2007/12/30 - 2008/01/09
36位(同エリア43件中)
ちゃおさん
チェンライからタトンまでの約4時間の船旅。距離にすると約150キロ。その長さは日本一長い利根川を銚子の河口から遡って、関宿の船着場を通り越し、鬼怒川の合流を越えて、更に栗橋から渡良瀬川の支流に入りこみ、おおよそ足利の町にまで至る距離。千葉、埼玉、栃木、群馬の4県にまたがる距離であるが、国土の広いタイでは北部の僅かな範囲の距離である。
このタトン(ท่าฅอน)、タイ語ではター(ท่า)とトーン(ฅอน)の二つの言葉が合わさった言葉の地名であり、その意味するところは、船着場であるター(ท่า)と二つに分ける意味のトーン(ฅอน)が合体したものである。
実にメコン川を遡上する川舟は一旦チェンライの船着場を経由し、この町から更に上流に遡る舟の中継点を意味すると解するが、それとは別にこの町から北は本当の山岳地帯、南はチェンライへ続く草原になっていて、この町が山と平野の入り口・出口に当たる場所にあり、タイ語のター(ท่า)の中には「空港」なども含まれることから、広い港を意味して、「二つの地域を分ける港町」の意味も含めそう呼ばれているのかも知れない。
いずれにしてもガイドブックにも出ていない小邑ではあるが、川の上から見る山の中の3つの寺院は森の緑の中に黄金色に燦然と輝き、その中程には白亜の仏像が中空に座すが如く、この地がシャングリラであっても不思議でない情景であった。
舟が町に近づくに連れ、川の蛇行に従って、寺院の輝きはより強く、大きくなり、午後1時、舟は漸くにして到着したが、同乗のBrooks氏は迎えの男性に連れられてどこかへ行ってしまった。
さて、一人。船着場の周辺には2−3軒の食堂もあり、お腹も空いていたので、手近な食堂に入り、取り敢えずのビールとヌードル様のものを注文する。食事後、この邑での宿泊先、ゲストハウスでも何でも構わないからどこか無いか、と聞いたところ、直ぐ近くの道路の先にあるという。
そこまで行くとどうも日本人らしき青年が外のテーブルで暇を持て余している。聞くと、このゲストハウス、200バーツ(約600円)で泊まれるらしい。主人はドイツ人でタイ人の奥さんと共同で運営しているようだ。
丁度今二人はこれから週末のレジャーでどこかへ出かける直前で、200バーツを支払って、部屋の鍵を渡される。ゲストハウスというものに初めて泊まるが思ったり悪くはない。温水は出ないがシャワーもついている。トイレも半分洋式だ。チェックインした後、早速丘の上の寺院を訪ねることにする。
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川沿いの随所には、このような焼畑の跡が見られる。現在タイ政府は禁止しているようであるが、昔からの農法は一朝には変えられないようだ。
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薄(ススキ)の山が、山の頂き近くまで広がっていて、焼畑には打ってつけの条件は揃っている。
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この小屋をタイ語で「サーラー」(東屋)と呼ぶかどうかは知らないが、ここでもススキが敷地いっぱいに広がっている。
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川沿いの住宅。
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タトンの町に近づくと、金持ちの贅沢な住宅も見えてくる。
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舟はだんだんとタトンの町に近づいてくる。
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タトンは想像していたより大きな町で、川沿いには大きなリゾートホテルもあった。
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丘の上に等間隔で3つ並んだ壮麗な寺院、ワット・タトン。
後で知ったが、タイで最も壮麗な3大寺院の一つとのことである。 -
寺院に囲まれるようにして中空に浮かぶ白亜の仏陀像。
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