2009/01/11 - 2009/01/11
2448位(同エリア7085件中)
airpentaroさん
- airpentaroさんTOP
- 旅行記159冊
- クチコミ44件
- Q&A回答6件
- 738,715アクセス
- フォロワー12人
■歴史、お寺、季節の花々、建築、文学、仏像・・・鎌倉は訪れる人の好みに応じてさまざまな景色を見せてくれます。
この日は歴史に消えていった幻をさがす散歩に出掛けてみました。
■八雲神社---円覚寺---東慶寺---明月院---安部清明碑---第六天社---永福寺跡---瑞泉寺---和賀江島---光明寺---高徳院
■Googleマップで散歩コースを辿って再現してます。
http://maps.google.co.jp/maps/ms?hl=ja&gl=jp&ptab=2&ie=UTF8&oe=UTF8&msa=0&msid=111401057908086377946.00046060f6c31100db63b
●鎌倉TODAY
http://www.kamakuratoday.com/
PR
-
■八雲神社[やくもじんじゃ]1
北鎌倉駅の円覚寺側の改札から大船方面に歩いて行くと、ホーム端あたりに八雲神社の石段が見えてきます。 -
■八雲神社[やくもじんじゃ]2
石段を上がると、風変りな狛犬が迎えてくれました。 -
■八雲神社[やくもじんじゃ]3
一見、ごく普通の神社のようです。 -
■八雲神社[やくもじんじゃ]4
境内の片隅にお目当ての石がありました。 -
■八雲神社[やくもじんじゃ]5
清明石です。
陰陽師の安部清明ゆかりの石といわれてます。
西暦990年頃北鎌倉を訪れた清明がある館に災難除けの護符を貼ったそうです。
それからおよそ200年間その館に災難がなかったことから、鎌倉入りした源頼朝がこの館を移築して館を建てたそうです。
清明石のほかに北鎌倉には安部清明のふたつの石碑があります。
※「アベ」は、ふたつの地元石碑に「安倍」ではなく「安部」と刻まれてた為「安部」で統一してます。 -
■道すがら
八雲神社を後にして、円覚寺方面に歩いてると、富士山がきれいに見えました。 -
■円覚寺[えんがくじ]1
そのまま歩き続けてると、どこかで見たような風景?
・・・と思ったら円覚寺の三門でした。
いつの間にか円覚寺の境内に踏み込んでました(v^ー°)ヤッタネ??
●円覚寺
http://www.engakuji.or.jp/ -
■円覚寺[えんがくじ]2
黄梅庵ではロウバイが咲いてました。 -
■円覚寺[えんがくじ]3
ミツマタはまだ蕾。 -
■円覚寺[えんがくじ]4
三門近くではスイセン。 -
■東慶寺[とうけいじ]1
ロウバイを探して東慶寺にも立ち寄ってみました。
山門をくぐると、ボケが咲いてました。
黒塀を背景にして赤いボケが映えて印象的でした。
●東慶寺
http://www.tokeiji.com/ -
■東慶寺[とうけいじ]2
本堂の庭では早咲きの梅も咲いてました。
ここで3月に咲くシダレザクラを彷彿とさせるきれいな梅でした。 -
■東慶寺[とうけいじ]3
ロウバイも。 -
■東慶寺[とうけいじ]4
よく見るとソシンロウバイでした。
花びらの内側も黄色に染まってます。 -
■明月院[めいげついん]1
寄道ついでに、明月院にも立ち寄ってみました。
境内には、紫陽花を彷彿とさせるくらい数多くのロウバイが咲き誇ってました。 -
■明月院[めいげついん]2
境内全体にロウバイ独特の甘い香りが漂ってました。 -
■明月院[めいげついん]3
開山堂の裏でもロウバイが咲いてました。
やぐらの石塔を忘れてしまうほどのロウバイです。 -
■明月院[めいげついん]4
スイセンも咲き誇ってました。
明月院の花々はボリュームがあります。
鎌倉のお寺で盛んに花が植えられるようになったのは1970年頃からだったそうです。
明月院では先代住職が熱心に花々を植えていきました。
元々は墓参りにきた方々の心を慰めるためだったのが、やがてマスコミで取りあげられあじさい寺として有名になったそうです。
「アンノン族」の女性たちが訪れたのもこの頃です。 -
■明月院[めいげついん]5
本堂前の枯山水庭園の向こうにロウバイが見えました。
枯山水庭園とロウバイの組み合わせもなかなかでした。 -
