マレー単独行２　マレーシア入国～ジョホールバルのバスターミナル

2007/04/28 - 2007/05/05

シンガポール・チャンギ空港のトランジットホテルを出た私は、鉄道（MRT）と徒歩を経てジョホール水道を渡り、昼過ぎにマレーシアに入国しました。

今日は半島東岸のクアンタンという街に宿をとってあるので、なんとしてもそこまで辿り着かなければなりません。

時刻は午後２時。ちょっと急いだほうがいいかな…とか思いつつ、ジョホールバルと各地を結ぶバスが発着するターミナルに向かいました。


▲行程▼
成田～シンガポール～ジョホールバル～クアンタン～クアラルンプール～マラッカ～ジョホールバル～シンガポール～成田

エリア ジョホールバル(マレーシア)

やっと着いたマレーシア。

国境の橋を渡りきったところです。日かげのない橋をだらだら歩いてきたので、かなり汗だく。

しかし熱帯の空気と、初めて入る国への期待で、テンションは上がり気味でした。

シンガポールから徒歩でマレーシアに来ると入国手続きがわかりづらい、という話は聞いていましたが、実際、どこで手続きしたらいいのかわかりませんでした。

素通りしようと思えばできてしまうので、うっかり不法入国、ということになりそうで恐ろしいところです。

係官のような人に訊いて、ようやく正式に入国することができました。

入国直後。

イミグレーションから街へ抜ける通路には何人も物乞いがいるし、通路を出るとタクシーの客引きやらタバコを売りつけようとする男やらが群がってきます。

以前訪れたアフリカ南部でもそんな光景よく見かけましたが、蒸し暑い分、こちらのほうが大変そうです。

国境から歩くとすぐに、ジョホールバルの中心街になります。

まずは両替をしようと両替所をあたってみますが、どこも似たようなレートでした。

ジョホールバルのメインストリートっぽいところにやってきました。

この日のうちに200キロ離れたクアンタンの街まで行かなければならないので、ジョホールバルでゆっくりしているヒマはありません。

国内各地へのバスが出ている、ラーキン・バスステーションへ向かいます。

道行く人に、どのバスがラーキンに行くのかと訊いたところ、だいたいのバスがそっちに行くみたいなので、来たバスに乗車。

ラーキン・バスステーションに到着。

中心街からラーキンまでの運賃は1.30リンギットらしいのですが、いま両替したばっかりの私は、最低でも10リンギット札しか持ってませんでした。

どうやら車内には釣り銭がないようで、運転手に「とりあえず座ってろ」と言われて座ったままラーキンに到着。

改めて支払おうとすると、「いらん」と言われてしまいました。

ラーキンはかなりでっかいバスターミナルで、常にバスが発着し、常に排気ガスに包まれてます。

ターミナルの建物には何十軒ものバス業者のカウンターがあり、行き先と運賃をでっかく掲げて、健全に競争しているようでした。

バスのチケットカウンターのほかに、こんな感じの売店がいくつも入っていて、食料、雑貨、衣服など、たいていのものは調達できます。

書店ではマレー語版の「ドラえもん」のコミックが売られていたので、思わず買ってしまいました。

そんなバスターミナルを歩き回りながら、クアンタン行きのチケットを探します。

しかし、クアラルンプールやマラッカ、クラン行きのバスはたくさんあるものの、クアンタン行きは扱っている業者自体が少なく、あっても「今日の便はもう行っちゃったよ」という感じです。

バスがなければ今日の宿まで辿り着けないなあ…ということで、そうとう焦りました。

何十軒ものカウンターを見てまわり、あきらめかけていた午後３時半、ようやくクアンタン行きを発見！ニコニコしながらチケットを受け取りました。

出発は午後６時。けっこう待ち時間ができたので、ターミナル内をくまなく散策することにしました。

写真右側のパン屋でパンを買っていると、レジの兄ちゃんが「どっから来たんだ」と訊いてくるので「ジャパン」と答えると、「オー、ジャパンからかあ」とニッコリして、隣のレジの姉ちゃんに「なあなあ、こいつジャパンから来たんだってよ」とか話してました。

ジョホールバルならそこまで日本人は珍しくないのでは、と思いましたが、とにかくフレンドリーでいい感じでした。

午後５時半、ようやくバスに乗れるようです。

意外にキレイなバスですが、いくらぐらいするんでしょうか。

中はクーラーが良く効いて、快適そのものです。



陽も傾きかけてきた午後６時、バスはクアンタンに向けて出発しました。（つづく）