初めての南九州６　憔悴の帰路

2008/02/23 - 2008/02/26

最終日ですが・・
こんな事態は始めてです。
　
問題の湯めぐり手形です。
でも、これが欲しくての旅行ではありません。これを使って湯ったりと温泉めぐりをしたくての旅行でした。
　
前日の朝からの経緯もあり、もう完全に気分が壊れて大噴火を起こした「ぱぱ山」は旅行を中止し、嫁さんを連れて二人だけで寂しくバスを乗り継ぎ新幹線で帰路に着くことにした。
　

エリア 黒川温泉・杖立温泉(熊本)

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 観光バス
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

二人きりで帰るバスの車中です
　
旅行は、良い企画に応募し、良い天候に恵まれ、良い添乗員に出会い、良い同行者と一緒になれば大成功で、めっちゃ楽しい思い出ができます。
　
失敗は誰にもありますが、今回の根本的原因は添乗員の質が問題でした。ミスをしたら誠意を持って詫びればそんなに大事にはならないはず。
　　
まだ翌朝きちんと謝りに来れば鉾を収めたのに（実際、旅行社の責任者は報告を受け、必ず早朝に挨拶をするようにと指示をしていたそうです）、それすらせず、ツアーイベント欠落とお粗末極まりない失態を演じても添乗員はホテルへ責任を転嫁するのみ。ホテルも契約では湯めぐり手形を部屋へ置いておくとのようだったが、これを忘れていたのは事実だそうです。
　　
しかし、あらかじめ旅程表を全部精査していれば、こんな失敗など有り得ず旅行は円満に楽しく過ぎたはず。何も考えず、何も調べず、客を楽しませようとする気持ちがまったく無かったと言わざるを得ず、ただスケジュール通りに時が過ぎればそれで良いと思うなら添乗員を職業にしないほうがいいと思います。（怒）
　　
旅行は、一番最後に添乗員にお礼を言って終わるものです。
　

ホテル側の対応はすごかったです。
　
私がフロントでチェックアウトとタクシー手配を頼むと、中から営業責任者が飛び出してきて「全部、当方のミスです。申し訳ありません」と全責任を認め、平謝り。実際は、入湯手形を部屋に置いておくのを忘れただけで、本当のミスは添乗員が湯めぐりの時間を作らなかったためなのですが。
　
それでも「全責任は当ホテルにあります」と言い切り、接客術ですから多少は演技っぽい所もあるのですが、有無を言わせず平謝りされるともうそれ以上怒る事はできませんでした。
　
その後の手配はもう至れり尽せり。一時はタクシー代がどのくらいかかるか計算し、どこかで金を下ろさねばと心配してましたが、ホテル側の気遣いの後は大噴火が小噴火に収まってしまいました。　さすがにジャ○ンでハイクラスと評価されるホテルだけあります。私にはここまでの接客はできないと感心しました。

元々、今回の旅行は参加人数制限もあり優雅さを謳い文句にしたゆったり旅行でして、フェリー特等で行き、九州新幹線も利用して、黒川温泉に早く着きのんびり湯めぐりを楽しむちょっと高級さが特徴でした。ですから途中のランチも名の知れたところを利用したり、黒川温泉でもハイクラスとされる旅館を泊まる予定でした。
　
そんな旅行に九州鹿児島は始めてという添乗員をつけた旅行社も無神経です。
スーパー添乗員なんてレベルがあるそうですが、別に特別高級な人間でなくとも構わない！普通の事が普通にできる添乗員で構わない(怒)
　
まあ同行者もひどかったけど・・
タバコの老人もですが、幼き子を連れてきて子供が延々と大きな声を出してるのに知らぬ振りの親も問題でした。
　
もうパックツアーの限界でしょうね。
この旅行社は何度も使用してますが問題はなく、またトラブルが起きたときの対処は非常に良かったので信頼してました。特に昨年タイ旅行をしたときは最高のめぐり合わせだったので、今回も国内でしたが参加したのです。
やはり運・不運が付き纏うようで、これが旅なのかも？
　

企画は良かったのに・・

企画担当者自信のツアー！黒川・指宿温泉にご宿泊♪
◆往路は優雅に太平洋クルーズ
◆各出発日20名様限定。10名様より出発いたします。
◆厳選した温泉地に宿泊します。
　※指宿温泉・・・「名物砂むし風呂」をお楽しみください。
　※黒川温泉・・・「露天風呂めぐり」に便利な黒川温泉街にご宿泊。
◆「九州新幹線つばめ」に乗車
◆ゆっくり出発・早めの到着
◆味覚にもこだわりました。
◆結局高くついてしまうオプショナルツアーはございません。
◆ゆったりスペースで移動もらくらく！
　　くつろぎのゆとりバスの旅！！
　　

まだ九重大橋と湯布院散策が残ってました・・
　
帰宅翌日は、おかげで旅行社の責任者が我が家でずっと頭を下げっぱなし。旅行が終了してませんので旅行契約債務不履行として全額返還を求める事もできたのですが、ホテル側の演技かもしれませんが有り余る誠意に接したとき怒りの気持ちが半分になりました。それで、旅行社とは常識範囲内で合意しましたが、ただ一つだけ条件をつけて　
　
「ホテル側に一切の迷惑をかけないように！」
　
誠意って通じるものだと思います。
　

黒川温泉は遠かった・・
後日、ホテル側より小包が届き、詫び状と共に湯めぐり手形と高菜漬けが入ってました。　　
海外旅行へもいける金額の国内ツアーでしたが夢半分に終わり、桜島がとてもきれいに見えたのが唯一の救いでした。

旅行社はきちんと対処して頂けましたが、何とか休みを作り楽しみにしてた旅行がつまらない添乗員のミスで台無しになってしまい、複雑な気持ちです。非日常的夢の世界を楽しむための旅行が楽しくなかったのではお金の問題ではありません。

楽しい記憶の残らない旅行なんて最低で、こんな旅行は始めてでした。