オーロラを求めて　沿岸急行船の旅（７）～乗船５日目　クリスマス･イヴのトロムソ　

2008/12/24 - 2008/12/24

クリスマス･イヴの午後、トロムソに到着。船は明日の夕方までここに停泊します。

雪の降り積もったトロムソの街はとってもきれいでした♪


《旅程》
□12/19　フランクフルト ～（オスロ経由）～ ベルゲン　〔ベルゲン泊〕
□12/20　ベルゲン散策 ～（夜）沿岸急行船に乗船 ～（22:30）ベルゲン出航 ～〔船中泊〕
□12/21　～オーレスン（市内観光のエクスカーション）～〔船中泊〕
□12/22　～ トロンハイム（市内観光のエクスカーション）～〔船中泊〕
□12/23　～ ボードー（市内散策）～〔船中泊〕
■12/24　～ トロムソ（市内散策）　〔船中泊（トロムソ停泊）〕
□12/25　トロムソにて犬ぞりのエクスカーション ～〔船中泊〕
□12/26　～ ホニングスヴォーグ（ノールカップ観光のエクスカーション）～〔船中泊〕
□12/27　～（10:00）ヒルケネス到着　〔ヒルケネス泊〕
□12/28　ヒルケネス ～（オスロ経由）～ フランクフルト

エリア トロムソ(ノルウェー)

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 船

クリスマス･イヴの朝、朝食ビュッフェにお菓子の家「へクセンハウス（魔女の家）」が飾られていました♪

掲示されている気象予報では、次の寄港地トロムソの気温は−３℃。北極圏の気温とは思えない……。でも、日の出と日の入りの時刻がブランクになっているのを見ると、はるか北まで来たのだと実感。。。

午前10時前、東の空がだんだん赤くなってきました。

凛と澄み切った青い空に、下のほうから赤みが広がって。。。

西側の雪をかぶった島もほんのり色づいています。

空はどんどん赤く染まっていき――

見事な桜色に！

今まで見たことのない景色。。。

西の空を見ると――青いです。
東と西で空の色がぜんぜんちがう。不思議。。。

空は桜色から真っ赤な茜色になっていきました。

航跡も朱色に染まっています。

どこか別の星にいるみたい……。

茜色の空のショーが終わるころ、フィンスネス（Finnsnes）に着きました。

かわいい家が寄り添うように建ち並んでいます。

フィンスネスに30分ほど停泊したあと、船はさらに北を目指して出航〜。

午後、北極圏最大の町トロムソに到着。

ここでは丸１日停泊するので、町をのんびり散策できそうです。

ボードーでは着込みすぎたので、ほどほどの防寒をして船を降りました。雪は積もっているけれど、寒くはないです。

←こちらはトロムソ大聖堂の建つ広場。しんと静まり返ったここは音のない世界。イヴには雪がよく似合います。ライトアップされてとても美しい。。。

（船を降りてそばを通ったときに広場と教会の写真を撮っていなかったので、船にもどるときに撮りました）

-------------------------------------------------
［追記］

2013年年末に放送された、フジテレビの情報番組「マカフシ」にこの写真を提供しました。

大聖堂の塔の上部の窓は、なんだかだまし絵のように見えるけど？？

イヴの今夜はこの大聖堂でもミサがあるそうです。沿岸急行船の乗客も希望者は船のスタッフの引率で参加できるとのことでした。

トロムソに着いたらまず行きたかったのが北極教会。写真で見た、三角形のモダンなデザインの白い教会と、その内部の青いステンドグラスが見てみたい。

町からトロムソ橋を渡った対岸にその教会はあります。ガイドブックによると、バスだとここから５分ほどだそうですが、この日の午後はバスが走っている様子がまったくない。人の姿すらほとんどありません。

これはもう歩くしかない。ガイドブックには Stortorget 広場から徒歩約15分って書いてあるから、バスでなくても行けそうです。

← Stortorget 広場。ツリーがひっそりと立っています。それにしても人がほんとにいない。みんな家で家族とイヴを過ごしているのでしょうか。

あの広場から教会まで徒歩15分なんて、ぜったいおかしい。広場からトロムソ橋のたもとまでだって10分くらいかかったし、橋を渡るのにさらに15分はかかりました。

ガイドブックをよく見たら、なんとトロムソ橋の長さは1036ｍって書いてある・・・おまけに橋は上って下る山形になってるから、橋を渡るだけで15分はかかっちゃうよ。

結局、30分くらい歩いて教会の前までたどり着きました。でもここまで歩いてきた甲斐あって、ここから見るトロムソ橋と町の夜景はすっごく綺麗！

沿岸急行船も見えまーす。

こちらが北極教会。1965年築で、トロムソの冬とオーロラをイメージしてデザインされたのだそう。中からこぼれる光に照らされてとても美しいです。

ここでひとつ気がかりなことがありました。ガイドブックでは教会は無休となっていましたが、イヴにはミサがあるはず。ミサが行なわれている時間はきっと見学はできないでしょう。

