2007/07/20 - 2007/07/23
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murenekoさん
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利尻礼文一人旅2日目。
利尻岳登頂後、サイクリングロードを爆走。
「カモメロード」を乗り越え、幻の飲み物「ミルピス」にたどり着くことが出来るのか!?
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利尻岳下山。迎えの車に乗って宿に戻る。
温泉にも連れて行ってくれるとのことだったが、まだ昼の1時過ぎだったので、部屋に荷物を放り投げて、外に出る準備をする。
と、ここで雨が降ってきた。上で降らなかったのは奇跡だったんだ。
雨でも、め一杯楽しんでやるんだ!レインコートを羽織って宿を飛び出す。 -
徒歩5分くらいのフェリーターミナルに行き、お土産屋を物色して欲しいものを確認(買うのは後日)。
フェリーターミナル前のレンタルサイクル屋に行く。
1時間400円、2時間800円、3時間1200円、一日2000円で、営業時間は17時まで。
17時までの制限がアレだったので、明日の朝まで貸してもらえるよう店のお兄ちゃんと交渉し、翌朝まで一日分2000円で借りることに成功。これで早朝も使える事になった。
出してもらったマウンテンバイクにまたがる。鍵は付いておらず、念のため「鍵はないんですよね?」と聞いたら、「絶対、パクられないから大丈夫っす」との返事。鍵を付けていてもパクられる街に住んでいたら、こんな当たり前の事にも驚いてしまうんだよなぁ・・。 -
雨はすぐにやんだ。
利尻島には、車やバイクは通れず、自転車しか通れない「サークリングロード」が26.4kmも整備されている。
これが山や海岸沿いにあって、なかなかの絶景。ほとんど利用者もいないのに、すごいものを作ったもんだ・・(この日、サイクリングロードですれ違ったのは4人くらい・・)。いや、僕はおもいっきり楽しんだのだけど・・。
とりあえず、利尻島のもう一つの沓形フェリーターミナルを目指してペダルをこいでいく。普段から、足腰は鍛えていて、8時間の登山ではへこたれなかったが、直後に自転車をこぐのは、さすがにきつく、足がピキピキしてく -
ほどなく自転車は、海岸沿いのカモメの営巣地へ。
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「カモメのフンに注意」という看板があるが、上空には何百、いや何千匹と思われるカモメがウジャウジャ。
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サイクリングロードは、フンで真っ白になっている。
「注意」っていったって、これを避けるのは無理やろう・・
ママン、今までありがとう!
かもめ地帯に徒手空拳で突っ込んで行く! -
・・で、いっぱい落ちてるんですよ。
いや、フンはもちろんのこと、「かつてカモメだった物体」が・・。3mおきくらいに、「それ」は落ちており、胴体の部分は骨だけになっていて、羽だけが残っている・・。いやはや、すごい物を見ました・・。
近づいても、5歩くらい助走しないと飛べない鳥を蹴散らしながら自転車をぶっ飛ばしつつ、なんとかフンの直撃は受けずにカモメロードを突破。
チャラララチャッチャチャッチャー。
僕はレベルがあがった。レミーラを覚えた。 -
サイクリングロードは山あり谷あり。谷の部分では、両手を離して『シティ・オブ・エンジェル』のラストシーンを思い浮かべながら突っ切る(でも、あの映画はあのラストだけ苦手)
鴛泊港から、もう一つのフェリーターミナルがある沓形港までは13kmくらい。元気な状態なら1時間くらいで行けそうだけれど、パンパンになった足を休めながら、80分くらいで沓形港に到着。 -
ここでは、1時間ごとに「海底探勝船」があって、それに乗ってみたいと思って必死で自転車こいできたんですよ。
で、乗り場にいってみたら・・誰もいない。
事務所を訪ねてみると、ヒマそうに寝ていたおっさんが、「他に客がいないんで運行してない。」との返事。どうも、観光ツアーで希望者がいる時間しか動いていないらしい・・。
「せめて2人いれば運行する」とのこと・・。周りを見渡すも誰もいない・・。ガクー・・。 -
13kmもチャリンコをこいできたのに、残念ながら、海底探勝船に乗ることが出来ず、沓形フェリーターミナル前のお土産屋で、ウニの缶詰をヤケ買い。利尻コンブやらをいっぱい買ったら、店のおばちゃんが、ウニ缶詰などをいっぱい試食させてくれ、気持ちを落ち着かせる。
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沓形港で一服した後、サイクリングコースには戻らずに、国道沿いをチャリで突っ切る。
そして、もう一つの目的地「休憩所ミルピス」を発見!
「アロ エ ジユース」
・・じ、じ、じ「ゆ」ーす?
「リツリコンブジユース」
・・り、り「つ」り?
「ギョウザニンニクジユース」
ギョ、ギョウ「ザ」ニンニク!?
