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長崎ランタンフェスティバルは今年は2月7日から21日まで開催された。<br />長崎ランタンフェスティバルは昭和62年、長崎新地中華街で始まった。 平成6年からは行政も巻き込んで大掛かりなものとなり、長崎市の一大イベントとなった。 今やこの時期(結構寒い!!)にもかかわらず、例年80〜90万人もの観光客が集まる祭り。<br />もともとはいつの頃か 長崎に住みついた華僑たちが故郷の中国の春節祭を真似て始めた風習だそうだ。 中国の春節祭は旧暦の小正月を祝う祭りで、現在も中国各地や台湾で行われている。 長崎ではそれまで各家庭で行われていた小正月のお祝いを昭和62年に中華街の祭りとして中国からランタンを購入し飾りつけたのが始まり。<br /><br />福岡に住みながらランタン祭りを見るのはこれが始めて。 車で行くか、ツアーに乗っかるか、迷ったが現地での駐車場のことや帰りが夜12時頃になることを考え、バスツアーで行くことにした。 2月9日、土曜日。 このツァーありがたいことにJR沿線の駅に迎えに来てくれる。 つまりツァー客を拾いながら福岡まで、福岡からは高速道路で長崎まで行く。 長崎でカステラの店と真珠の店に寄ってランタンフェスティバル会場へ。<br /><br />バスの駐車場からフェスティバル会場まで徒歩で10分くらい。 フェスティバルのメイン会場の湊公園に着いたのは午後4時すぎ。 ここでグループは解散、帰途の集合時間20時まで自由行動、この 間好きなように遊べとのこと。 ところがこの時間にすでに黒山の人だかり。 土曜日には皇帝パレードが行われる。 中国の皇帝と皇后が輿に乗ってパレードをする。 湊公園会場が終点。 これを見るための人の波。 この日の皇帝は中国領事館の総領事、皇后はミス長崎市。 会場の内外とも、人、人、人。 見えるのは人の頭だけ。 掻き分けへし分けしてやっと見えるところへ。<br /> <br />この会場のメインのランタンは西遊記の登場人物(? 猿、猪、河童は人物ではない、か…)。 明かりは灯っているもののまだ周囲は明るい。 舞台からのびる両側には屋台、食べ物屋が多い。 その屋台長屋の上には関羽や張飛のランタン像が飾られている。 皇帝や皇妃やパレードの参加者の紹介が行われる。 終わってあちこちのランタンを見に行く。<br /> <br />湊会場から中華街を抜け、といっても、これが大変、 狭い通りの店の前にワゴンを出したり、食事のために店の前に行列を作って開店を待つ人、狭い通りを大勢の人が肩をぶつけ合いながら、その上行き交うものだから遅々として進まず。 やっとのことで長崎市の一番の繁華街 浜の町(長崎では「はまんまち」と呼ぶ)中通り商店街へ。 もちろんここにもランタンが飾られている。 白虎と青龍、竹林の三賢人など。 子供の喜ぶようなパンダやキティちゃんなどもある。 この地区のランタンは高さが2mくらいのものが多い。<br /><br /> ランタンは竹でモチーフの骨組みを作り、その骨組みに和紙を貼り付けて彩色し、中に電球を入れる。 青森の「ねぶた」と同じような作り方では…? もっとも「ねぶた」のほうがはるかに大きいが… <br /><br />浜の町中通り商店街を抜け中島川に出る。 長崎市の中を流れる小さな川、ここに眼鏡橋が架かっている。 眼鏡橋は1634年唐の僧「黙子禅師」により造られたとされている石橋で国の重文に指定されている。 が、1987年の長崎大水害で壊れて、その後修復された。<br />この川岸にもランタンが、楊貴妃や天馬や花に模したものや5〜6基飾られている。 大きさは3mくらいもありかなり大きい。 まだ少し明るいが、灯のともった黄色の提灯の列が川面に映えて風情のある光景。 観光客もあちこちでパチリ、パチリと写真を撮っている。<br /><br />中島川から浜の町中通り、中華街を引き返し、湊公園会場に戻る。 もうあたりはすっかり暗くなっている。 湊会場では18時から始まる龍踊り(じゃおどり)を見るため黒山のように人が集まっている。会場(公園)の中にはとても入れない。 それでも人があとからあとから押しかけてくる。 とりあえず人の流れに身を任せてみる。 後ろからドンドン押される。 そのうちいつの間にか会場内へ。 立っているだけでやっと。 <br /><br /> 龍踊りが始まった。 龍(じゃ)は長さが10mくらい、籐で直径30cmくらいの輪を作りそれに布を張り、6000枚くらいのうろこを貼り付けたもの。 重さは100〜200kgくらいになる。 これに1mくらいの等間隔に2m弱の棒をつけ、10名の担ぎ手が棒を持って引き回す。 龍を高く上げたり、波打たせたり、回したり、10人が呼吸を揃えて演じなければならない。 結構きついらしい。<br />龍は2頭、1頭は地元の保存会のもの、もう1頭は地元の女子高のサークル。 2頭の競演はなかなかの見ものだが、いかんせん人が多すぎて、頭越しにしか見えない。 30分ほども演じて2頭は舞台を降り、見物客の前でもう一踊り。 見ていてなかなか楽しい。 もう少し人の少ないときに見たいものだ。 今度は「長崎おくんち」の時にでも来てみよう。<br /><br />夕食を食べに中華街へ行く。 どの店も超満員。 特に人気の店は1時間くらい待ちだとか。 やむを得ず、待つ! コース料理を頼んだが、長崎の中華料理は やはり「うまい!」。 <br /><br />帰路は大村湾にかかる「女神大橋」のライトアップを見て、往路の逆コース。 各町で人を降ろしながら「さようなら」。<br /><br />                                     以   上<br />