そう思いながら、教会の入り口の扉を見ると――
なんと、クリスマスをはさむ数日間は「見学不可」って書いてある……。せっかくここまで来たのに〜（泣）。それでもあきらめきれず、ちょっと扉に触れてみたら、開いたっ！

中をのぞくと、人がたくさんいます。そうか、ミサが始まるんだ。。。仕方がない、あきらめようと思ったとき、入り口近くにいた男性が中からわたしたちを手招きしました。「中に入っていいんですか？」と身振りでたずねると、その人は「どうぞ」と身振りでかえしてきました。やった〜！！　ステンドグラスだけでも見られればもう満足です。

教会の中へと入っていき、正面奥を見ると、がーん……ステンドグラスが白い布に覆われてる……これって修復中？　がっくり。。。

ステンドグラスが見られないなら、クリスチャンじゃないわたしたちはここにいてもしょうがないのだけれど、招き入れてくれた男性の手前、すぐにここを出るわけにもいかず、一番後ろの一番端の席に座りました。

すぐにミサが始まりました。でも神父さんがなんと言っているのかさっぱりわからない……。まわりを見ると、みなさん正装されています。わたしたちはというと、フリースにウォームパンツにダウンジャケットという、なんとも場違いな格好。おまけに手にはカメラ持ってるし。５分くらい座っていましたが、あまりの決まりの悪さにコソコソと退散……。

教会の後姿。

この青いのはステンドグラス？　見たかったよ〜。

教会とトロムソ橋の夜景。綺麗だ。。。

教会の東側を見るとこんな感じです。後ろにぼんやりと雪山も見えます。

さて、そろそろ町へもどります。

また30分歩いて町までもどってきました。

カラフルな木造の家並みが素敵です。こういう風景かなり好き。

-------------------------------------------------
［追記］

2013年年末に放送された、フジテレビの情報番組「マカフシ」にこの写真を提供しました。

やわらかい光のイルミネーションと白い雪――静かなイヴの夜。

港の夜景。向こうに北極教会が見えます。

メインストリートのストルガータ通り。だぁれもいません。

ちょっとレトロなハートのイルミネーションがかわいいな♪

この電気屋さんのイルミネーションは、かわいさピカイチ。

ミッドナットソール号と北極教会。

夫のお気に入りの１枚。

イヴの夜の夕食はいつものようなコース料理ではなく、ちょっぴり豪華なヴァイキングでした。この日もドレスコードはありませんでしたが、ドレス･アップしている人もいました。

沿岸急行船から乗客へクリスマス･プレゼントがありました。

それがこれです。ロゴ入りのボールペン。書きやすくて、早速、愛用しています。


さて、一番期待していたオーロラですが――
ダメでした・・・。夜になって天気がわるくなり、雨（←雪じゃない）が降り出してしまいました。昼間はあんなに天気がよかったのに……（涙）。

この旅行記へのコメント （2）

• Maiさん 2009/03/11 11:34:35

  北欧の家々は本当にかわいいですね。

  ショコラさん、こんにちは。
  
  オーロラを求めて！の旅行記にお邪魔しています。
  
  船が立ち寄る港町、その街、その街での家々が、
  本当に童話に出てくるみたいで可愛いですね。
  クリスマスカードを見ているようです。
  赤い家もいいですが、この木の味がある家も素敵です。
  
  オーロラは残念でしたが、お写真に写ったオーロラが、
  神秘的でなかなか見れないだけに、プレゼントのようです。
  
  まい
  

  ショコラさん からの返信 2009/03/12 00:54:06

  RE: 北欧の家々は本当にかわいいですね。

  Maiさん、こんにちは。
  
  長い旅行記を見てくださってありがとうございます〜。コメントまでいただけてうれしいです。
  
  沿岸の港町は淡い光と白い雪に包まれていて、本当に童話の世界のようでかわいかったです。たしかに木の色そのままの家々もいいですよね〜。寒い場所なのに、なんか暖かさを感じます。
  
  > オーロラは残念でしたが、お写真に写ったオーロラが、
  > 神秘的でなかなか見れないだけに、プレゼントのようです。
  
  ほんと、空がわたしたちをかわいそうに思ってプレゼントしてくれたのかも〜。
  
  ショコラ