■安部清明碑[あべのせいめいひ]1
すっかりロウバイで道からそれてしまいましたが、再び安部清明に・・・。
北鎌倉の踏切を渡るとすぐ右手に安部清明碑があります。
うっかりすると見逃してしまうくらい地味に立ってます。
ここを通る時は、この先の建長寺と鶴岡八幡宮が左手にあるので、自然に左側を歩いてしまうのでついつい見逃しがちです。 -
■安部清明碑[あべのせいめいひ]2
石碑の裏には「明治三十九年七月 日」と刻まれてました。
この辺ではこの時期くらいまで、安部清明信仰みたいのものがあったそうです。 -
■第六天社[だいろくてんしゃ]1
安部清明碑から建長寺方面に少し歩くと、第六天社があります。
目と鼻の先に建長寺の駐車場がみえます。
石段の左手に安部清明碑があります。 -
■第六天社[だいろくてんしゃ]2
残念ながら立入禁止だったので近付くことができませんでした。
安部清明が実際に鎌倉を訪れたことをはっきりと確認できる史料はないそうです。
でも清明の子孫たちが鎌倉を訪れた史料はあります。
京都から鎌倉にやってきた陰陽師は関東陰陽師と呼ばれてます。
関東陰陽師たちがさまざまな祭礼を執り行ってました。
そのひとつが四角四境祭です。
四角四境祭は、よく分からないものの境界を定める儀式だったそうです。
イメージとしては結界みたいなものでしょうか。
四角は将軍御所、四境は鎌倉全体を対象にしました。
四境には東西南北のポイントがあって、北のポイントは八雲神社でした。
八雲神社で四境の儀式が執行されてました。
京都のみならず鎌倉でも陰陽師が活躍してました。
今では遠い時代の幻となってしまいましたが・・・。 -
■道すがら
建長寺を通り過ぎて、巨福呂坂トンネルを超えて鶴岡八幡宮にやってきました。
大勢の参拝客で入場制限されるほど大変混雑してました。
●鶴岡八幡宮
http://www.hachimangu.or.jp/ -
■道すがら
また寄道して、神苑ぼたん庭園に寄ってみることに。
●神苑ぼたん庭園
正月ぼたん 1月1日〜2月下旬
ぼたん 4月上旬〜5月上旬
入園料 500円 -
■道すがら
全体的に3〜4分咲きくらい。 -
■道すがら
-
■道すがら
-
■道すがら
-
■道すがら
この日は霜が降りるくらい寒い日。
道行く人たちもポケットに手を入れながら歩くほど。
心なしかボタンも花びらを広げられず寒そう。 -
■道すがら
-
■道すがら
-
■永福寺跡[ようふくじあと]1
鎌倉宮から瑞泉寺に向かう途中に広い空き地があります。
今でこそ雑草の生えたこの空き地に永福寺がありました。
史跡公園として整備中で、今後公開されるんだそうです。 -
■永福寺跡[ようふくじあと]2
永福寺は源頼朝が奥州平定で犠牲となった源義経や藤原泰衡などの戦没者を弔うために建立したお寺です。 -
■永福寺跡[ようふくじあと]3
中尊寺を模した壮大な伽藍だったそうです。
永福寺の幻を湘南工科大学がCGで復元してました。
春分と秋分の日に夕日が本堂と双子山の山頂を一直線上に沈むように本堂を建てたそうです。
●湘南工科大学
http://www.shonan-it.org/yofuku-ji/ -
■永福寺跡[ようふくじあと]4
双子山には遊歩道があって、永福寺跡を眺めることができます。
前日の雨で大きな水たまりができてるかと思ったら、庭園の大きな池のようです。
永福寺の幻がどんな風に復元されるか今から楽しみです。 -
■瑞泉寺[ずいせんじ]1
瑞泉寺にやってきました。
瑞泉寺の幻は、仏殿の後方に広がる瑞泉寺庭園にあります。
瑞泉寺庭園は夢窓国師によって作られた庭園です。 -
■瑞泉寺[ずいせんじ]2
庭園は錦屏山の岩盤を削って天女洞と座禅窟を作り、池を掘り橋をかけてます。
天女洞に静かに佇み、池に映る月を眺めたそうです。
かつて夢窓国師も座って月を眺めたことと思います。 -
■瑞泉寺[ずいせんじ]3
残念ながら座禅窟には近付くことができません。
訪れるたびに、こっそり柵を跨いで見に行っちゃおうかな・・・と思いつつもまだ跨いだことがありません。
瑞泉寺庭園は古文書に描かれてた絵図を元に発掘したところ見事に合致したそうです。
およそ700年ぶりに発見された現存する鎌倉時代唯一の庭園です。
そういった意味では、幻ではないけれど、幻の佇まいの庭園でした。 -
