
-
パティオから外を見る。
このお宅の植木鉢は全部緑色。
「鉢は塗るんですか?」
「そうだよ、2年ごとに塗っている。
壁は毎年塗るよ。」
「えー?!毎年!大変・・・」
華やかさはなかったけれど、
やたらと印象に残るお宅でした。
アディオス! -
9軒目
Mariano Amaya通り 4番地
ブザーが見つからなくて、
それにドンドンって出来るドアじゃないし・・・
「こんにちは?」なんて中に声かけていたら、
ちょうどこの家の息子さん(大学生くらい)がパンを買って帰ってきたところで、中に入れてくれました。
「ブザーはここ」って・・・
なんだ、あったのか。 -
うーん あんまり特徴ないかな〜
・・・なんて思ってたら -
なんなの、この面白い一角!
昔の道具コレクション♪
階段にラジオが並んでいる。 -
花は余りなかった。
-
お邪魔しましたー
次、行きましょう。 -
10軒目
Parras通り 6番地
この家は、格子窓の飾りもしています。 -
パティオに入れない午後は、
こういう窓を探して散策しました。
(別旅行記作成予定) -
ちょっとワクワクするお宅です。
出てきたのは、咥え煙草のおじさま。
「パティオ見せてください」
「どうぞ」
おじさま、余り笑わない。 -
ワクワク感、
裏切られませんでした!
素敵だわ〜 -
パティオの真ん中には井戸
さり気なく置かれてる小道具がいいのよね〜 -
立派なレモンの木
実がたくさん生ってます。
「あのレモン、食べられますか?」
「最高のレモンだよ!」
おじさんの顔がほころんだ♪ -
-
素晴らしいはずです。
昔からパティオコンクールの様々な賞を取っています。
60年代と70年代の賞 -
こちらは2000年代の。
そっか、このお宅も古い建物部門に入るのね。 -
家に場所があるならば・・・
私もこういう風に陶器を飾りたいの!
「今年のコンクールでも入賞するといいですね♪」
「ありがとうよ」
グラシアス! -
さて、11軒目
咥え煙草のおじさまの家と同じ通り。
Parras通り 5番地
ドアを開けてくれたのは、
とても教養のありそうな40代の女性。
ここがまたすごいのですよ・・・ -
ほら!
このパティオが、花の多さ一番でした。
花に埋もれてます。
すごいです。華やかです。 -
井戸には、バケツから水が流れ続けている。
ポンプの仕組みを植物で巧みに隠しています。 -
一鉢ごとの花のボリュームが半端じゃない!
植木鉢が見えないもの。 -
しばし、このお宅の立派な花々をお楽しみください♪
-
-
-
-
-
ミニサボテンだって、こんなに可愛らしくディスプレーされてます。
-
途中から、ドドドッと
スペイン人グループが入ってきた。 -
こちらのお宅も、昔の道具の展示をしています。
ミシン台! -
昔のタイプライターと扇風機も。
-
ちょうどフラッシュで顔が隠れてる私が映っていますが・・・
昔の洗面台ですね。
きれいでした!
そして、博物館のように面白かった。
奥様、どうもありがとう。
Muchas gracias! -
12軒目
サンタ・マリナ地区に入ります。
なかなか見つからなかった通り。
Conde de Arenales通り 4番地
玄関プレートには「弁護士」って書いてある。
ドアを開けてくれたのは、優しそうなおじさま♪
この方が弁護士さんかしら? -
観葉植物が多いけれどカラフルに見えるのは、アーチの赤いラインとタイルのせいかな。
-
天使ラファエルを描いたタイルが、パティオの目立つ位置に飾られています。
-
陶器の皿も混ぜて、センスいいな〜♪
-
私、これ欲しい?
タイルじゃなくて、このタイル掛け。
「コルドバ郊外の村のものだよ」って
村の名前を教えてくれたんだけど、忘れちゃった。 -
噴水
-
さて、高い所の鉢植えの水遣りですが、
こんなパイプの先(下)にボムホースを繋げます。
パイプの手で持つ部分には、水の出を調節できる栓がついています。 -
で、こうやって水をやるのです。
-
帰ろうとしたら、おじさまが
「まだ、だめ。
最後に見なきゃいけない場所があるんだよ」
って、この奥の部屋へ案内してくれる。
「?!」 -
「うちのボデガだよ! ここは夏でも上着を着なくちゃならないくらいに涼しいんだ」
「キャー♪ バールではありませんか」
祭りのときは、ここに集まって賑やかにフラメンコを歌ったり踊ったりするそうです。
この家で中に入れてもらって見学するパティオ巡りはお終い。
企画参加のパティオを12軒、最初のCasa Patioも含めると13軒見ました。
それぞれのパティオの美しさはもちろんだけど、各家の人々の温かさもうれしかった♪
これ、来年も来たい!
コルドバ花便り 2/6 -完-
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
MILFLORESさんの関連旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
69