長崎ランタン祭り

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2008/02/09 - 2008/02/09

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tetsu60さん

長崎ランタンフェスティバルは今年は2月7日から21日まで開催された。
長崎ランタンフェスティバルは昭和62年、長崎新地中華街で始まった。 平成6年からは行政も巻き込んで大掛かりなものとなり、長崎市の一大イベントとなった。 今やこの時期(結構寒い!!)にもかかわらず、例年80〜90万人もの観光客が集まる祭り。
もともとはいつの頃か 長崎に住みついた華僑たちが故郷の中国の春節祭を真似て始めた風習だそうだ。 中国の春節祭は旧暦の小正月を祝う祭りで、現在も中国各地や台湾で行われている。 長崎ではそれまで各家庭で行われていた小正月のお祝いを昭和62年に中華街の祭りとして中国からランタンを購入し飾りつけたのが始まり。

福岡に住みながらランタン祭りを見るのはこれが始めて。 車で行くか、ツアーに乗っかるか、迷ったが現地での駐車場のことや帰りが夜12時頃になることを考え、バスツアーで行くことにした。 2月9日、土曜日。 このツァーありがたいことにJR沿線の駅に迎えに来てくれる。 つまりツァー客を拾いながら福岡まで、福岡からは高速道路で長崎まで行く。 長崎でカステラの店と真珠の店に寄ってランタンフェスティバル会場へ。

バスの駐車場からフェスティバル会場まで徒歩で10分くらい。 フェスティバルのメイン会場の湊公園に着いたのは午後4時すぎ。 ここでグループは解散、帰途の集合時間20時まで自由行動、この 間好きなように遊べとのこと。 ところがこの時間にすでに黒山の人だかり。 土曜日には皇帝パレードが行われる。 中国の皇帝と皇后が輿に乗ってパレードをする。 湊公園会場が終点。 これを見るための人の波。 この日の皇帝は中国領事館の総領事、皇后はミス長崎市。 会場の内外とも、人、人、人。 見えるのは人の頭だけ。 掻き分けへし分けしてやっと見えるところへ。
 
この会場のメインのランタンは西遊記の登場人物(? 猿、猪、河童は人物ではない、か…)。 明かりは灯っているもののまだ周囲は明るい。 舞台からのびる両側には屋台、食べ物屋が多い。 その屋台長屋の上には関羽や張飛のランタン像が飾られている。 皇帝や皇妃やパレードの参加者の紹介が行われる。 終わってあちこちのランタンを見に行く。
 
湊会場から中華街を抜け、といっても、これが大変、 狭い通りの店の前にワゴンを出したり、食事のために店の前に行列を作って開店を待つ人、狭い通りを大勢の人が肩をぶつけ合いながら、その上行き交うものだから遅々として進まず。 やっとのことで長崎市の一番の繁華街 浜の町(長崎では「はまんまち」と呼ぶ)中通り商店街へ。 もちろんここにもランタンが飾られている。 白虎と青龍、竹林の三賢人など。 子供の喜ぶようなパンダやキティちゃんなどもある。 この地区のランタンは高さが2mくらいのものが多い。

 ランタンは竹でモチーフの骨組みを作り、その骨組みに和紙を貼り付けて彩色し、中に電球を入れる。 青森の「ねぶた」と同じような作り方では…? もっとも「ねぶた」のほうがはるかに大きいが… 

浜の町中通り商店街を抜け中島川に出る。 長崎市の中を流れる小さな川、ここに眼鏡橋が架かっている。 眼鏡橋は1634年唐の僧「黙子禅師」により造られたとされている石橋で国の重文に指定されている。 が、1987年の長崎大水害で壊れて、その後修復された。
この川岸にもランタンが、楊貴妃や天馬や花に模したものや5〜6基飾られている。 大きさは3mくらいもありかなり大きい。 まだ少し明るいが、灯のともった黄色の提灯の列が川面に映えて風情のある光景。 観光客もあちこちでパチリ、パチリと写真を撮っている。

中島川から浜の町中通り、中華街を引き返し、湊公園会場に戻る。 もうあたりはすっかり暗くなっている。 湊会場では18時から始まる龍踊り(じゃおどり)を見るため黒山のように人が集まっている。会場(公園)の中にはとても入れない。 それでも人があとからあとから押しかけてくる。 とりあえず人の流れに身を任せてみる。 後ろからドンドン押される。 そのうちいつの間にか会場内へ。 立っているだけでやっと。 

 龍踊りが始まった。 龍(じゃ)は長さが10mくらい、籐で直径30cmくらいの輪を作りそれに布を張り、6000枚くらいのうろこを貼り付けたもの。 重さは100〜200kgくらいになる。 これに1mくらいの等間隔に2m弱の棒をつけ、10名の担ぎ手が棒を持って引き回す。 龍を高く上げたり、波打たせたり、回したり、10人が呼吸を揃えて演じなければならない。 結構きついらしい。
龍は2頭、1頭は地元の保存会のもの、もう1頭は地元の女子高のサークル。 2頭の競演はなかなかの見ものだが、いかんせん人が多すぎて、頭越しにしか見えない。 30分ほども演じて2頭は舞台を降り、見物客の前でもう一踊り。 見ていてなかなか楽しい。 もう少し人の少ないときに見たいものだ。 今度は「長崎おくんち」の時にでも来てみよう。

夕食を食べに中華街へ行く。 どの店も超満員。 特に人気の店は1時間くらい待ちだとか。 やむを得ず、待つ! コース料理を頼んだが、長崎の中華料理は やはり「うまい!」。 

帰路は大村湾にかかる「女神大橋」のライトアップを見て、往路の逆コース。 各町で人を降ろしながら「さようなら」。

                                     以   上

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