一体ここは!? -
昨年惜しまれつつも販売を終了した「ネーポン」に代わる伝説の飲み物「ミルピス」の販売店にたどり着いた。
店の横には、「ミルピス製造工場」らしき倉庫があるが、雑然とした中に自転車が転がっていたり、C−3POみたいな機械(でも、これがたぶん作る機械)が置かれていたり。
とても、飲み物を作っているようには見えない。 -
「営業中」と札の貼った店内に入ると、家の中からおばちゃん(店主の八千代さん)が出てくる。
(・・ミ、ミルピスく、く、ください!!)
ドキドキしながらそう言おうとした僕を遮って、おばちゃんは「ミルピス?」とつぶやいた。
「ハ、ハイ!!」
と、しどろもどろに答えた僕の前に、冷蔵庫から、「ミルピス」の瓶が出される。 -
この「ミルピス」、カルピスと牛乳を混ぜたような味で、利尻島を走破するライダーやチャリダーの中で伝説になっている飲み物なのだ(1本350円)
おばちゃんは、一旦家の中に入り、「これはサービス!」と言って、かっぱえびせんを出してくれる。
さらに、「これも、これも、これも、サービス」と言って、「ハマナスジユース」「ノグミジユース」「シソジユース」を少しづつコップに入れて出してくれる。
タダより怖いものは無い。・・こ、これは、ただですむわけはない。
ママン、今までありがとう・・僕、がんばったよ・・
ここでおばちゃんがノートを2冊テーブルに持ってくる。
「原液も売ってますし。1本4000円!!!この注文ノートに名前書いて!」
・・よ、よ、4000円!?
や、やられたー!?
・・というのは冗談で、決して無理に売り込もうとはしておらず、もう1冊のノートは旅人ノートだった(ちなみに原液は本当に、1.5リットル4000円で売っている)。 -
旅人ノートには、伝説のミルピスを飲んだ旅人達の感想や、優しいおばちゃんへの感謝の言葉が書かれていた。
サービスでもらった各種ジュース、じゃなかったジユースを飲みながら、旅人ノートを読んで和む。
ミルピスはマミーに似ていたが、かなり美味しい。というかこの、最果ての島にポツンとあるお店で、優しいおばちゃんを前にして飲むから5倍くらい美味しく感じる。最果て飲料はママの味がした。
僕はシソが苦手なのだが、シソジユースも美味しく飲めた。ギョウザニンニクジユースも飲みたかったな。というか、行者ニンニクの間違いなのか、本当に餃子ニンニクなのか・・ -
旅人ノートに記帳し、サービスのお礼に、瓶ミルピスを1本持ち帰ろうと、購入(持ち帰りは50円アップの400円)。店で出す瓶はキャップにつまみがついていて空けやすくなっているのだが、このキャップは無地なのだ。
おばちゃんは「記念に持ち帰るんなら、こっちが良いよね」と、「ミルピス」と書かれたキャップ付きの瓶をくれる。
「これは、つまみがついてないのだけど、キリとか持ってる?」
・・持ってるわけないやん(笑)
でも、おばちゃん、つまみはいらないよ。ずっと開けずに飾っておくからさ。
おばちゃんは、「また寄ってくださいね」と名刺と、原液のFAX注文書(4000円・・)をくれた。ほんの10分ほどの滞在だったのに、名残惜しくて、ちょっと泣きそうになった。
この店とおばちゃんは、いつまでの最果ての島を訪れる人たちの伝説であり続けるんだろうな。
もらった名刺には「年中無休」と書いてあった。
・・一体、いつ、ミルピスを作っているのだ!? -
ミルピスを飲んで満足し、サイクリングロードに戻って宿に急ぐ。ミルピスを飲んで大人になった僕は、もう一度カモメロードを激走し、富士野園地、ポンモシリ島などを見ながら、宿に帰りつく。
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富士野園地。
今日は、登山に、サイクリングに、だいぶ疲れた〜 -
宿の二日目のご飯は、グレードアップし、ご飯は、ウニ丼、イクラ丼、カニ丼の中から一つ選べる・・とはいえ、利尻くんだりまできて、ウニ丼を食べずに帰れるか!と、客の全員が「ウニ丼」を頼んでいたのがおかしかった。
ウニがどっしゃり乗ったウニ丼を堪能し、宿の車で「利尻富士温泉」に送ってもらう。
ここは露天風呂から利尻岳が見える。雲と夕焼けに覆われた利尻岳を見ながら、あそこに登ったんだ・・としみじみ。
風呂から上って、売店でソフトクリームを食べながら迎えを待つが、予定の時間になっても迎え来ない。というか、一緒に送ってもらって来た人たちもいない。この日は、10人以上温泉に送ってもらっていて、車に何台か分乗して送迎してくれていたみたいだが、よく、人数も数えずに、行ってしまったらしい。一応、迎えの時間の前にソフトクリームを食べ終えたのに・・
仕方なく、歩いて宿に戻る(とはいえ、宿まで徒歩10分程度)。
自販機で北海道に来るといつも買う「ガラナ」と「ナポリン」「シトリン」を購入し、「アデニン、ナポリン、シトリン、チミン♪」と呟きながら宿に戻る。DNAか!
特にすることもないので、日記を書き、夜9時過ぎに寝る。レンタル自転車を泊付きでゲットしたので、明日は早朝からサイクリングに出るのだ!
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