1962/01/21 - 1962/01/21
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ソフィさん
1962年1月21日(日)
1889年パリ万博の、人を驚かす塔の話に戻ろう。
最初に提案された「太陽の塔」は、アンバリッドの広場に、高さ366mの塔を石造で建てようとしたものだった。
提案者は、直前の1878年万博で、シャイヨー宮を設計した建築家ブールデである。
この案で面白いのは、塔の一番上に反射鏡を置き、地上から照射される強い光を反射させて、パリを不夜城化させると言う工夫だった。
提案者ブールデは首相に近いこともあり、決定前に情報を新聞にリークさせた時には人気が盛り上がり、街の話題をさらってしまう。
しかし担当大臣は、この案に技術的な疑問を持っていた。
第一の疑問は、その重さを基礎の地盤が支えてくれるだろうかどうか。
第二の疑問は、大風が吹いて来た時に、倒れないだろうか。
そこにタイミングよく、別の提案「鉄の塔」があった。
その設計者はエッフェル社で、世の中に紹介したのは、「ラントランシジャン=頑固者」という名の新聞である。
この塔は大地にしっかり脚を広げ、鉄製の構造が描く美しい曲線は、石の時代から鉄の時代へ、新時代の到来を示していた。
この案は最終的に、700もの提案から選ばれたと言う。
だが最初、エッフェル塔の建設には、反対する人も少なくなかった。
それでも次第に人気は盛り上がり、何度も取り壊しに会おうとしながら持ちこたえ、エッフェル塔のないパリは考えられないほどにまで、景色に定着した。
二度の大戦に会いながらも、無事な姿を今に残しているのは、奇跡的とさえ言うことができよう。
この塔は、空間に立つと同時に、歴史時間の中にも立っているのだ。
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