1999/08/05 - 1999/08/05
467位(同エリア745件中)
砂布巾さん
このエピソードは以前「運命のダダダダ~ン」で紹介されたこともある「フランダースの犬」の物語。そのアントワープを訪ねた時の記録です。
PR
-
8月5日 日本だけの有名人(犬)~ネロとパトラッシュの物語
ブリュッセルは昨日で十分観たので、ナポレオン時代の古戦場跡、郊外のワーテルローにバスツアーで行こうか、イベリア半島、バルカン半島南部、ノルウェー、アイルランドを除く欧州全ての国制覇(スロベニアは通過のみ)だけを目指してルクセンブルクに行こうか、水の都として有名らしいブルージュに行こうかと悩んだが、ベルギーではブリュッセルに次いで有名な町、アントワープに行くことにする。
アントワープは我々にとって「フランダースの犬」の話で馴染みのある町。でも実はこの話、日本以外ではあまり知られていないらしい。その辺のところをゆかりの絵の前にあった奇妙な日本語の説明文から原文のまま紹介してみると、
(ひときわ高いノートルダム寺院) -
日本では、この『キリスト降架』の絵については誰でも知っています。その理由は何世代にもわたって日本の人々がアントワープのこの大聖堂で起こった物語について知っているからです。それこそが、日本の天皇皇后両陛下が、1933年にアントワープを訪れ、この絵の鑑賞に非常に熱心だった理由なのです。
(あらすじは省略)
この物語「フランダースの犬」は19世紀に英国とフランスの血を引く著者ウィーダ(マリールイス・ドゥ・ラ・ラメー)により書かれたもので、彼女は知られることなくアントワープに滞在していたのでした。1980年あたりから日本人の観光客が街を訪れるようになり、観光案内所で「ネロの家はどこにあるか、教えて下さい」と尋ねることが度々ありました。あんまりネロと彼の犬について人々が尋ねるものなので、ついにアントワープの人々も、調べることになりました。観光案内所でもその物語が発見されてからは、オランダ語にも翻訳され、ベルギーの漫画にもその話題が登場するようになったのです。すぐ後にはホーボーケンにネロとパトラッシュの銅像が建てられ、日の出ずる国からやって来た観光客達は、めでたく喜ぶことができました。銅像のポストカードも売られています。 -
英語やドイツ語の説明文もこのような書き出しで始まっていたので、日本でのネロとパトラッシュの有名人(犬)振りは際立っているのだろう。何せ地元のベルギーやオランダに逆輸出したくらいだから…。Inf.をちょっと覗いてみたら、係の人が日本人女性3人組に銅像の場所を教えている様子が目に入った。きっとこれまで何百回と教えてきたんだろうナ。それはともかく、この話の全てが実話かどうかはわからないが、最後にネロの夢が叶って良かった、と思うと何となくホロリとしたのでした。
ところでアントワープに着いてから大聖堂やマルクト広場のある町の中心部に行くまでが大変だった。自信を持って歩いていたのに、全く正反対方向に行っていた。軌道修正するまでに1時間。何で逆方向に行っていたのか未だにわからないから、方向音痴振りはやはり重傷か?
最後にベルギーの民族と言語について少し。北部はゲルマン系の住民が住み、オランダ語やドイツ語に近いフラマン語を話し、南部はラテン系の住民が住み、フランス語に近いワロン語を話している。ブリュッセルは地域的には北部に入るが首都という事情もあって両言語併用地域となっている。両民族間の関係は時としてギクシャクする場合もある。この民族問題がベルギーが抱える最大の課題でもある。 -
*滞欧日記の続きは、http://4travel.jp/travelogue/10918791 へ
ここからはこの話を紹介したTV番組「運命のダダダダーン」からのご紹介です。
カープ初優勝の年だ。 -
-
-
-
*アントワープ観光局 コルテールさん
「涙を止めることができませんでした」 -
*しかしベルギーの言葉に翻訳されていなかった
-
*物語の舞台探しが始まります
-
-
-
*ホーボーケンは大盛り上がり
-
*あまりのイメージの違いに日本人はガッカリするとか
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
滞欧日記(1999年) ベネルクス、フランス、イギリス、ドイツ
-
砂布巾の滞欧日記(1999) オランダ、ベルギー、フランス、イギリス、ドイツ、ポーランド *あまり面白い旅行...
1999/07/31~
その他の都市
-
滞欧日記~オランダ編
1999/08/01~
オランダ
-
滞欧日記~ブリュッセル編
1999/08/03~
ブリュッセル
-
滞欧日記~ネロとパトラッシュの物語(変な日本語説明付)
1999/08/05~
アントワープ
-
滞欧日記~撤退と上陸の合間に
1999/08/08~
イギリス
-
滞欧日記~ルーブル美術館とナポレオン
1999/08/13~
パリ
-
滞欧日記~ヴィシー、クレルモン編
1999/08/17~
クレルモン=フェラン
-
滞欧日記~第3部 再会の巻
1999/08/20~
ヴォルムス
-
滞欧日記~ベルリン、スリ編
1999/08/21~
ベルリン
旅行記グループをもっと見る
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
アントワープ(ベルギー) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 滞欧日記(1999年) ベネルクス、フランス、イギリス、ドイツ
0
14