怒涛の人波どんぶらこっこどんぶらこ…京　紅葉狩り−嵯峨野彷徨い人編−

2008/11/23 - 2008/11/24

江戸の敵を長崎で討つ、ならぬ、京の疲れをサウナで癒す…って全然関係ないじゃん。

ははははは、この連休に京で宿を確保する何ぞ至難中の至難、しかもその果てしなく高いハードルを乗り越えた先にはハイ・シーズン料金という素敵なプライスがお待ちしている…ああ、無情！

と言うことで、最早、京に於ける俺の定宿と成りつつあるサウナ「オーロラ」…三条河原町と言う交通至便の場所にあり、新築と見まごうばかりの綺麗さ、サウナと言うイメージを覆す清潔感溢れる空間、おまけに仮眠室と言う二段ベットの設置された部屋まである、つまりリクライニング・シートでなく、ふかふかの枕に顔を埋め惰眠を貪ることが出来ると言う、涙ダダ漏れの、踏んだり蹴ったり、否、至れり尽くせりのサービス…これで驚くことなかれ…２５００円…持ってけ泥棒の世界ここにあり…。

で、睡眠十分、朝風呂浴びて気分もすっきりさっぱりと、今日も行くぜ！がはははははー！と無駄な気炎をブチ上げて、目指すは嵯峨野嵐山…天気はちょっぴり心配だけど、この両足が折れるまで俺は行くぜ何処までも！…って何処よ？迷子になるって…。

エリア 嵐山・嵯峨野・太秦・桂(京都)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス

真夜中…喉の渇きに目を覚ました俺はよれよれとベットを抜けだしフロアへ…何とそこはいつの間にか錦市場…でっかい南洋白マグロが一匹転がってます、おお、驚愕の世界へようこそ…。

…と言うことで、南洋白マグロならぬ、壮絶なリクライニング・ベット争奪合戦に敗れた数多の敗残者が、階下のフロアを中心に無惨に屍を晒しています…ああ、恐ろしや京の夜…。

朝風呂浴びて気分はスッキリ、ハッキリ、ドッキリ…ん？ドッキリって何よ？

身支度を済ますと、颯爽と出発…が、いきなり「なか卯」に吸い込まれ、朝から「海鮮かきあげ丼」…んー？脂っこい物が食べたいお年頃なの、ふふふ…。（こらこら、何にがお年頃なのよ？）

四条河原町から阪急嵐山線にて嵐山へ…当たり前か？

さすがに早朝の所為か人気も疎ら、怒濤の人波に揉みくちゃにされ、簀巻きにされた挙げ句（…何故？）に桂川に突き落とされる心配も無く…ああ、これって朝起きは三文の得って感じ？

七色に彩られた嵐山…一つ、二つ、三つ…こらこら数えなくってよろしいって…四つ、五つ、六つ、一つ足りない〜…ってお前は番長更屋敷かい？

桂川に一列に打ち込まれた杭に留まり羽を休める水鳥達

で、何故にこの杭は打たれたのか？

実はこの川、この杭を境に上流を保津川と言い、下流を桂川と言う、遙か古、嵯峨天皇が川端に１人佇み「今日より、この川の名前を二つに分かつ、因って今よりここに杭を打ち境と成す、ん？誰かおらんか？あー、仕方がねーなー、俺が打てってか？」コンコンコン…おー、我ながら何と言う説得力のある作り話…って、嘘かい？

京福嵐山駅前に飾られたモニュメント…。

名付けて「実りの秋」…ウッ！何かスゲー下手なネーミング…改め「ビッグバン…更なる広がり」…あー、何でそこまでぶっ飛ぶのよ？あんたは？

天竜寺の手前にこぢんまりとした寺発見…。

世界遺産であり、壮大なスケールを誇る天竜寺と比較し明らかに対角線上に位置するこの寺…が、小さいながらにして季節の移ろいをその中に全て包含し、完結した独自の世界を築きあげている…まさに日本が世界に誇る「盆栽ワールド」

…オー！ディス　イズ　ボンサイ　テンプル！

…イェース　イッツ　グレート！

…？

赤い実が綺麗な南天…

何を転ずる…何をよ？…じゃなくって、難を転ずる、昨年は３度も三途の川を渡りかけ、その都度渡し賃をケチった所為か現世に舞い戻ると言う、ウルトラ・スーパー厄年、ある意味、遅ればせながら私一個人的に恐怖の大王がやって来たと言うノストラダムスの大予言的な一年、それを考えると、スーパー・ラッキーも無いものの何とか無事に過ごすことの出来た今年、神様仏様有り難う…来る年も何卒何卒よろしくお願いしますだ…。

嵯峨野の朝は…遅いのかい？

確かに俺は早起きだ…しかし，それを差し引いてもこの閑寂さ…すれ違う人も疎ら…否，殆どいない…否，全然いないのでは？

…あー，俺を差し置いて地球は死滅してしまったのか？キヌア・リーブス様何てことをしてくれるのよ…まだ，映画も観てないのに勝手に地球を静止しちまったのね…あらら，ハッピーエンドじゃなかったの？

…と言うことで，地球最後の１人となっちまった俺…あー，それってやりたい放題って感じ？えへ…って，そう考えるのかい？

何気に青空…今日って雨じゃなかったの？

早朝の空気は澄み切って旨い…特に嵯峨野は郊外なだけにマイナス・イオンがふんだんに含まれて格別に旨い…腹一杯に吸い込んでも只…お代わりし放題…それでも只…ああ，只って何て素敵な言葉なんでしょ…。