■瑞泉寺[ずいせんじ]4
おまけ。
瑞泉寺前の土鈴屋さんのおじいさん。
毎年この時期に土鈴を買いに来てるという方に出会いました。
土鈴には干支が描かれてるものがあります。
お客さんが「あと5年で十二支が全部揃う」と言うと、おじいさんが「そんなに長く生きてないよー」ってほのぼのした会話(*´ー`) -
■和賀江島[わかえじま]1
材木座海岸の東端までやってきました。
材木座海岸の幻は和賀江島です。
和賀江島は鎌倉時代に築かれた港の跡です。
大潮の干潮時には石積みが現れます。
なかなか大潮の干潮時に訪れることができず、写真に撮ることができませんでした。
潮位は気象庁のサイトで確認できます。
○気象庁 潮位表
http://www.data.kishou.go.jp/kaiyou/db/tide/suisan/index.php -
■和賀江島[わかえじま]2
海を覗きこむと、大きな石がゴロゴロ転がってます。
この辺は遠浅のため、見渡す限り石がゴロゴロしてます。
干潮時の様子と和賀江島の復元想像図が「鎌倉Today」に掲載されてました。
●鎌倉Today 山田海人さんの鎌倉リポートNo.100
http://www.kamakuratoday.com/suki/kaito/100.html
今では海に沈んでる幻の港です。 -
■光明寺[こうみょうじ]
おまけ。
和賀江島の近所にある光明寺には、江の島から和賀江島に流れ着いたといわれてる弁財天が祀られてます。
●光明寺
http://park16.wakwak.com/~komyo-ji/ -
■高徳院[こうとくいん]1
この日最後の幻さがしに高徳院にやってきました。
高徳院の幻は大仏に覆っていた大仏殿です。
●高徳院
http://www.kotoku-in.jp/ -
■高徳院[こうとくいん]2
大仏の周囲には、大仏殿の柱を支えた56個もの礎石があります。
発掘調査によると、大仏殿は高さ40m、幅44m、奥行42mの大きな建造物だったそうです。 -
■高徳院[こうとくいん]3
自然災害で何度か倒壊するうちに再建されなくなってしまった幻の大仏殿です。
最近、地元団体が大仏殿再建の計画を進めてるそうです。
幻の大仏殿の復活なるか・・・。
世界遺産登録に向けた活動とともに見守りたいと思います。 -
■道すがら
朝から幻さがしの散歩に出掛けましたが、すっかり日が暮れてしまいました。
夕暮れを眺めようと鎌倉高校前駅にやってきました。
まだまだ鎌倉には幻があります。
また幻さがしの散歩に出掛けたいと思います。
・・・おわり
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- 花さん 2009/01/30 18:56:05
- 素敵ですね〜♪
- airpentaroさん こんばんは〜 はじめまして!
何度かご訪問下さりありがとうございます。
素敵なお写真にうっとり〜です。
私の好きな場所に沢山お出掛けなさっていらっしゃいますので、又ゆっくりとお邪魔させていただきますね。
鎌倉一日違いでしたね。
airpentaroさんのお写真が凄く素晴らしいので私は凹みそうです。(笑)
これからもよろしくお願い致します。
花 (*^_^*)
- airpentaroさん からの返信 2009/01/30 23:32:28
- RE: 素敵ですね〜♪
- 花さん、こんばんは!
はじめまして!
お褒めの言葉、ありがとうございます(*^−^)
花さんの好きな場所を紹介できてよかったです。
鎌倉っていいですよね。
いろいろな人が訪れても、いろいろな景色を見せてくれてます。
いろいろなトラベラーの人たちの旅行記を読んでいると、自分では思いもよらなかったことがたくさんあって楽しくなってきます。
鎌倉一日違いでしたか。
連休は天気が良くてよっかたですよね。
写真はカメラのおかげですd(^^*)
奮発した甲斐ありでした。
これからもヨロシクです。
またどうぞ☆(^∀^)ノ~~
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
鎌倉(神奈川) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
2
47