天下御免の世界遺産…天龍寺

あー，何だか恐れ多いですね，俺みたいな無知な人間がお邪魔するなんて…本当に入ってもいいんですか？いきなり入口で小テストってことないですよね？お馬鹿立入禁止なんて…。

…しかし，昨日の東福寺が嘘みたいな静けさ…ああ，あれは夢だったの？

「第一のコース○○君」「第二のコース△△君」…

「あー，今回のレースの予想は極めて難しいですねー，ベテランならではの勝負所を見極めてる○○君，若さにものを言わせスタートからの爆走が怖い△△君，何気にやる気の無さそうに見せて，本当にやる気全然無しのＰｉａｎｏ君…あー，彼は駄目ね，マジで…，と言うことで手に汗握る決戦の火蓋が切られようとしています…。」

朝の早さ故の静寂か…ははは，天龍寺は俺が独占させてもらうぜ…，こらこら，また寝言を…。

いやー，早起きは三文の得って言うの？世界遺産貸切って感じ？あー，人間長生きはするもんだね，俺の人生七転び転びっぱなしって，底辺を這いずり回っていけどさ，お天道様も憐れみを感じてくれてるのかねー，有り難や有り難や…。

曹源池庭園

彼の有名な夢窓国師作と言われ，周囲の嵐山や亀山を借景とした池泉回遊式庭園…って，夢窓国師って誰よ？…・・・・・あー，池に紅葉が映えて幻想的な美しさ，貴方の家にも是非お勧め…無理だって…。

さすが世界遺産、ワールドクラスの美しさ…

まさに眼福とはこの事、１人静かに佇んで庭園を愛でる、あー、至福の一時味わい放題、食い放題…いや…食えないって。

嵐山を借景に…何と贅沢な庭園じゃん

ちなみに我が家の借景は「ベネッセ」の巨大なビル…無機質と言うか、現実味溢れると言うか、どっかよそに行けよと言うか、何でこんな所に建てやがったんだよ、こら責任者出せよって言うか…。

あー、このギャップは何なんだ？

…って言うか、世界遺産と張り合ってどうする？

巨大企業「ベネッセ」との積年に亘る不毛な争いに終止符を打ち…と言うか、全然勝ち目ねーじゃん…石を蹴り蹴り、紅葉狩りに復帰…。

…支配者階級の専横は俺が許さーん！今こそ立ち上がるんだ！労働者諸君！

…って、何テンション上げてんのよ？

天龍寺を訪れ、何故か、「蟹工船」的プロレタリアートに目覚めた俺…何故よ？

んー？これって紅葉の燃えるような赤が脳を異常に刺激し、無意味にアドレナリンの大量分泌をもたらした為と推察、あー、赤って燃えるのよね…カープファンには凄ーくよく分かるの…。

来年こそはブルジョワの権化ジャイアンツを打破し、プロレタリア革命を樹立するのじゃ！

まさに一幅の絵画を思わせる眺め…誰も褒めてくれないので、掟破りの自画自賛…。

トラベラー皆様の賛辞の一言一言が俺の中で溢れるガソリンとなり、推進力となるの…だから…褒めて…お願い（おいおい、何だかスゲー卑屈じゃん…）

この旅行記へのコメント （2）

• 前日光さん 2008/12/25 18:49:21

  お帰りなさ〜い！！

  さむ〜い日本に戻ってきてしまったのですか？
  
  ここの所、また特に寒くなってきましたよ。
  南の海でお魚さんになってしまったと思っていました。
  
  またどんなアブナイ？経験をなさったのでしょうか？
  今後の旅行記が楽しみです。
  
  さて、pianoさんちの借景は、あのベネッセコーポレーション
  だったのですか？
  受験生の敵！（っていうか、受験生をクイモノにしてのし上がってきた？）
  わぁ〜っ、関係者の方がいらしたらごめんなさ〜い！
  
  天竜寺の庭からベネッセを連想し、「蟹工船」〜プロレタリア文学、
  広島カープへと飛躍するなんて、やっぱりpianoさんならではですね！
  
  ちなみに私は北関東に住んでいながら、ソフトバンクファン（ていうか、
  和田毅が好きなだけなのですがね(^_-)）です。
  
  すばらしい紅葉とともに、pianoさんち周辺が浮彫にされてしまったこの
  旅行記、今度岡山辺りを散策するときには、ベネッセのすぐ傍の家を訪問
  しようと決めました(~o~)
  ではでは〜
  　前日光

  pianoさん からの返信 2009/01/05 09:40:41

  帰りましたー

  …何と間の抜けた挨拶…１０日余りも過ぎてるってのに、すんません、偏にこの私めの怠惰の為せる技、重々反省しております…えへへ。
  
  今回は崖から転がり落ちることもなく、五体満足で帰ってこれました…でも、ダイビング中大ボケをかましましたが、それはおいおいこれからの旅行記を見ていただければ…。
  
  ベネッセはおらが町内唯一の優良企業です…だからどーよ？と言われれば、それだけなんですけどね、はは…。
  
  ではでは、お近くにお寄りの節は…ベネッセの社員食堂でお食事でも取ってくださいな…噂によると旨いそうです。
  
  では、良い旅を。